星新一っぽいショートショートを作るスレat MITEMITE
星新一っぽいショートショートを作るスレ - 暇つぶし2ch700:創る名無しに見る名無し
09/07/02 20:56:40 VHvTKb95
うーん、ごめん読めたw
でもこのノリならアレだ、オチが読める読めないはいらないかもしんないw
本人の苦しみ具合とかに描写費やすと、もっと切羽詰まった作品になると思うですよー

701:創る名無しに見る名無し
09/07/04 00:41:41 Qm3aIC+x
 「濡れ衣」


N氏の、長い歳月をかけた研究がついに実を結んだ。
これまで人類の夢であり続けたタイムマシンの誕生の瞬間である。
「やった。やったぞ。僕はついにやった!」
 N氏は一人歓喜し、己が努力の結晶であるタイムマシンを前に涙を流す。
「そうだ、こんなことをしている場合じゃないや」
 科学省にこれを伝えようと、N氏は電話に手を伸ばし、興奮気味にコールをかける。
コール音を聞いていると、N氏の思考はだんだんと冷静になっていった。その時、
「待てよ」
 N氏は電話を切った。
「まだ試用を行ってなかった。科学省への報告はその後だ」
 N氏はタイムマシンを腕にはめ、スイッチを入れた。
周囲の景色が眩い光に溶け込み、光がおさまると、幾何学的な模様がN氏の周囲に展開される。その背景に透けるようにして、何時とも知れぬ年代の何処とも知れぬ風景が猛烈な速さで差し替わりながら映っている。
 N氏は黙々と飛翔先の条件を加えていく。
条件に当てはまるように、少しずつ、目の前に映し出される風景の年代と場所が限定されていく。
やがて、N氏の望む景色がそこに現れた。
N氏は悪童のような笑みを浮かべて、ボタンを押す。
一瞬の闇が明けると、N氏はそこに立っていた。」
十年前の、いつも誰もいない小さな公園だった。
"タイムマシンの試用"というのは、これから自らが行おうとしているイタズラに対して見てみぬフリをするための免罪符だ。このタイムマシンが多くの人間に知られる前に、ちょっとだけ悪さをしてみようというN氏のささやかな出来心だった。
N氏は公園の脇の方まで歩き、そこの土に一握り分のビー玉をを埋めて、時代を元に戻す。
 再び土を掘ると、
「あれ?」
 何もなかった。この十年の間に誰かが掘り起こしたのだろうか。
N氏はまた元の時代へ遡る。だがそこにもビー玉はなかった。
かれこれ、何日間も同じようなことを何度も行ったが、過去の改変は叶わなかった。
そんなことを続けているうち、N氏はある事実に気付いた。
それは、自分が開発したものがタイムマシンではないということだ。
時間を遡行できる装置をタイムマシンとするなら、N氏が開発したものは平行世界へ飛翔できる装置である。数億数兆もの「場合」によって枝分かれした世界を自由に行き来できるということだ。
あの時の自分は、無数の過去の内の一つと、無数の未来の内の一つを渡っていたため、ビー玉のある過去、または未来へ飛ぶことができなかったのである。それを実現するには一生をかけたとしても難しいことだろう。
 自分がタイムマシンだと思っていたものは、実はそうではなかった。だが、N氏はさほど落胆しなかった。
むしろ、その目はぎらついていたのだ。
それに比べれば、イタズラをする前の悪童の目などかわいいものだ。
「僕はとんでもないものを発明したぞ」
その事実が判明した日から、N氏は無差別に過去と未来へ飛んで銀行強盗を働き始めた。
その世界で犯人を捜しても、その犯人はすでに別の世界へ飛んでしまっているのだから絶対に捕まりっこない。やりたい放題できる。
ほんの数週間で、N氏は街一番の大金持ちとなり、ついに高級住宅地で邸宅を建てるに至った。
しかし、そんな優雅な生活は突如として終わりを告げることとなる。ある日、警察がやってきたのだ。
「銀行強盗を働いたNだな。逮捕する」
 N氏は、警察の言った罪状に狼狽しながらも厳しく声を荒らげた。
「何を言っているんだ。僕は強盗なんてやっちゃいないぞ。証拠はあるのか」
「防犯カメラにお前の姿がはっきりと映っている。さあ来い」
 手錠をかけられ、N氏は連行される。
なぜだ。自分が捕まるはずはない。ましてや防犯カメラに映っているなどありえない。
この世界では、自分は何の悪さもしていないはずではないか。
そう考えたとき、N氏は一つの可能性に思い至って、ついに観念した。
「なるほど、どこか遠くの世界にいる僕が、この世界にやって来たわけか」

702:創る名無しに見る名無し
09/07/04 07:10:10 wYtWq+Yg
>>701
良いね

703:創る名無しに見る名無し
09/07/04 14:39:47 Qm3aIC+x
>>702
ありがとうございます!
性懲りもなくまた作ってきました。



「怪奇現象」

街から離れた山のふもとに、その男の家はあった。
男はそこで絵描きをやっていて、時々訪れる客のために絵を描くのだった。
男は数年前まで外科医だったのだが、ある事情によりその職を辞した。
どうしたものかと途方に暮れていたある日、男は、それまでに得た人体の構造についての知識を、何かに活かせないだろうかと考え始めた。
骨格や筋肉について熟知しているから、少しの練習でそれなりのものが描けるようになった。
といっても、風景画などはからっきしだめなのだが。

男は、ノックの音で目を覚ました。
「小鳥のさえずりすら聞こえない時間に誰だろう。まさか客かな」
ドアを開けると、うさぎの毛のように白い肌をした女が立っていた。
女はその扇情的な目を男に向けて、
「こんな時間に申し訳ありません。描いて欲しいものがありますの」
「なんでしょう。あなたのお顔でしょうか。それとも知人のでしょうか」
正直を言えば、男は女の顔を描きたかった。
今までに出会った誰よりも美しく、時間を共に過ごしたかったからだ。
女が、写真などの資料を見せようとする素振りはなかった。願いが届いたのかと男が思ったとき、
「誰のでもないお顔を描いていただきたいの」
と女は言った。
「はて、どういうことですかな」
「つまり、この世界のどこを探してもその顔の持ち主はいない……そういう肖像画をお願いしたいの」
「なるほど」
「でも、無茶苦茶な絵は反則ですのよ。単純化されていたり、目や鼻の場所がおかしかったりするのはだめ。
まるで、実際にその人の顔を模写したかのようなものを、お願いできますか」
男はしばし黙考氏、答えた。
「わかりました。お安い御用です。あなた様はお美しいので、お代は半分で結構です」
「あら嬉しいわ。ではお願いね」
「明日にまたいらっしゃってください。その時にはもう、完成しているでしょうから」
「楽しみですわ」

その日になった。女は昨日と同じ時間にやって来て、肖像画を受け取り、
「ありがとう。よく描いてくれましたわ」
と言って、嬉しそうに帰っていった。

それからしばらく経った日、男が新聞を広げると、大きなニュースが目に入った。
数日前に起きた殺人の犯人が捕まったという内容だった。。
その犯人は、数年前に行われた外科手術で死亡したはずの人間だという。

704:創る名無しに見る名無し
09/07/04 17:44:14 9rURcx/k
>>701
これ良いね。星氏っぽい

>>703
オチがあと少しで分かりそうなんだけど、分からん。もどかしいw

705:創る名無しに見る名無し
09/07/04 18:05:15 mzIEMYJ+
>>701
妙に納得してしまったw 並行世界がいくらあろうと悪者は悪者かw

>>703
ごめん解釈できなかった。もやもやするw

706:創る名無しに見る名無し
09/07/04 18:09:52 Qm3aIC+x
>>704
なんかこう、自分の言ったギャグを「これはどこが面白いかというとね・・・」と説明するみたいにカッコ悪くなってしまうんですが、
どうか解説させてください。


絵描きの男が医者をやめた「ある事情」っていうのは、外科手術でミスって人を殺しちゃったことなんです。
女に「誰のでもない顔」を描けといわれ、男はその「死んじゃった人」の肖像画を描いた。
そんで、女が殺人を犯してから顔を肖像画そっくりに整形した、というお話なのです。


客観的過ぎるオチでホント申し訳ないです。
ばちっと読者に電気が流れるようなオチを書きたいもんですなー。

707:創る名無しに見る名無し
09/07/04 18:20:01 mzIEMYJ+
あ、なるほど。横からだけどすっきりしました
ある事情、と伏せなくても良かったのかなー
何故か脳内で犯人の性別が男な気がして繋がらなかった

708:創る名無しに見る名無し
09/07/04 18:48:22 Qm3aIC+x
やはりオチはできるだけぼかして、読んだ人に三秒くらい考えさせてから理解できるようなものに憧れてしまうんですよね。そのほうがなんかカッコいいですし。
>>701ではズバリそのまま、ぼかし無しでオチを書いたのですが、今度のは魔が差しました。
ぼかしたらぼかしただけ布石の「可視性」みたいなものを強くしなきゃいけないと思うのですが、あまり踏み込むとオチが読まれちゃうんじゃないかと心配になっちゃうんですよね。
そこらへんのバランスが下手糞過ぎましたね。
「ある事情」の部分をもっと突っ込んで書けばよかったと反省しております。

709:創る名無しに見る名無し
09/07/04 18:50:40 mzIEMYJ+
いやいやお気にせずwこちらの読解力が足りなかったのもある訳でw
ほんとオチ読まれない配慮とか悩みどころですよね
また気にせず新作できたら投下してください。期待してまー

