09/05/28 11:27:03 2Ur1Dto6
怖っ!普通に怖かった
598:596
09/05/29 09:04:31 Se25npSc
>597
ご感想ありがとうです。怖い話でスマソ
タイトル「死ねって言うな」
死ね。これほど人の心を凍てつかせる言葉もないのではないか。
私はこの沖縄のヤンキー文化なごあいさつにどれほど憂鬱になってるか。
梅雨どきの気候も関係しているのか、いないのか…人は今憂鬱な状況のときが多いのか。
私だけが憂鬱ではないはずだ。こうして愛するあなたに思いを綴っているときは憂鬱を
忘れる私は、憂鬱になるとこうして思いを書き込みたくなる。
忘れられない人は数人いる。体の関係を持った人は夫以外には二人しかいなくて、そのうち
一人はとにかくイケメン。もう一人はゆきずりの普通の人だったので名前も覚えていない。
でも、体の関係を持ったイケメンへの未練はすっかりなくなった。女って、立ち直れるものだなあ。
男の場合はどうなんだか。うちの夫はほかの女と性行為をすることに非常に興味があるようで恐ろしい。
性感染症の恐怖もなにも知らないセカンドチェリーボーイ症候群か?不倫という概念が彼の頭にはない様子。
それは私もそうだが、何せ相手がいない。募集しているわけでもないので当然だが。
夫は、とある独身女性からアプローチを受けて非常に幸せそうだ。私はまさに彼の好きな女の代わりにとりあえず抱く的な週一セックス付き
家政婦なのである。そう考えると、ハワイへ逃亡したくなる。しかし逃亡しても人類の業からは逃げられないのだろう。
どんなにお金があっても。どんなに頭がよくても。宿命を転換しなければ、環境を変えても同じ。人間革命が必要だ。
それが私の使命なんだ。だから夫よ、リアルにほかの女もしくは女の子もしくは積極的なグロオバサンを抱きに行くその前に、
ちょっと待ってくれないか。
あなたを宇宙一愛しているのは、ほかならぬこの私なんだからね。
だから死なすって言うな。通りがかりの沖縄県民もね。人を見れば死ねって言うの、すぐにおやめなさい。
あなたが余計不幸になるだけだよ。私は余計幸せになるだけです。言った側じゃないから。
いいですね?犬や猫でも死ねなんて言わない。沖縄県民の少ない欠点は早く直しなさい。
思いやり予算でゆとり脳になっているのはわかるけど、もうちょっとモラルについてお勉強、一緒にしよう。
私も沖縄県民にそまってるので…。とりあえず私の尊敬する人以外は死ね。
(終)
599:596
09/05/29 18:02:01 Se25npSc
タイトル「斡旋魔マサル」
私の夫の知人に、斡旋魔マサルという男性がいる。
この男は、夫のことを、そして自分のことを可愛く思うあまり、
職場の、これはと思った女性と夫を性交させようと躍起になっている。
つい先日も、奴は、夫に飲み(無料情婦人斡旋)に誘う電話を架けてきたので「学生じゃないんだから…」
と、たしなめ、その日の飲み参加は阻止できた。いやはや、これほど危険な知人がいたとは。
結婚してから世間というものの厳しさが別の角度からわかるようになってきた気がする。
奴は、「とりあえず、俺のオキニだがまだ抱いていない亜矢を四の五の言わず抱け」
といった、男どうしの絆を深める儀式的な、かなり一般人離れした言動を、私たちが結婚した後も数か月おきに、
忘れた頃にしでかそうともがいている。断末魔め。お陰さまで夫への愛情が本物だと再認識できたではないか。
ありがとう!もう、私達夫婦はお前に用はない。もちろん、その情婦にもまったくもって用はない。同情の余地はない。
夫よ、奴とはとにかくもう二度と連絡を取らないでくれ。電話には出ず、メールも返信しないのが常識だ、そんな破廉恥魔。
頼む、夫よ。そんな悪魔達とは二度とコンタクトしないでくれ。でも、もう大丈夫だよ、罠に気付いたからね。
そんな悪魔とは、絶縁するのが良識派日本人の感覚だぞ!時間の使い方をもっと価値的に!
そばにいる誰かさんをもっと大事にしてやれよ、と自分でも思う。
身近な本当の悪魔を見抜き、打ち砕く、もっと高尚な人間となってくれ。頼む。そうでなければ、後進の人類に申訳が立たないではないか。
お願いだ、土下座もする。夫よ、あなたに情婦を斡旋してくる魔が存在する事実は、私の宿命が現れたのだね。
斡旋魔よ、早く消え失せろ!人類にとって目ざわりだ。社会のゴミだ!
