08/10/30 01:05:27 HR4YPy5/
18 :七つの海の名無しさん:2008/10/30(木) 01:03:18 ID:HtSy7QTb
小学校のころ、宿題やってこないと先生が定規でお尻を叩くという罰があった。
別に痛くなく、パンッて感じのちょっと派手な音を立てるだけ。
あくまでも厳しく躾けるというよりも、楽しい御仕置きって感じ。
もちろんちゃんとやってきた人間にはそれなりに褒めたり、そういうこともあった。
お調子者連中はワザと宿題忘れたり、宿題やってきてても「やってません」って言って先生に叩かれて受けを狙ってた。
それが授業の始めのクラスでの楽しみの一つだったくらい。
誰も批判しなかったし、女子の場合には軽くゲンコツをコチンとするだけ(もちろん痛いわけない)で、クラスみんながこのイベントを楽しんでいた。
和気藹々と、クラスの雰囲気もとてもよかった。みんな先生が大好きだったし。
ところがある日、生徒のうちの一人がそのことを自分のお母さんに言ったらしい。
もちろんそいつは別に告げ口するつもりでもなく、単にクラスでこんな楽しいことがあったんだよっていう感じで言ったと思う。
なぜならそいつも定規でのお尻叩きを楽しんでたり、時折ワザと前に出て叩かれていたりしてたから。
しかしその母親はそうは取らなかった。
体罰
その母親はそう理解した。
大の大人が小学校低学年の生徒達を定規で殴り、女子生徒をゲンコツで殴りつける暴力教師。
暴力で幼い子供を虐げ、恐怖で支配する、鬼のような教師。
その母親はそういい、このことを訴えて問題視した。
全校生徒の前で泣きながら謝罪した担任教師の姿を忘れない。
なぜあの先生が謝罪しなきゃならなかったのか?
誰もが大好きだったあの先生が、どうして泣かなければならなかったのか?
夏休みが終わって二学期が始まり、その先生はいなくなった。
理不尽、という言葉は知らなかったが、おそらくそういった気持ちが僕らの中に芽生えた。