710:創る名無しに見る名無し
09/07/04 19:02:26 Qm3aIC+x
ありがとうございます。
今度はカッコいいオチが書けるようがんばります

711:創る名無しに見る名無し
09/07/04 20:16:56 9rURcx/k
>>710
なるほど。意図したいことは分かる分かる。
書き手としては、伏線のさじ加減がむずかしいですよね。
これからも期待してます。

712:読者
09/07/04 20:59:59 jDwdeUd7
楽しんでいます

713:創る名無しに見る名無し
09/07/04 22:59:17 3TACQQ6X
>>703
うまい!面白いよ
頑張れ

714:創る名無しに見る名無し
09/07/05 00:58:50 9hvx54vO
2060年、科学の飛躍的な進歩により、人類は宇宙を自由に探索出来るまでになっていた。
「今日で2年と2ヶ月20日…僕たちはいったいいつまでこうしているんでしょうね?」
彼は傍らに腰掛けている宇宙飛行士に声を掛けた。
彼らはもう2年も宇宙をさ迷っている。
2年前、彼らは宇宙探索の為、2人一組のチームで地球を後にした。
しかし不慮の事故により、地球とも連絡が付かず、広大な宇宙をさ迷い続けているのだ。
幸いと言えるのだろうか、科学の粋を集めた小さな宇宙船には、酸素供給装置、食料など5年は生きていける様になっている。
「あと3時間ほどで今日が終わりますね…」
彼は、不安と恐怖で気が狂い自ら命を絶った宇宙飛行士に声を掛ける。
そして窓ガラスに映った金属の塊を見つめながら呟いた。

「自ら命を絶つプログラム、してもらっとけばよかった…」

715:創る名無しに見る名無し
09/07/05 01:19:28 36k+3qTp
>>714
申し訳ない。解釈及ばずです。

716:創る名無しに見る名無し
09/07/05 01:24:51 ohuHEw7Y
2人1組のチームと言うのが、人間とロボットの組み合わせということかな

717:創る名無しに見る名無し
09/07/05 01:26:13 9hvx54vO
>>715

読んでもらっただけで感謝です
読み返すと、書きたい事がごちゃごちゃしてイマイチですね
出直しです

718:創る名無しに見る名無し
09/07/05 01:29:05 9hvx54vO
>>716

その通りです
人間は早々に命を絶ったけど、ロボットは長い時間孤独と闘わなければみたいな感じにしたかったんですけど

まだまだでしたw

719:創る名無しに見る名無し
09/07/05 01:29:57 J6P8bnkK
>>714 うにゃ、おもしろいよー
単純にわかりやすさを求めるなら、最後の行と最後から二番目の行を入れ替えるだけでも微妙に変わってくるんじゃないかとか思う
 ↓ 

2060年、科学の飛躍的な進歩により、人類は宇宙を自由に探索出来るまでになっていた。
「今日で2年と2ヶ月20日…僕たちはいったいいつまでこうしているんでしょうね?」
彼は傍らに腰掛けている宇宙飛行士に声を掛けた。
彼らはもう2年も宇宙をさ迷っている。
2年前、彼らは宇宙探索の為、2人一組のチームで地球を後にした。
しかし不慮の事故により、地球とも連絡が付かず、広大な宇宙をさ迷い続けているのだ。
幸いと言えるのだろうか、科学の粋を集めた小さな宇宙船には、酸素供給装置、食料など5年は生きていける様になっている。
「あと3時間ほどで今日が終わりますね…」
彼は、不安と恐怖で気が狂い自ら命を絶った宇宙飛行士に声を掛ける。
「自ら命を絶つプログラム、してもらっとけばよかった…」
そして窓ガラスに映った金属の塊を見つめながら呟いた。

720:創る名無しに見る名無し
09/07/05 01:30:25 36k+3qTp
なるほどロボットか、つまり叙述ものということですね。
でも、ロボットには関係ない「酸素供給装置、食料」ってところを書いた意図がわかりませんな。

721:創る名無しに見る名無し
09/07/05 01:36:56 9hvx54vO
>>719
ありがとうございます
確かに入れ替えた方がしっくり来ます
参考にさせて頂きます!

>>720
人間が2人いると思わせる引っ掛けの為に入れてみたんですが、確かに蛇足ですね
書いてる時は気付きませんでした

722:創る名無しに見る名無し
09/07/05 01:54:15 36k+3qTp
>>721
はい、やはり人間が乗っていないのにわざわざそのことを説明してしまうのはまずいかと。
でも「人間が乗っているように見せかける」ためにはやはりあれと同じ文意の文は必要ですよね。
二人とも人間かつ生存しているように見せかけ、
オチで両方とも人間ではないとわかっても不自然にならない、となるとかなり難しいですな。


また新作ができたら投下をお願いします。

723:創る名無しに見る名無し
09/07/07 09:46:49 tfnTDRcV
ある男がハイキングに行き、道に迷ってしまった。
森の中で小道を探がしている内に日もとっぷりくれてしまう。
下手に動き回るより、どこかに座ってじっと朝を待った方がいいか、と思っていたところに小屋があった。
小屋の中には少しの乾パンと毛布があった。男は有り難く乾パンを頂戴し、毛布にくるまって寝た。

ぐっすり眠っていた夜中に「トントントン」
と何かがドアをたたいた。「何の音だ?」男は不信に思った。
「風の音だよ」そう聞こえなくもない。
男は再び眠りについた。
暫くして
「トントントン」
とまた何かがドアをたたいた。
「何の音だ?」男は不信に思った。
「鳥の声だよ」そう聞こえなくもない。
男は再び眠った。
暫く沈黙が続いた。
「トントントン」
とまたまた何かがドアをたたいた。
「何の音だ?」男は不信に思った。
「ドン!ドン!ドン!」
更に強くはっきりとドアがたたかれる。
男はドアに近付きたくなかった。しかし体はゆっくりとドアに近づく。
逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。
逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。
逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。

724:創る名無しに見る名無し
09/07/07 20:56:11 K/IqPHhV
あの、続きは?

725:創る名無しに見る名無し
09/07/07 23:04:16 AnJlvj5U
>>723
逃げちゃ駄目だ!

726:創る名無しに見る名無し
09/07/08 13:01:02 Sj4pJFmK
アニメのエヴァンゲリオンじゃないか?先週の地上波で、映画を観ただけだが。
好きな人には申し訳ないが、思春期に絞り込んだ鬱陶しいアニメという印象しか無い、
俺のような人は多く居ると思う。なので、パロディのような物かもしれないが、
元を知らん奴も居るだろう。もし違ってら、すまん。
でも、最後の繰り返し以外は、徐々に盛り上がってたので、面白かったよ。


727:創る名無しに見る名無し
09/07/08 21:15:37 42xSvkjQ
エヴァ知ってても意味判らん

728:創る名無しに見る名無し
09/07/09 23:15:19 msnXuWPn
「212年後に地球は確実に滅ぶ」

 ある科学者によって発表された論文を、はじめは誰も信じなかった。根拠となる計算式があまりに難解で、誰も解こうとはしなかったのもあるが、一番の理由は、その科学者が黒人で、しかも無名であり、発表した日が4月1日であったからだ。
 ところがが半年後、論文にあった隕石の姿が、新型宇宙lens式望遠鏡(ユニシス)によって捉えられると、世界は癌を告知された患者に等しく、誰もが青ざめて刹那沈黙した。
 しかしながら212年後。もう、その頃には、今生きている者は隕石の衝突以外の理由で死んでいる。今の子供たちの子供たちも、おそらく同じ。だから、どう捉えて良いかわからなかった。
 果たして200年後、地球からどこかの星へ移り住むことは可能であろうか。
 一体何人が? いや、自分が乗るわけでは無いのだ。どうでもいい。恐れるべきか。悲しむべきか。我が身の幸運を神に感謝すべきか。
 皆が混乱していた。この件をきっかけに派生し、世界に瞬く間に広まった宗教の教祖は言う。
「考えても仕方がない。備えるのはこちらの損。次世代に任せようではないか」

729:創る名無しに見る名無し
09/07/10 00:37:35 bTh0+HXb
>>728
逃げちゃ駄目だ!

730:創る名無しに見る名無し
09/07/10 01:34:31 1Vkwqa31
「お寿司」
その日、エヌ氏とエフ氏はお寿司を食べていた。
お寿司といっても回っているものでも、職人が握った高級なものでもなく、
スーパーから買った、パック詰めのお寿司だった。

あと少しで完食だという時に、エヌ氏は迷った。
「イカとエビ、どっちを最後に食べようか…」
結局エヌ氏はエビを先に食べたのだが、後悔したようだ。

「やっぱり大好きなエビを最後に食べるべきだった。」
その言葉を聞いた瞬間エフ氏は
エヌ氏が最後までとっておいたイカを横からつまんで食べたのだった。

731:創る名無しに見る名無し
09/07/10 01:42:48 1Vkwqa31
今日(日付変わったから昨日か)初めてこのスレを見つけて、
素晴らしい作品ばかりだったので、
調子こいて自分も記念に投稿してみました。
でも全然星さんっぽくないですね。
ただのショートショートになってしまった。まぁいっかw
スルーしといて下さいw

732:創る名無しに見る名無し
09/07/10 07:46:43 nmcDdhH2
>>730
ワロタw
GJ

733:創る名無しに見る名無し
09/07/10 08:06:41 nmcDdhH2
>>723の続き

男はゆっくりとドアを開けた。そこには月明かりに照らされて頭から血を流した女が立っていた。
「あら、ここにいたのね」
女はなれなれしく話しかけてくるが、誰だかすぐに思い出せない。