妻より
(終)
600:創る名無しに見る名無し
09/06/04 22:59:04 qZUdsfpc
高校の時に書いたやつを発掘したんで記念に投下。
タイトル「七夕の夜」
傘をさした男の子は、女の子に会いました。
女の子は不思議な歌を歌いながら、逆さまに広げた傘をくるくるくるくる、回していました。
しとしと雨が、傘の中で水たまりになっています。
「何してるの」
女の子がびっくりして振り向きました。ぱちゃん、傘の水たまりが揺れて、ちょっとだけ零れたみたいです。
「あ……、おどかして、ごめんね」
女の子は首を振って、男の子の手をとりました。
そうして、びっくりしている男の子を見つめて、可愛らしくほほえみました。
「ううん、私こそ。こうしないと、あなたと話もできないの」
女の子が体を動かして喋るたび、髪から頬から、細かな雨の粒が散ってゆきます。
それなのに、女の子は傘をひっくり返そうとはしないのです。
男の子はそれを尋ねました。
「空のお水を集めているの」
女の子が答えます。
「天の川が渇いてしまっているから、空のお水を集めなくてはならないの」
成る程、そうなんだろうな。男の子は思いました。
これだけ雨が降るのですから、天の川だって渇くのに違いありません。
男の子は、手伝ってあげることにしました。
* * *
霧のような雨が降る中で、男の子と女の子が笑っています。
二人はしっかり手をつなぎ、逆さまに傘を持ち、それぞれの言葉で歌を歌っています。
段々と濃く深くなっていく霧の中、二つの歌は一つに混ざり、高く高く響きます。
やがて、宵闇と霧とで二人の姿が見えなくなった頃―男の子は、女の子と同じ歌を
歌っていることに気がつきませんでした。
* * *
七夕の夜が明けて、一つの町から、子どもが一人消えました。
たくさんの人が何日も探していましたが、消えた子はどこにも見つかりません。
そして誰も、天の川に増えた小さな一つの星には気づかないのでした。
601:創る名無しに見る名無し
09/06/05 09:53:03 gTzYkwQs
これは…美しい
602:創る名無しに見る名無し
09/06/05 13:23:55 9bhppmki
一ヶ月後にもう一度読み返したいと思います。
603:創る名無しに見る名無し
09/06/05 18:17:04 TvKNfLYu
ああ、投下する時期を間違えたんだな…
604:創る名無しに見る名無し
09/06/06 02:38:32 0t4jKuWb
なんとも美しい…
605:創る名無しに見る名無し
09/06/06 09:29:31 MzWdDVmB
『出生前性格診断』
「根はいたって真面目ですが、心配性……というか、不安を抱きやすい性格です」
「ふむふむ」
「事前に結果を踏まえておかないと、なかなか次の行動に移ろうとしないようです」
「なるほど」
「あと、人の意見を鵜呑みにしがちな傾向があります。受身の姿勢を改めさせたほうがいいでしょう」
「わかりました。本日はどうもありがとうございました」
妊婦が立ち去った後、産婦人科医は看護婦に向かってつぶやいた。
「要するに、カエルの子はカエルってことだよ」
606:創る名無しに見る名無し
09/06/07 11:10:10 eriTOOXu
猫と金魚
私は金魚が好きだ。
夕焼けをぎゅっと詰め込んだような体、綺麗。
まあるい水槽の中は、いつだって夕焼けが泳いでいる。
私は金魚が好きだ。
あなたの赤は綺麗だと褒めると、
あなたの黒だって綺麗よと笑ってくれる。
私は金魚が好きだ。
外の世界の話を聞かせてやると、
虹色の泡をぽこり、ひとつ、ため息をついて、
『私も広い世界に出たいわ』
私は金魚が好きだ。
けれど私は猫だから、どうにもしてやれない。
だから、そうだ。
私は金魚が好きなのだ。
金魚も私が好きなのだ。
おおきな声を出したり、あばれたりもしないのも、
私と金魚はいつも一緒だ。
今も、これからも、ずっと。
ちいちゃな夕焼けを抱えて、
そう、こうやって、
世界を見せてやる事に決めたのだ。
607:606
09/06/07 11:11:10 eriTOOXu
以上です。
ほとんど詩のようになってしまいましたが…
608:創る名無しに見る名無し
09/06/07 14:24:11 4+ivQFF3
かわいい
609:創る名無しに見る名無し
09/06/11 00:46:12 dkWD8xRf
どこへ書けばいいのかわからなかったもので……ここに投下させて頂きます。ある、勧誘する、男
「なぁ、だから、脱いでくれれさえすればいいんだよ。な、簡単だろ?」
「絶対に、嫌よ。何回言ったらわかるの? いいから、帰ってちょうだい。こんな夜中に、迷惑だわ」
「…ふざけんな! お前、うちから金借りてんだろ、なぁ。何生意気な口利いてんだ、あぁ!!?」
「辞めてよ! 辞めて、蹴らないで、扉が壊れちゃうわ。そう言えば、最近、ここら辺に、パトカーが多くいるのよ。わたし、いいのよ。借金取りに脅されてます、って、その人たちに、言ってもいいのよ」
「言ったら即、お前の首は飛ぶけどな。それでもいいなら、言えばいいじゃねぇか!あぁ!?」
「……。だって、それに、その借金だって、わたしの父親が作ったものよ。わたしには、一切関係ないはずだわ」
「あるだろう、お前の、親だろ?」
「理由になっていないと思うわ」
「うるせぇ! いいからさっさと開けろ! AV一本出りゃあ、借金をちゃらにしてやってもいい、つってんだ。何も一生、AV女優として生きろと言っている訳じゃない。な、いいだろ? わかったら、ここを開けろ!」
「……どうしても、どうしても、無理なのよ」
「…あぁ?」
「そうよ、無理だったのに…。アナタが、そんなに、強く言うから……。それなのに、何で、どうして、また来るのよ……。こんなことされたら、わたし、わたし……」
「もう一度、殺すしかなくなるじゃない。」
610:創る名無しに見る名無し
09/06/11 07:15:56 k2+VgJoR
ごめん。
理解力不足だと思う。
でも、意味がわからない。
611:創る名無しに見る名無し
09/06/11 08:37:42 m4Ji/HOn
要するに借金取りを殺してどっかに埋めたか捨てたかしたんだけど
そいつが幽霊になってまだやってくるっていう話かな?
