09/02/20 02:05:45 WZH34y6C
某SSにかなり影響受けた、紫によって幻想郷に連れ去られるのはよくあるけど
無理やり介入させたらどうなんだろと思って書いてみた
幻想郷
――それは行き場を失った、そして人に必要されなくなった人ならざるものたちの最後の楽園
地球にありながら地球と隔離された空間、時に異物が混じることがあれどそれは些細な問題であり、
異物が消滅するか、その地に馴染むか…それ以外は外の世界と関りの無い世界、
多少の異変は起きてもそれはただの暇つぶし、そうそうだった、そして幻想郷を何よりも愛した
八雲紫や月の頭脳である八意永琳ですらも予想もしなかった、幻想を凌駕した科学技術、
妖怪を恐れない人間の集団、そして妖怪が恐れない人間が恐れ、憎悪した奴等の存在を知った
あの時までは…
霧雨魔理沙は当たりを見回す、感のいい彼女は自分が見張られていると気付いたのだ。
いつものように箒で空を飛び、いつものように喧嘩を吹っかけてくる妖怪をいつものように弾幕で蹴散らす、
その時に彼女は感じた、見張られていることに、しかし気配は感じるとも周りには誰もいない、
そういった芸当を出来る存在を知っているが今は大体寝ているし第一此の程度でこちらに干渉してくることは殆どありえない…
ただありえない事が最近起きている。最近人妖問わず神隠しにあっていることだ。しかし幻想郷では日常茶飯事でありさして気にするまでも無い、
仮に異変が起きればその当事者を何時もの様に恋の魔法でぶっ飛ばせばいいんだ、そう思い魔理沙は紅い屋敷に飛ぶ、何時ものように本を借りに行く為に…
確かに魔理沙の感は当たっていた、そう魔理沙は監視されていたのだ…詳しく言うと監視していた存在は幻想郷と言う世界には存在していなかった、
監視者の存在しているのは幻想郷にある異層次元、つまり魔理沙がいる場所と同じながら魔理沙がいない場所にいる。
――変わった世界だ
監視者は思う、この世界はさっきまで飛んでいた世界とはまるで違う、人が飛び、人が弾を放つ、自分達が見ればその世界は
「イカレテイル」と言ってもよかった、けどこの世界の住人、いや様々な世界に住む住人が自分達えを見たら間違いなくこちらを
「イカレテイル」と言うだろう、何せ「イカレテイル」と言われるようになった存在と戦って早100年経過、
こちらの勝利に終わりつつあると言ってもその存在はまだしぶとく抵抗している。監視者はそんな感傷に浸る自分に渇を入れる為
小さく息を吐くと自分の帰るべき場所へ戻ろうとした、そして伝えなければならなかった・・・この地に「奴等」が降り立った事を、
まずそれからだ、之から先は司令部が考えることだ、俺は任務を果たすことだ
立ち去った監視者、名称はこう言う「Rー9ER2 UNCHAINED SILENCE」偵察と攻撃を同時に行える従来の軍事ドクトリンでは創造もつかない、
異形で異質な戦闘機――それは限りなく近くそして限りなく遠い世界が生み出した101に及ぶ狂機の一つ