「先にドンドンドン行っちゃうから、追いかけるのに苦労したわよ」

そう言いながら、女は小屋に入ってきた。

「それ、私のだから、返してもらうわよ」

女はさっきまで男がかかえて寝ていた大きな荷物を指差した。

ああ、そうだ。男は思い出した。確かにそれは昨日の昼間では彼女の物だった物だ。

「もう会えないわね。今度はあなたが私の所へ来る番ね」

男はもう一度女の顔を見ようとした。しかし、彼女はいなかった。

かって彼女だった荷物だけが残った。

734:開眼
09/07/10 15:46:09 d0Ctrcml
エヌ氏は高名な武道家であった。
さらなる境地をめざし、深山にこもり、ひとり鍛練に明け暮れた。
長い修行の果て、遂にはうちなる気をビイムのように打ち出す技に開眼した。
エヌ氏は満足して、勇んで下山してみると、驚いたことに、街は荒れ果て、ゴーストタウンのようなありさまである。
ただならぬ状況に、エヌ氏は人を求めて彷徨い歩くと、広場らしきところにみすぼらしい姿をした人々が集まっている。
ひとりを掴まえ事情を訊くと、どこからともなく現れた化物が暴れ回ったせいなのだという。
エヌ氏は怒りに燃えた。
人々から声が挙がると、空から降りてくるなにかが見える。空を飛ぶなど面妖な、あれが元凶だなとエヌ氏は身構え、はぁ! と全霊の一閃。
ビイムがそれを打ち落とした。
すべての力を使い果たしエヌ氏は絶命した。


世紀末。
天が使わしたメシアを失った人類は滅亡した。

735:創る名無しに見る名無し
09/07/10 20:33:57 M0tWOcll
>>734
オチへの繋がりが弱いし、オチの必然性が説明不足だな。
作風の感じが好きだから、もう一作ぐらい見てみたい。

736:創る名無しに見る名無し
09/07/10 20:55:42 QKuRBpME
>>734
エヌ氏が打ち落としたのは化け物じゃなくてそれを退治する為に降臨したメシアだったってこと?

737:XXX ◆TqnDIIRxZU
09/07/10 22:17:50 XiZu1JkB
>>730大好きだ

視点を一人称にしたらコピペになりそう

738:創る名無しに見る名無し
09/07/10 22:18:44 ElGAYPLp
『逃げちゃダメだ。少年編?』

ピッ

電話を切った。ついさっき、好きに成れない友人Fからの連絡を、別のクラスメートに伝え終わった。
少年Aは、親と約束した事を、悔やんでいた。
流行性のインフルエンザのため、学級閉鎖の始まった二日目の夜だった。
仕事から帰ってきた親に小言を言われ、この休みの間中家に大人しく勉強して、夏休み前に出る成績が上がっていれば、
高校に入る時に携帯電話を買ってもらう約束だった。

暑い日の昼、開けていた窓から洗濯物越しに、外の音が流れ込んでくる。
ピーポー ピーポー 
救急車の様だ。少年はFのことが好きに成れないで居た。
遊び仲間の一人でもあり、テレビの録画の貸し借りやカラオケにも行ったりする関係なのに、
なぜか、ちょっとした時に今までに無い、ザワリとする感覚を覚えるのだ。

一番近い所に住んでるFの所へ、「何か借りに行ってみようか?」
あいつになら、「なにと交換で何が借りられるかな?」等と思いながら、
うとうとしていた。
夢の中で少年は、すでに大人になって居るようだった。(面白かったので、使います。)

 男がハイキングに行き、道に迷ってしまった。
森の中で小道を探がしている内に日もとっぷりくれてしまう。
下手に動き回るより、どこかに座ってじっと朝を待った方がいいか、と思っていたところに小屋があった。
小屋の中には少しの乾パンと毛布があった。男は有り難く乾パンを頂戴し、毛布にくるまって寝た。
ぐっすり眠っていた夜中に

「トントントン」と何かがドアをたたいた。
「何の音だ?」男は不信に思った。
「風の音だよ」そう聞こえなくもない。

男は再び眠りについた。 暫くして

「トントントン」 とまた何かがドアをたたいた。
「何の音だ?」男は不信に思った。
「鳥の声だよ」そう聞こえなくもない。 男は再び眠った。

 暫く沈黙が続いた。

「トントントン」 とまたまた何かがドアをたたいた。
「何の音だ?」男は不信に思った。
「ドン!ドン!ドン!」更に強くはっきりとドアがたたかれる。

男はドアに近付きたくなかった。
しかし体はゆっくりとドアに近づく。

逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。
逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。
逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。

ピーポー、ピーポー 
少年は、目を覚ました。まだそんなに時間はたっていない。
テレビも昼のドラマだ。つまらない。
嫌な夢を見た、意味が解からなかった。

借りていたCDを探し出して、Fの家に向かってみる。多分居るはずだ。
自転車のペダルを踏み込みながら、少年は思っていた。
「逃げちゃダメだ。」「逃げちゃダメだ。」「逃げちゃダメだ。」
坂道を登りながら、どう切り出そうかと考えていた。
何せ、初めての告白なんだ、わけがわから無くて当然だった。

739:創る名無しに見る名無し
09/07/10 22:23:11 ElGAYPLp
↑のパクッタのは、723が未完結な気がしたので、前後に付け足してみた。
単純に、子供の頃の鬱陶しさとかにしたら、解かりやすいかと思ったので。
書き手の人、許してくれ。

740:創る名無しに見る名無し
09/07/11 00:21:09 HxszOi0I
ある男がハイキングに行き、道に迷ってしまった。
森の中で小道を探がしている内に日もとっぷりくれてしまう。
下手に動き回るより、どこかに座ってじっと朝を待った方がいいか、と思っていたところに小屋があった。
小屋の中には少しの乾パンと毛布があった。男は有り難く乾パンを頂戴し、毛布にくるまって寝た。

ぐっすり眠っていた夜中に「トントントン」
と何かがドアをたたいた。「何の音だ?」男は不信に思った。
「風の音だよ」そう聞こえなくもない。
男は再び眠りについた。
暫くして
「トントントン」
とまた何かがドアをたたいた。
「何の音だ?」男は不信に思った。
「鳥の声だよ」そう聞こえなくもない。
男は再び眠った。
暫く沈黙が続いた。
「トントントン」
とまたまた何かがドアをたたいた。
「何の音だ?」男は不信に思った。
「ドン!ドン!ドン!」
更に強くはっきりとドアがたたかれる。
男はドアに近付きたくなかった。しかし体はゆっくりとドアに近づく。
逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。
逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。
逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。

音がやんだ。
「なんの音だ?」男は不信に思った。
「かあさんの声だよ」そう聞こえなくも無い。
男はそこで扉を開けた。
目の前にかあさんが立っていた。
男は傍らに転がっていた薪を手に取ると、それをかあさんの眉間に力いっぱい叩きつけた。

逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。
逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。
逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。

741:創る名無しに見る名無し
09/07/11 00:43:11 HxszOi0I
そうだ、逃げちゃダメなんだ。

眉間を砕かれてかあさんは倒れた。
男は、かあさんを残して扉を閉めた。
「ドン!ドン!ドン!」
強くはっきりとドアがたたかれる。
「何の音だ?」男は不信に思った。
「とおさんの声だよ」そう聞こえなくもない。
男は再び扉を開けた。
そこにとおさんがたっていた。
部屋の隅に立てかけてあった鉈で腹をえぐった。
うずくまったとおさんに鉈を数回振るうと動かなくなった。
扉を閉めた。
「ガン!ガン!ガン!」
更に強くはっきりとドアがたたかれる。
「何の音だ?」男は不信に思った。
「千恵の声だよ」そう聞こえなくもない。
男は再び扉を開けた。
そこに千恵がたっていた。
鉈の背で千恵の顎を腹を肩を砕いた。
血がたくさんでてちえがしんだ。
扉を閉めた。

にげちゃだめだ。にげちゃだめだ。にげちゃだめだ。
にげちゃだめだ。にげちゃだめだ。にげちゃだめだ。
にげちゃだめだ。にげちゃだめだ。にげちゃだめだ。

おもいだした。
最初は風だけを切っていた、生き物の初めては鳥だった。
人はかあさんが最初でとおさんがつぎだった。
ちえはだいすきだ。いまでも好きだ。
次は誰だったか。

「ガァン!ガン!ガン!」
更に強くはっきりとドアがたたかれる。
「何の音だ?」男は不信に思った。
何も聞こえない。
男は再び扉を開けた。
そこに男がたっていた。
それは僕だ。
「にげちゃだめだよ。」
そう言って、目の前のボクはボクを突き飛ばした。

いろんなひとから逃げすぎた僕は、崖の下の冷たい岩肌の上で少しだけ目を覚ました。
そうだ千恵の次は僕自身だった。 寒い。

逃げなきゃ良かった。

742:XXX ◆TqnDIIRxZU
09/07/11 00:45:10 HxszOi0I
自分も>>723が未解決な気がして乗っかって見た。
ちょっとありきたりかな。

下げ忘れ申し訳ない。

743:創る名無しに見る名無し
09/07/11 12:04:42 q9Kzfn8K
730ですがレス下さってありがとうございました。
全然星さんっぽくなかったけど、楽しんでもらえて良かったです!!