612:創る名無しに見る名無し
09/06/11 11:02:06 dkWD8xRf
>>611
そうです!男の方は、自分が女に殺され、幽霊になったのにも気付かずに、生前と同じく、借金を取りに現われる、という話のつもりでした…
すみません、私の勉強不足です。出直してきますノシ
613:創る名無しに見る名無し
09/06/11 12:45:36 4U/ZAcdc
どうやってもう一度殺すのかもわからんよ
614:創る名無しに見る名無し
09/06/11 13:12:32 m4Ji/HOn
そこはそれ、精神的に追い詰められて錯乱した女性の言うことだから…
とはいえ怖さはあまり感じなかった。なんでかな?
まぁオレはホラーものを書いたことはないし書けないから、偉そうなことは言えないけどね
人を怖がらせるのと笑わせるのは本当に難しい…
615:創る名無しに見る名無し
09/06/11 21:32:31 g8ZFsb0g
>>609
一行目に、
男は靴も脱がずに上がり込んできた。
とか一文入れてみたら?
616:創る名無しに見る名無し
09/06/16 17:54:36 JQ/hWJNd
届かないラブレター
『元気ですか?
私は相変わらず元気です。
あなたと会えなくなってからしばらくたちます。あなたが風邪などひいてないか心配です。
気がつくと、いつもあなたのことを考えているんです。
あなたは今どうしてるんだろう?
あなたは今何を考えてるんだろう? って……。
おかしいですよね?
そんなに話をしているわけでもないのに。それでも私は気がつくと考えちゃうんです。
実は、ずっと、あなたに伝えたいことがあったんです。
私……あなたのことが……』
最後まで書いた手紙を封筒に入れる。
そして、机の引き出しに入れる。
そこには、今まで届けられなかった思いがある。
出されることのない手紙。でも、それで十分。
彼女はそう思った。
617:創る名無しに見る名無し
09/06/30 14:05:05 Fr2+UzJs
禁断の人妻テルミ
私の夫は、人妻を囲む会(飲み会やバーベキュー)にときたま参加しては、人妻漁りをしている。
その会に参加している人妻は、テルミとK子(K子は親友なので仮名にします)。
K子は、もうすぐ旦那さんと転勤で引っ越すみたいなので、転勤先で男漁りをするのだろう。
しかしテルミは違う。あくまで地元で漁るらしい。しかも旦那さんのいる目の前で。
人妻を囲む会に、以前は私も参加したかったのだが、やはり倫理的におかしいと思い参加は思いとどまった。
それに、夫が私の参加を絶対に嫌だと言うからだ。
夫は身勝手だと、前は思っていたが、今は違う。夫はこの会に狩りに行っているのだから、メスの私は家に
いろというわけだ。
テルミ、今はあなたの人生バラ色かもしれない。でもね、そんなに男漁りがしたかったら離婚すれば。
でも、夫は渡さないから。
イケメン旦那さんにも謝りなさいよ、テルミ。あなたは旦那さんにご不満があるのね。だから漁るのね。
もうよしてちょうだい。お願いよ。何がバーベキューよ。何が飲み会よ。
早く帰って旦那さんと子づくりに専念しなさいよ。
あなた、私の夫との子どもがほしいのね?嫌よ、夫が許しても私が許さないから。
まだ、あなたを囲むハーレム会を開催するなら、私だって黙っちゃいないのよ。
公務員だからって調子に乗らないことね。最近は公務員だってリストラされるかもだからね。
ああ、だから漁ってるんだ、正社員の私の夫を。嫌ね。家つきのイケメン旦那様のお給料が
安いから、仕事がダサいからって、バーテンダー正社員の私の夫が、ちょっと結婚指輪をつけ忘れて
飲み会に参加したからって、何もあなた目当ての参加というわけじゃないから。K子のことも好きなんだから。
夫はB型だから、好きな人が100人以上いるのよ。参るわ。だから勘違いしないことね。
テルミ、you will killed by me soon!
(end)