744:創る名無しに見る名無し
09/07/11 15:23:25 mNg9tCu8
>>733

解説希望

745:創る名無しに見る名無し
09/07/11 17:06:00 WMNEh9aX
男は彼女を殺害して、死体をリュックか何かに詰めて山まで埋めにきていた。
そこへ彼女の亡霊が現れ、「リュックか何か」は自分の物だからと持ち去り、かつて彼女だった荷物―死体だけが残されたという話ではないでしょうか?
ちょっと自信ないけど。

746:創る名無しに見る名無し
09/07/12 11:03:24 qsDRTWpT
なるほど!ありがと

747:えれぽん
09/07/12 21:15:23 BUXuNhDf
「男の履歴書」

変わり者ではあるものの、天才的な頭脳を持つエフ博士。
その彼がエヌ記者に助けを求めてきた。
「研究を助けて欲しいと言われましても、私は文系人間でして・・・」
「いや、実験台というか、私が何を作ったのかを調査して欲しいのだ」
エフ博士は少し変わった形のメガネを差し出した。
「これは?」
「うむ。実はこの間TV漫画を視聴していた時にな、スカウタ-とかいう物が登場していた」
「ああ、相手の強さが数字で表される・・・て、作っちゃったんですか!?」
「いや、試しに作ってみたんだが、どうもな・・とりあえず、かけてみたまえ」
エヌ記者はそのメガネをかけて、エフ博士を観察しながら、教えられたスィッチを押した。
すると、レンズに数字が表示された。48275だ。
「おお、これが博士の戦闘力ですか?」
「いや、それがな・・・私にもなんの数字かわからんのだ」
「え?」
エヌ記者はとりあえず自分を鏡に映して計測してみた。1026だ。
「頼みというのはね・・・その数字が何の数字なのか、調査して欲しいのだ」

エヌ記者はスカウタ-を預かり、街に出た。色んな人を計測してみる。
「あのおじいちゃんは、9875。あの少年は0.あの女子高生は394・・・」
計測してデ-タをまとめる。何日かすると、傾向が見えてきた。
・個人差が大きいものの、高年齢ほど高くなりやすい。
・低年齢ほど数値がさがり、幼児になると0になる。
・同じ人間を観察すると、たまに数字が増えている人間がいるが、減る事は無い
「なんだろう?この数字は・・・」
エフ博士と自分の数字を比較すれば、戦闘力などでないのは確かだ。
寿命かなにかだとすれば、年少者ほど少ない理由がわからない。
運か何かだとすれば、幼児がのきなみ0なのは変だ。
知力だとすれば、自分と博士には当てはまるが、一般人でもごくまれに博士の数字を越えている人がいる。
大体、どうみても自分より馬鹿そうな奴が10000を越えていたりするのだ。
政治家、アイドル、警察官、実業家、会社員など、仕事のついでに計測してみたが、個人差が大きいだけで、特に特徴はなかった。
「明日はこれを返しにいかなきゃならん。結局分からなかったな・・・」
そうつぶやくと、エヌ記者はベッドにもぐりこんだ。

「そうか。結局分からなかったか」
「申し訳ありません。お役に立てず・・・」
「いや。君は悪くない。まあ、たまにはこんな失敗もあるさ」
エフ博士は特に気にした様子も無く、現在研究中のテ-マについて語り始めた。
(これで良かったんだ・・・)
エヌ記者には分かっていた。今朝、自分の数字を見ると、1ポイント増えていたのだ。
昨晩の行動と、ここ数日を比較して、彼は答えにたどりついたのである。
(こんな数字、なんの役にも立たない。むしろ、社会が崩壊する・・・)
何より、エフ博士が気の毒だ。先ほど計測すると、この一週間で15ポイント増加していた。
(言えるわけないじゃないか。通算オナニ-回数だなんて・・・)


748:創る名無しに見る名無し
09/07/12 21:46:10 w8rSgnEd
えれぽんキタ━━(゜∀゜)━━!!
うん、おもしろい!!

749:創る名無しに見る名無し
09/07/12 22:22:06 jm6slciQ
>>747
GJ!
ワロスwハラいたいwwww

750:創る名無しに見る名無し
09/07/12 22:33:10 WQAjZpyW
ちょww博士そうとうだなwww

えれぽんさんが俺ん中でシモ系良作家になりつつある件w

751:創る名無しに見る名無し
09/07/13 00:04:16 fNQHpnA2
自分がオナニ○1回して1回増えたから、オナニ○回数だと思ったんだろうけど、
セ○クス回数+オナニ○回数って可能性もあるな。
というわけで、セ○クスしても数が増えなかったシーンを
外伝としてエロパロ板に投下すべき。

752:創る名無しに見る名無し
09/07/13 00:28:46 3JMGngTp
文章構成は良いしそこそこ面白いけど
三流芸人みたいに下ネタで笑いとってるだけじゃないか
若僧の考えそうなコントだ

753:創る名無しに見る名無し
09/07/13 00:48:16 sdV7TgsJ
面白いなw博士その歳でよくやるw

754:坂東太郎
09/07/13 04:21:35 m6peBlSS
エス氏は変わった人物だった。生まれてこのかた人前で怒った事がない、とても
珍しい男だった。
もし私を怒らせるような人がいれば、その時はどんな命令でも従うよ。約束する。
まあ私を怒らせるだなんて所詮無理な話だよ。エス氏は日ごろからそう断言していた。
会社の帰り道だった。
ほろ酔い気分のエス氏は自宅に向かって歩いていた。
「やあ、久しぶり」
突然男の声がした。
自宅まであともう少し。そんな時に背後から声をかけられて、S氏は一瞬ドキリ
とした。聞き覚えのある声だったのだ。
「誰だい?」
声をかけてみたが返事はない。歩き出してしばらくすると、再び背後から声がした。
「やあ、久しぶりだね」
「君は誰だい?いたずらなんだろ?一体何が目的なんだい?」
声の主に問いかけてみたが、やはり誰もいない。相手は結局姿を見せなかった。
おおよその見当はついていた。しかし彼が生きているはずもない。一年前に
死んだ男。怒りに震えた友人の顔を、エス氏は思い浮かべていた。
自宅の玄関前に辿り着いた時、酔いはすっかり醒めていた。ドアを開けて中に
入ると、耳障りな声はもう聞こえてこなかった。
家の中ならもう大丈夫だろう。風呂から上がったエス氏は再び飲み直すことに
した。冷蔵庫からビールを出した時だった。
「やあ、久しぶり。君はトンマだね。しかもとてもマヌケな男だよ」
まただ。怒りをあらわにしたエス氏は反撃に出た。
「さっきから一体なんなんだ。腹が立つったらありゃしないよ」
「そう怒るなよ。一年前君に殺されたぼくだよ」
「え?じゃあ君は幽霊なのかい?」
驚いたエス氏は声の主に向かい何度も頭を下げた。
「いいさいいさ、仕方のない事さ。生き返るわけじゃないしね」
「じゃあ君は私を許してくれるのかい?君ってやつは寛大な男だね」
「許すとも。ただ約束は守ってもらうよ。どんな命令にも従う例の約束さ」
「あ!しまった」
エス氏は会社で我慢している怒りの全てを自宅で吐き出していた。

755:創る名無しに見る名無し
09/07/13 12:37:18 hwePoXko
>>754
終わり?


756:創る名無しに見る名無し
09/07/13 13:15:59 3+txEFK2
オチが説明不足だな。結局どうなったんだろう?

757:創る名無しに見る名無し
09/07/13 19:32:05 kv6l2WvP
>>756
多分、エフ氏が最後のお寿司を食べたんだと思う。

758:坂東太郎
09/07/13 19:43:18 m6peBlSS
すまんせんでした。
意図的にラストを削ったんですけど失敗ですね
星さん大好きなのにお恥ずかしいw
また勉強してきます

759:創る名無しに見る名無し
09/07/13 20:39:48 oeWW7v7r
隣人

私の隣に住んでいる人はとても変人だ
私がおはようと挨拶すると普通に頭を下げる
私が酔って帰ってくると彼もまた酔って帰ってくる
私が泣いていると彼もまた泣いている
私が怒っていると彼もまた怒っていた

「ねえ、あなた…」
「どうした、お前」
「そろそろ大きな鏡を片付けましょうよ、いくら隣に人がいないからって鏡相手に喋って楽しいの?」
「……そうだな」

760:創る名無しに見る名無し
09/07/13 20:47:32 kv6l2WvP
ある日、エヌ氏は強いデジャブを感じた。
あれ?この光景と言うか、映像どっかでみたような、、
しかし、暫くするとその感覚はおさまった。

ほっとするエヌ氏。しかしまた、近視感に襲われる。
おかしい、なぜだ、これは初めての筈なのに、、

エヌ氏は混乱した、しかし逃げ出すわけには行かない。
彼は集中した、雑念を取り除いた。しかし何かがモヤモヤしたまま事を終えようとしたその時!
彼は気が付いた!わかった!悟った!
そして、そのままやり遂げた。最後までやりきった!



以前借りたことのあるビデオで。

761:創る名無しに見る名無し
09/07/13 22:45:04 hwePoXko
「解散だ! 解散!」
「そ、総理、まだ時期尚早では……」
「俺が解散すると言ったら、絶対解散だ! 解散!」
「ですから……今解散しても、我が党は勝ち目がありませんから、もう少し待ちましょう」
「党? おまえ何言ってんの!? ウルフルズのことだぞ」

762:創る名無しに見る名無し
09/07/14 00:05:01 lHKlOTbg
>>757 思わず吹いた!

763:創る名無しに見る名無し
09/07/14 01:57:11 nRbr/6ao
>>747
博士がたまにしかオナニーできないほど忙しい人物だったら、
自分でも気付けたんだろうな
博士は1日平均2回以上だからな、研究かオナニーかして終わる人生だな

764:創る名無しに見る名無し
09/07/14 07:41:23 hJihJfip
60年以上に渡って毎日2回、欠かさずオナってる博士ってギネスものじゃね?

765:創る名無しに見る名無し
09/07/17 07:27:41 5dYK3uR4
『20XX年宇宙の旅』

「わぁ! きれい!!」
 窓の外を眺めている妻はやや興奮気味だった。
「あれが天の川かしら!?」
 一瞬だけ僕の方を向いたあと、ずっと外を指差している。
「ちょっと静かにしてくれないか……」
 僕はそれどころではなかった。こんなに酷い船酔いは、少年の頃に青函連絡船に乗って以来だ。
「だから言ったでしょ! 月のときとは違うって!!」
 妻の言うとおりに、事前に酔い止め薬を服用しておけばよかった。火星まであと5時間……とても耐えられそうにない。
「ごめん……無理かもしれない」
「えぇ?! せっかくここまできたのに!」
「すまん……」
 そして僕は後頭部から伸びているコードを引っ張り、蒼白く点滅しているボタンに手をかけた。

766:創る名無しに見る名無し
09/07/17 18:44:50 H2FjAgLg
疑似体験で旅行中だったのかな?
いろんな解釈できそうだけど

767:えれぽん
09/07/21 20:46:31 N75TuwCQ
「ボッコちゃん」

変わり者ではあるものの、天才的な頭脳を持つエフ博士。
その博士が、画期的な人型ロボットを開発した。
「すごいものですね。どこからどう見ても人間にしか見えない」
取材に来たエヌ記者が賞賛した。
「まあ、どこまで人間に近づけるか、が開発のテ-マだったからね」
エフ博士が応じる。
「ボッコちゃん」と名付けられたそのロボットは、人間で言えば20歳前後のとても美しい女性だった。
ロボットだと分かっているエヌ記者が見ても、ため息が出る程の美女だ。
しかも、人工知能によって会話も可能。人間と同じ仕草も表情も出来る。
「街を歩かせても、誰もロボットだなんて思わんでしょうねえ・・・」
「実は、君にその実験と、調整を頼みたいのだ」
「実験はともかく、調整とは?」
「ボッコちゃんには人工知能が搭載してある。実際に色んな体験をつませる事で学習し、
より人間に近づくのだ。ただし、3、4歳児程度の知能だがね」
エフ博士は天才科学者の特性として人前に出るのは大嫌いなのだ。ほとんど外出もしない。
だから旧知のエヌ記者を呼び、独占記事と引き換えに実験を依頼したのである。

「ふむ。なかなか気分がいいものだな」
エヌ記者はボッコちゃんと腕を組み、繁華街を歩いていた。
男という男が、みな羨望の眼差しを向けてくる。
それも当然だろう。
清純さと妖艶さを完璧なまでに両立させたその美しさの前では、女優やアイドルだって霞んでしまう。
「疲れてないかい?」
ロボットが疲れる訳も無いが、会話する事でボッコちゃんは人間らしい反応を学ぶ。
「疲れてないわ」
ボッコちゃんが答え、にっこりと微笑む。
(全く・・・ロボットだと分かってても、惚れてしまいそうな笑顔だな)
実をいえば、ボッコちゃんはあくまで人間そっくり、という以外には何の実用性も無い。
複雑な作業は出来ないから、家事も出来ないし、高度な会話も出来ない。
エフ博士いわく「そんなロボットが欲しければ、わざわざ人型に造る必然性は無いだろう」
との事だった。ボッコちゃんは、あくまで「人間そっくり」を目差す実験ロボットなのだ。
実用性といえば、もう一つ残念な事がある。
「ボッコちゃんは本当に人間の美女と見分けがつきませんが・・・その・・・
身体の方はどうなんでしょうか?」
とエヌ記者が遠まわしに尋ねた所、
「君が期待しているような、女性としての機能は無い。つけようと思えば出来るんだが、解決不能な問題があってな」
と、エフ博士に否定されてしまった。どんなに美しくとも、ボッコちゃんはロボットでしか無いのだ。
(しかし、一緒に歩いて会話するだけでも楽しいもんだ。結構、需要はあるかもな・・・




768:えれぽん
09/07/21 20:48:09 N75TuwCQ
カチャっと音を立て、ロックが外れた。
青年は解錠工具をポケットに収め、代わりにナイフを取り出し、ドアを開けた。
電気は点いてないが、男一人で外出した事は、さっき自分の目で確認している。
「間違い無い。今は彼女一人だ・・・」
青年は、いわゆるスト-カ-だった。一週間前、彼女を街で見かけた時、一目で恋に落ちてしまったのだ。
男と一緒だったが、青年はフラフラと、このマンションまで後をつけてしまったのだ。
それから毎日、このマンションを見張った。自分でも自分をコントロ-ル出来ない程、彼女に夢中だった。
しかし、彼女はいつも男と一緒。決して一人では外出しないのだ。
思いつめた青年は、ついに強硬手段を決心した。
「なんとしても彼女を手に入れる。男が邪魔なら殺してやる」
そうしてマンションに来てみると、なんと男一人でマンションから出てきたのだ。
「これはきっと、神様が応援しているに違いない」
青年は自分勝手な解釈をし、目当ての部屋に侵入を開始したのである。
そして、彼女を見つけた。
「おい、おとなしくしろ」
青年はナイフを突きつけた。
「ええ、おとなしくするわ」
ボッコちゃんはにっこりと微笑む。
青年は予想と違う反応にとまどいながらも、より大胆になった。
「とりあえず、その服を脱げよ」
「ええ、服を脱ぐわ」
ボッコちゃんは恥じらいも動揺も見せず、服を破り始める。
(彼女は少し、精神的にアレなんだろうか?)
彼女を見つけた時も、電気も点けないで、寝室の真ん中にぼうっと立っていたのだ。
(それならそれでいい。あの男から、彼女の身も心も奪ってやる)
「おお!!」
青年は全裸になったボッコちゃんに思わず見とれてしまった。
清楚で上品な顔立ちからは予想の出来ない見事なバスト。
しかも、巨乳でありながらも重力に逆らって見事な形だ。
ほっそりとくびれた腰、すらりと伸びた脚線美・・・
一番肝心な部分が剛毛に覆われて何も見えないのが意外であったが・・・
青年は自分も服を脱ぎ捨てると、ベッドに仰向けになった。
「おい、こっちへ来い。とりあえず、おれの顔にまたがるんだ!」
「ええ、あなたのお顔にまたがるわ」
ボッコちゃんはにっこりと微笑んだ。

「どうかね?ボッコちゃんの様子は?」
「ええ、毎日デ-ト・・・いや、調整してますが、格段に向上してます」
実際、ここ一週間の調整で、ボッコちゃんはどんどん人間らしくなっている。
「とは言え、会話はオウム返しですし、デリケ-トで複雑な作業は出来ませんが・・・」
「あれが限度だったのだよ」
エフ博士はやや残念そうに言った。
「何しろ、人間そっくりを優先させたからな。あれ以上の人工知能を入れるスペ-スが無い。
人間の機能を再現できるシステムや動力を、全てボッコちゃんの体に詰め込むだけでも・・・」
「実際、それがボッコちゃんの唯一にして最大の弱点ですよね・・・」
エヌ記者は軽くため息をついた。
「400Kgでしたっけ?ボッコちゃんの重量」


769:えれぽん
09/07/21 20:55:15 N75TuwCQ
元ネタは・・・誰でもわかっちゃいますね。
星さんのSSでも個人的に大好きな話なのでつい・・・
元ネタがバレバレなんで、ロボットの名前も開き直ってみました。
最初は「ミク」にしようかと思ったんですが・・・

770:創る名無しに見る名無し
09/07/21 23:32:58 mp8jnKkg
仮に女性機能つけたとしてもなぜかモザイクがかかってそうだなw

771:創る名無しに見る名無し
09/07/22 12:08:33 5bnmTO53
モグモグ。パリパリ。
「節子、それおはじきやない。カレーライスや」
またカレーライスか、と僕は思った。

772:創る名無しに見る名無し
09/07/22 18:09:22 Eg92MEbm
妙に印象に残ってしまったのだが、一体何の話なのだw

773:創る名無しに見る名無し
09/07/22 23:55:59 kc5S75PG
もうソロソロだよね、月が欠けるの。
晴れるかな~~~~~
って話かも知れんぞ。
違ったら、寝よう!

774:創る名無しに見る名無し
09/07/23 01:13:39 LTFSCC19
>>771
貴婦人電報に近い狂気を感じる

775:創る名無しに見る名無し
09/07/24 19:21:29 IT6PLeKZ
291 名前:名無しさん@十周年[] 投稿日:2009/07/23(木) 22:14:38 ID:zdHI/AcB0
小松左京が星新一から手紙をもらうと
いつも宛先に「尻崎」と書いてある。

『なんで「尻」なんて書くのだ』
『だって「七」より「九」のほうが大きいからいいじゃないか』
『バカをいうな、「七」、「七」と書くんだ』

二度繰り返したのがまずかった。

次に届いた手紙の宛先は 「屁崎」


776:創る名無しに見る名無し
09/07/24 23:41:18 LShx0eGp
>>775
凄い!受けました。

777:創る名無しに見る名無し
09/07/28 15:16:39 /L5Xf8BO
「いくらなんでもこんなに降らしちゃまずいでしょ。あちこちで土砂崩れが起きてますよ」

「いいんだよ。地球温暖化だからとか、なんとでもなるだろう」

「でも、元はといえば私たちの設定ミスが原因なんですから」

「わかるわけないさ。春の設定を忘れたくらい。梅雨がくれば、まだ夏じゃなかったんだと納得するだろう」

「そうですかあ? 秋の設定を忘れたときは、あれだけ雪を降らせて首都機能がマヒしてしまったし、じきにバレると思いますよ」

「なに、今までバレなかったんだから、これからもバレないさ」

「ま、たしかに。これだけ異常気象が続くなら、フツーおかしいなって気づきますよね」

「それだけ、俺たちを信用しているってことさ。どーせ、奴らには見えんのだし……」

778:創る名無しに見る名無し
09/07/28 15:20:06 egxww3/F
設定ミスかよ!w
まだ梅雨明けしないのかと泣いてる俺が言ってみた

779:創る名無しに見る名無し
09/07/29 06:52:47 rJjhFCCd
>>777
考えすぎかも知らんが、まだあちこちで被害が収まってないので、
ネタにするのは時期早々かもよ?
私見なので気を悪くしたらゴメン。

780:創る名無しに見る名無し
09/07/30 12:00:03 ruQbFXG7
>>777
たしかにタイムリーなネタではあるけれど・・・

781:創る名無しに見る名無し
09/08/01 23:39:01 pNyBU6Me
ROM3日ですが、以前に手帳に書き残したSSの存在を思い出したので晒します。

---
ある偉大な科学者は突然不老長寿の秘薬の製造方法を思いついた。
しかし同時に、その製造には数十年の歳月が必要であることも理解していた。
そのため彼はこの偉大な発見を実行には移さず、世間に発表することも無かった。
ちなみに、これは人類史上5度目のことである。

782:創る名無しに見る名無し
09/08/03 21:10:53 R4u7IB6i
>>781
終わり?!

783:創る名無しに見る名無し
09/08/03 23:27:40 lspGxD9h
つまり
自分の生きてる時間ー成功にかかる時間=自分の成功から得られる満足
を瞬時に考えて、別の満足度の高い成功を選んだ。
人類史上において、何度も。
(↑偉大な学者だから、既に成功してる可能性が高い。)

って、キレ の有る終わりかたかも。コク は無いけど。ビールの話かよ。^^;;

不良長寿による世界にその規模で訪れる食糧不足に責任取れない。
死を忘れた人類の行く末に、責任取れない。
そんな葛藤あったのかもね。深読みかも知れん。
面白かったです、個人的に。

784:創る名無しに見る名無し
09/08/03 23:37:05 y8O2yWSo
もう一行削れれば某スレ的によかったのにな
これじゃただのアイデア説明で、表現も仕掛けもない

785:創る名無しに見る名無し
09/08/04 00:17:24 5RnBgfSq
だから今まで眠ってたんじゃね?
そこまで考えると面白さが割増だなw

786:創る名無しに見る名無し
09/08/04 01:28:19 7ZGZt4r1
は?

787:785
09/08/04 08:10:18 CukRQ9Wk
>>781は突然全人類が間違いなく感動するショートショートのアイデアを思いついた。
しかし同時に、その執筆に必要な知識と技術の習得には数十年の歳月が必要であることも理解していた。
そのため彼はこの偉大なアイデアを執筆に移さず、手帳に説明を書き残すに留めることにした。

みたいなコトが言いたかったんだがすまん、酔っ払ってたんだ
反省して仕事行く

788:創る名無しに見る名無し
09/08/04 11:06:34 nwjY6u5l
>>781
「信じようと、信じまいと」のスレみたいだな

789:創る名無しに見る名無し
09/08/04 19:49:19 RX318n3o
余計に分からなくなった件について

790:Dove Mountain
09/08/06 16:53:08 MAyxNdyV
「結婚したら家も買おう、車も買おう、家具も家電も、みんな買い替えよう」

「わぁ! 素敵!! っていうか、そんなにお金あったかしら??」

「心配しなくていいよ。結婚してから考えればいいのさ! さぁ、今すぐ婚姻届けを出しに行こう」

「いやよ! 結婚したら借金まみれなんてごめんだわ。そんな計画性のない人と結婚できるわけないじゃない!」

791:創る名無しに見る名無し
09/08/06 17:42:49 scHFI6Fj


792:創る名無しに見る名無し
09/08/06 17:47:11 SripvwTK
??

793:創る名無しに見る名無し
09/08/06 17:58:56 ze448FRB
???

794:創る名無しに見る名無し
09/08/06 18:13:02 wKpPoXW5
政治のCMか

795:創る名無しに見る名無し
09/08/06 19:59:20 VrPBGK+Y
スレ違い申し訳ない。しかも、コピーするだけだが

836 :sage:2009/08/03(月) 12:18:26

「神様がいるなんて、あなたも信じていないわよね?」
彼女の問い掛けに、僕は肯いた。
世の中に宗教はたくさんあって、その数だけ神様がいることになっている。けれど神様や天国、または地獄なんて概念は、生きている人間を慰めたり戒めたりするために誰かが作った物に過ぎない。

「だったらお坊さんが唱えるお経だって、意味なんか無いわよね?」
僕は今度も肯いた。
神様がいないなら、人間の創作物である経文に超神秘的な力が宿るはずも無い。あれは故人の霊をあの世へと送り届けるためではなく、あくまで遺族の悲しみを鎮めるために読まれる物だ。

「じゃあ、この世を彷徨う魂は、どうしたら成仏できるのかしら?」
なるほど、宗教家が行う浄霊儀式なんかに意味が無いとすれば、現世に留まる霊はどうしたら成仏させられるのだろう。
僕は彼女に言った。
「生前に熱心な信仰があれば、お経を読んでもらうことで或いは成仏できるのかもしれないね」
信心深かった故人なら、お坊さんの読むお経にありがたみを感じて安らかに眠る事が出来るのかもしれない、と僕は思った。

「そう……そうかもね……」
それきり彼女は俯いて、黙り込んでしまった。
僕はひしゃげたままのガードレールに花束を手向けて、その場を後にした。


796:創る名無しに見る名無し
09/08/08 00:59:11 JpFkBE9D
余韻がなんともいい感じ
でも「1レス以内でおはなしを作るスレ」向きっぽい

797:創る名無しに見る名無し
09/08/08 09:47:44 C2tRcN3m
彼女は死んでるのか

798:創る名無しに見る名無し
09/08/08 10:54:34 OdzqEspB
神様を信じてない人があの世とか成仏するとかよく判らんな

799:創る名無しに見る名無し
09/08/09 03:02:25 Iy5rtWZK
全然星新一さんぽくないかもですが、拝読お願いします!


『噂のかかと』

 私は啓次郎の目を見て、話し始めた。
「かかとの噂、流したでしょ」
「お、俺じゃないよ」
「あなたにしか話してないもの。それ以来、私のかかとをジロジロ見る人が増えたのよ」
「だから俺じゃないんだって」
「確かに面白いとは思うわ。かかとから水菜が生えてきている女なんて、人類の歴史の中で一人もいなかったと思うの。
でも仕方ないじゃない。切っても切っても生えてくるの、水菜が。靴下もハイヒールも突き抜けて生えてくるのよ。
あなたがみんなに言ったんでしょ。正直に言ったら怒らないから」
「俺が言った」
「ほら! 私を笑い者にしたいのね」
「そうじゃない。水菜が生えている女なんて、これ以上ないほど魅力的だってことを伝えたかったんだ。
隠すんじゃない。それがおまえの魅力なんだ。
だって、働かなくてもいいんだぜ、水菜を売ればいいんだから。何なら俺が売ってやってもいい」
「あなた、そんなに頭からジャラジャラ金属をたらしながら、意外と私のこと考えてくれてたのね。けっこう泣けたわ」
「結婚しよう」
「え、いいの? 私、水菜よ」
「おまえじゃなくちゃダメなんだ」
「あなた!」 
「利江!」
「水菜って呼んで!」
「水菜!」
「あなた!」
「水菜!」

1分間で小説を書く!
URLリンク(ameblo.jp)

800:創る名無しに見る名無し
09/08/09 17:47:09 l5TDH0Lq
頭からじゃらじゃら金属をたらしながらってのは何?
水菜を生やしてるのとおなじ体質的なもの?

801:創る名無しに見る名無し
09/08/09 19:54:13 1uFUS8A+
こないだNHKのショートショートでさ、隣人の男女の話し声がうるさくて眠れないから文句言いに言ったら隣も
同じ事言ってきて結局お互いの話し声だったってオチの話のタイトルなんだっけ?
ウィキ見てもサブタイトル更新されてなくて分からない(´・ω・`)

802:創る名無しに見る名無し
09/08/10 15:52:12 p3cmKRpP
>>775
がわからない。
なんで小松左京の名前が七崎なの?

803:創る名無しに見る名無し
09/08/10 16:54:17 cC+msR2R
ふつーに尼崎に住んでいたって事やん?

804:創る名無しに見る名無し
09/08/10 21:38:21 Iqgu/8yu
>>802
ちょっと、「小松左京 尼崎」で検索してみた。
小松左京の自伝『SF魂』に在るエピソードらしいぞ。

星新一さんは、かなり個性的で魅力の在る人のようで、
SSも凄いと同時に、冗談も普通と違う人だったようだ。

805:創る名無しに見る名無し
09/08/10 22:01:30 Wo+FgO4U
筒井と小松が煙に巻かれっぱなしだったそうだしなぁw

806:創る名無しに見る名無し
09/08/11 23:35:13 Jy1dGXGH
799
この板に有る、以下のスレ

SS・小説創作の初心者のためのスレ 3筆目

印象と違って、キツイ事書かれると思うんだけど覗いてみて、
その気になったら、書き込んでみてはどうでしょうか?

807:創る名無しに見る名無し
09/08/13 00:19:39 mmhwzKvt
タイムマシンを完成させたN博士は、それまでの苦心を顧みていた。
日々寝る間を惜しみ、食事も一食で、最低限の休養しかとらず、三十年間ずっと研究を続けてきて、そして今、その苦労の結晶が完成したのである。
「早速だが、過去に行ってみるとするか……」
彼はタイムマシンに乗り込み、三十年前、つまり、彼がタイムマシンを作ることを決心した年まで遡った。

どうやらワープが完了したらしく、彼はタイムマシンから出た。
そこは研究所だったが、彼が先までいた所よりも設備や装置が明らかに貧弱だったし、雰囲気が違っていた。つまりは、無事に遡行に成功したのだろうと、彼は胸に湧きあがる達成感を隠し切れず、思わず叫んだ。
「やった!」
「あ、あんたはいったい誰だ」
見ると、目の前に三十年前の彼が立っていた。
「わたしは、三十年後の君だよ」
「えっ。ということは、俺はタイムマシンを、完成させるのかい」
「そうだ。相当な労力と金を、つぎ込んだがな」
「いや、しかし、三十年もかかるのか……」
三十年前の彼は悩ましげな顔をしていた。
「何をそんなに、悩んでいるのだ」
「いや、タイムマシンの研究だけに三十年もかけて、自分の青春を無駄にしてしまうのが惜しくて……。なんせ、俺はまだ二十歳だぜ」
「な、何を言っているのだ」彼は慌てた。
「三十年頑張れば、タイムマシンができるのだぞ。そりゃあ、その期間は決して短くはないし、苦労するだろうが……」
「いやだね」三十年前の彼が何かを決意したように言った。
「三十年もそれだけに費やすなんて、いやだ。そりゃあタイムマシンには興味があるけど、それよりも、俺はもっと遊びたいんだ。青春を、謳歌したいんだ。こんな、研究所、もうやめてやる。もうくだらない研究には、飽き飽きだ」吐き捨てるようにそう言った。
「そうだな、手始めに、あそこのタイムマシンでどこかの時代に遊びに行こうか」三十年前の彼は、N博士のタイムマシンに近づいていった。
「ま、まて、それはわしのだ。いいか、君はきちんと、自分の手でタイムマシンを完成させなきゃいかん。でないと、歴史がおかしくなる。君が研究を放棄して遊び倒した未来に、このわたしは存在し得ないんだ」
「そんなこと、知るか。それはあんたの問題だろう。俺はもっと遊びたいんだよ。研究なんて、してられるか」
そして彼はタイムマシンに乗り込み、そのままどこかへと消えて行った。
「ああ、なんてことだ。三十年前のわたしが、あんなに堕落していたとは」一人残されたN博士はそう呟くと、おもわず地団駄を踏んだ。
「しかし、このままではいけない。なんとかしてタイムマシンを作らないと、歴史がおかしくなる」
そして彼はもう一度三十年かけて、タイムマシンを作ることに決めたのである。

808:創る名無しに見る名無し
09/08/13 03:03:01 LFuKCwdA
無限ループって(ry
書き方が上手かったらもっと面白い話になってたかもだ

809:創る名無しに見る名無し
09/08/16 00:23:58 6FPNzCiG
また30年かかるのかよw

810:野良猫アプロ ◆rOPqiXeyuw
09/08/16 11:06:20 ZbM2b7LD
カウンセラー

患「どうしたらいいんだ!?」
医「落ち着いて。ゆっくり話し合いましょう。」
患「自分で自分がわからなくなるんだ…。」
医「大丈夫。これからちょっとした心理テストをしてみましょう。」
患「テスト?」
医「簡単だから、リラックスして答えてね。」
患「ああ…。(深呼吸)」
医「それでは、まず、動物を一つ思い浮かべて、 動物の名前を言って下さい。」
者「…ポチ…。」
医「ポチって…。」
患「何か間違ったのか?」
医「いいえ。次、行きましょう。
それでは、もう一つ動物を思い浮かべて名前を言って下さい。」
患「タマ。」
医「…。それでは最後に、もう一つ動物を思い浮かべて名前を言って下さい。」
患「…。ピーコ。」
医「これであなたがわかったわ。」
患「本当か!?俺は何者なんだ!」
医「一番目の動物は、あなたが周りからこう見られたいと思っているイメージ、
二番目は、実際に周りの人があなたに抱いているイメージ。
三番目が、あなたの本性よ。」
患「ということは…?」
医「あなたは犬のように愛想のいい人だと周りに思われたいのね。
でも実際は、 周りの人はあなたの事をきまぐれな猫のような人だと思っているわ。
本性は小鳥だから、本当のあなたは臆病者で、いつもびくびくして生きているのね。」
患「それは違うぞ。」
医「皆さんそういうわ。でもこのテストは自分が気付かない
本当の自分の姿を知る為のものなの。」
患「俺は犬になんかはみられたくないし、びくびく生きているわけでもない。」
医「だって、一番目の動物がポチで次がタマで次がピーコなのでしょう?」
患「ポチはポチという名前のナマズだ。素直で、俺の話をよく聞いてくれるんだ。
タマは人面魚で、ピーコはケサランパサランだ。」
医「…。わからない…。私にはあなたという人がわからない…。どうしたらいいの?」
患「先生、落ち着いてくれ。ゆっくり話し合おう。」

811:古閑
09/08/16 16:45:44 qf9hsLDc
「主張」

「本当なんだ!俺は見たんだよ・・・UMAを!」
ある男が懸命に主張し続けている。
「いい加減にしろよ。お前が見るわけないだろう。なにせ、おまえは・・・」
「言うな。それを他の奴が聞いたら、どれだけ信用がなくなることか。大体・・・」
こんな感じだった。全く迷惑だ。ここがどこだかわかってるんだろうな・・・
「ふざけるな!見たっていってるだろう!?テレビの出演権まで手に入れて主張しているんだからな!」
「もうやめろ。つまらない番組になったらどうするんだ」
「俺はかまわない。1人くらいは同意する奴がいるはずだ」
テレビ番組にまで出演してこんなことを言う大人とは・・・ある意味尊敬するな。
近頃はどんどんどうでもいいことを言う奴が増えてきたようだ。
ああ、くだらん。もう30分もこの調子でやってるぞ。こんな放送、やめてしまえばいいんだ。だれか止められないのか?
これを楽しむ奴もいると思うが、そんな奴の気持ちは残念ながら俺にはわからない。
え?そんな番組がやっているわけがないだと?そりゃそうさ。
俺は24世紀の人間なんだ。そして、今見ているのが『一般放送』ならぬ『一般人放送』だ。
その名のとおり一般人しか出演できない。芸能人や有名人はでれないのだ。
だから、このとおり・・・
「わかったよ。諦める。だが、いつかこの主張を真実にしてやる。ここに宣言するよ。」
「ああ、分かった。ま、その宣言もどうせすぐに消えるだろうけどな」
「消えないよ。必ずやってみせるからな。おぼえとけよ」
こんな感じだ。ようやくこの番組も終るようだ。さて、次はなんの番組だっけな・・・
次は、一般人しか参加できないクイズ番組をやっていた。
なんだ、ありきたりすぎる。こんなもの、一般放送でもやってるじゃないか。さっきよりももっとつまらん・・・

その時、電話が鳴った。男は、すぐに電話にでた。
「もしもし、ドラマの出演依頼が入ったのですが・・・」
「一般放送だよな?」
「はい、もちろんです。」
「よし、分かった。すぐにテレビ局へ行く」
そう、この男は本物の芸能人なのだ。一般放送に出演している・・・・・・
だからこそ、こんなに一般人放送を嫌っているのだ。そうでないと、説得力がなくなる。
男の車はテレビ局へ向かっていった。
運転中、彼は車の中でも一般人放送を視聴していた。
「ふん、やっぱりつまらん・・・時代はやはり、一般放送なんだ。そう思わないか?
こんな主張のほうがいいだろう」
そう言いながら、彼はテレビ局へと入っていった。

・・・24世紀の芸能人の「主張」だった。
一般人放送のあいつの「主張」を題名になどするわけがない・・・・・・




812:創る名無しに見る名無し
09/08/21 03:23:50 gOZSsylh
三行読んで先に行くのやめた。
読みにくいよ。

813:創る名無しに見る名無し
09/08/21 03:32:55 gOZSsylh
>>810
最後の患者のエクスキューズでカウンセラーなら理解できる言葉を理解できないとするのはどうかと思う。
なまず、人面魚、ケサランパサラン。
それぞれに分類できると思うがどうか?

814:初投下
09/08/25 22:05:04 WKlS6H0N
闘い

生死を賭けた、とは言いがたいがこの世で生きていくためには
様々な闘いを避けては通れない。

俺はある闘いにおいて3連敗中だ。
なに、難しいことは何もないのだが。
ルールをちゃんと守れさえすれば勝利するのだ。
しかし、俺は最近、そのルールを守れない。

明日はその闘いの日。明日こそは負けるわけにはいかない。

そう決意するとN氏は、ベッドに入り深い眠りについた。





翌日の朝、大荷物を持ったN氏は、去り行く大型車を見送っていた。
近所の老婆が声をかけたのにも気がつかないほど呆然としていた。


「あんた、また間に合わなかったのかい!ゴミは8時30分までに出すんだよ」

815:創る名無しに見る名無し
09/08/27 14:19:14 XhuGL9PU
『天国と地獄』

N氏「お前? なんで生きてるんだ? たしかに俺はお前を殺したはずなのに……」
F氏「あぁ、僕は死んだよ。たしかに死んだ」
N氏「ん? じゃあ何で俺の目の前にいやがるんだ!?」
F氏「死んだから君の目の前にいるのさ」
N氏「何言ってやがる? 幽霊か? お前幽霊なのか?!」
F氏「あはは、何言ってるんだよ。ここは死後の世界だよ」
N氏「はぁ? 死んだのはオマエだろ。俺に殺されたんだろが!」
F氏「うん、殺されたよ。そして、もう君も死んでるんだよ」
N氏「!?」
F氏「僕を殺して逃げる途中に、君は大型トラックに轢かれてミンチ肉になったのさ! 即死だね! 僕は霊のまま見てたよ」
N氏「俺が死んでる!? ハァ? ワケわかんね!? 納得できねーよ!」
F氏「あ、僕は君より死後の世界では五分先輩だから、敬語使ってくれるかな」
N氏「ハァ? 死んでるヤツが何言ってんだよ、馬鹿が! まぁ、俺も死んでるならしょうがないけど……こうなったら霊体でイタズラ三昧してやるぜ!」
F氏「あ、残念なお知らせだよ。僕は殺されたから天国行きだけど、君は地獄行きみたいだから!」
N氏「!?」
F氏「天国行きは、いずれ生まれ代われる道だけれど、地獄行きは消滅の道だからね! んじゃ、サヨナラ~」
N氏『ちょ、何言ってんの? 地獄って……え? ええ?」


鬼「迎えに来たぜあんちゃん。残念だったな、あんたは立派な地獄行きだ」
N氏「ま、待って! 俺、死んでないって! まだ生きてるんだって!! あっ待てよ、止めろ」
鬼「あはは、悪霊はみんなそう言うんだ。黙ってついてこい!」
N氏「うわぁぁぁぁぁ―」

816:創る名無しに見る名無し
09/08/27 20:25:31 ctw0a/rl
自業自得w

817:創る名無しに見る名無し
09/08/29 10:20:49 rPCNpzqi
810 カウンセラー
814 闘い
815『天国と地獄』

面白かった!

818:創る名無しに見る名無し
09/08/29 11:03:00 oBrC/Mnz
『ホラーフラッシュ』

少年A「おい・・・おまえこれ本当に見る気なのか!?」
B「なんだよ、おまえこれ見なきゃ男じゃないぜ」
A「う・・・・・・・・・わかったよ」

2人はスタートボタンを押した。
その瞬間、死者がはいずりまわり、とてつもなく恐ろしい画像が連続ででてきた。

A「ひいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」
B「結構怖いな・・・怖すぎて奇妙だ・・・」

それからも、5分はたったのになかなかフラッシュが終らない。

A「おかしくないか・・・?長すぎるぞ」
B「おい・・・ちょっともうウインドウ消そうぜ!」
2人はAlt+F4を押した。しかし、押した途端・・・

ウインドウ「押しましたね。あなたちも仲間いり」
A・B「え・・・?」

その時、モニターから手がでてきて、Aを画面内にひきずりこんだ!
A「うわああああああああああああああああ!助けてーーーーーーーーー!」
B「な、なんだこれ!?あ、おい!」
手を伸ばした時にはもう遅く、Aは完全にモニタ内に吸い込まれてしまった。

B「あ・・・あ・・・」
そうこうしているうちにも、次の叫び声があがった。
B「このままじゃ俺も死ぬ・・・もうこうなったら強制終了しかない・・・」

Bは強制終了しようとした。が、その時・・・
ウインドウ「本当にできると思ったんですか・・・?」

そして、モニタから恐ろしい死者たちがでてきた!
B「うわああああああああああ!くるな!くるな!くるなあああああああああ!あ・・・」



その後、2人の姿を見た者はいない・・・

819:創る名無しに見る名無し
09/08/29 13:41:42 67Yv1mjc
便乗ですいません。

『続ホラーフラッシュ』

少年C「これすっげぇ怖いらしいぜ」
少年D「どうせつまんねーよ」
C「ほんとだって、こないだBが見つけたんだ」
D「B?ここんとこ学校来て無いじゃん」
C「そういやAも見てないな」
D「それじゃお前、Bにいつ聞いたんだ?」
C「ついさっきだよ、お前も聞いてみるか?」

そう言ってCはマウスクリックした。

820:創る名無しに見る名無し
09/08/29 20:01:31 JYeK6xOo
>>818-819
ネタ的に星新一というよりも、いとうせいこう「ノーライフキング」を思い出したw

821:創る名無しに見る名無し
09/08/30 11:53:16 Vb+ufkBm
というか星新一というより世にも奇妙な物語みたいになってしまった。
もうしわけない。

822:99 ◆cnkCYB/0Q2
09/09/02 21:51:13 n12JPYir
いきなりですみません。
今回、私事ですが同人誌を作ることになりまして。
ちょっと時間がないので、
自作である>>186を改編したやつを転載しようと思ってます。
以上、連絡までに。

823:創る名無しに見る名無し
09/09/02 22:13:51 n12JPYir
『パレード』

そのとある青年が二度寝から目をさましたとき、家にはだれもいなかった。
夏の日。むしむしとする部屋からでて居間に向かうと、
テーブルの上には母からの書きおきがあった。
『お父さんと一緒にパレードを見に行ってきます』
それで青年は思いだした。先日、カノジョもその話をしていたことを。

―今度の休みにパレードがやってくるの。一緒に見に行こうよ。
―ごめん、その日はちょっと……
―そっか。残念……

カノジョもパレードを見に来るのだろうか。
そう考えると、これからアルバイトにむかう青年の陰鬱なきもちも、
少しは晴れるような気がした。
―こんなに暑い昼下がりに、何が楽しくて道化師の化粧をして、
   金物をたたき鳴らしながら街中を歩かなきゃならないんだ。
   そんな馬鹿なかっこうをしていると、カノジョにでもしれたら……
しかしその大変さからか高給なのである。
この長期休暇に、カノジョと旅行に出かけるには十分の額が手に入る。
カノジョの喜ぶ顔が見れる。
うれしそうな声が聴ける。
それでもあの衣装と化粧を身につけて、
炎天下で踊りながら行進しなければならない。青年は舌打ちをしながら家をでた。

笛の音と、太鼓の音と、ひびく声。
どんちゃんどんちゃんと楽しげな音を出しながら、仮装行列が大通りをぞろぞろと練り歩いている。
観衆はパレードの両端に駅伝の応援のごとく、あふれんばかりに並んでいる。
道化に扮した青年もまた、教わったとおりの踊りをしながら、
満面の作り笑顔を振りまいていた。内心はあまりの暑さに苛立っていたが。
―父さんと母さんだ。
青年の視界に、仲睦まじくパレードを眺めている両親が映りこんだ。
しかし両親のほうは、道化師が青年だと気づいていない。
「ピエロよ、お父さん」
「楽しそうだね、お母さん」
そういいながら道化師を指差す父と母。かすかに期待していた青年だったが、
とうとう最後まで気づかれず、そのまま視界から消えていった。
―自分の息子のすがたもわからないのかよ。
ますます苛立ちが募る青年。しかしまだそのときは、
―まさにピエロだな。
などと自嘲できる余裕があった。

しかしそんな余裕も、時間とともにうせていく。
青年はあまりの暑さと伴って、気が狂いそうになる一歩手前だ。
―しかし我慢だ……。ここで我慢すれば、カノジョと旅行にいけるんだ……
そんな青年の元に、
「あ、ピエロよ。かわいい」
という聞きおぼえのある女の子のうれしそうな声と、
「そうだね。でも、君のほうがもっとかわいいよ」
というまったく聞き覚えのない男の声が聞こえてきた……


========
連絡だけでもアレなんで置いておきます。
星氏っぽくないんだよな~これ。

824:コピペ
09/09/04 01:11:30 0sX/RyqL
9 おさかなくわえた名無しさん 2009/08/19(水) 13:54:58 ID:1PF8Luqp
あと10分ほどで真夜中になるという時間帯に、私は特急電車に乗っていた。
やがて、途中の駅で一人の男が乗り込んできた。
その男は、電車のドアが閉まると、突然我に返ったように乗客の顔を見回し始めた。
「すみません。あなたの年齢は28歳ですか?」
男が私に話しかけてきた。
「そうですが、どうしてわかったんですか」
私が聞き返しても、男は無視して、また別の人に話しかけた。
「あなたの年齢は45歳ですか?」
「そうですけど……」
「あなたは62歳ですね?」
「どうしてわかったんだ?」
そんなやり取りを繰り返していく。
どうやら、その男には、顔を見ただけで年齢を当てる特殊能力があるらしい。
次の停車駅までは、まだ15分以上ある。
私を含め、乗客たちは全員その男に注目し始めた。
「あなたは50歳ですね?」
「そうですが、あと5分で日付が変わったら、51歳になるんですよ」
最後に質問された女性は、笑顔でそう答えた。
年齢を当てていた男の顔が、その途端に青くなった。
「凄いですね。百発百中じゃないですか」
私は男に話しかけた。
すると、男は青い顔を私に向け、こう言った。

「・・・私が見えてるのはあなた方の寿命です」

825:創る名無しに見る名無し
09/09/04 05:28:38 WmjzlHLe
こえええええ!!

結構見るネタだけどよく出来てるなー

826:創る名無しに見る名無し
09/09/07 10:48:16 N4n5j6mR
>>822
ここに書かれているのですが、問題ないですかね?

URLリンク(tanpen.jp)

827:99 ◆cnkCYB/0Q2
09/09/07 19:53:59 mFgohSS3
>>826
うおーい! 勝手に使われてるー!!

びっくりしましたが、
まちがいなく私が作ったものですので問題ありません。

サイトに挙げた方、ここを見ていたら削除しといてください。

828:創る名無しに見る名無し
09/09/08 13:23:51 R+pMyisJ
マジで盗作なのか!? こええw

829:創る名無しに見る名無し
09/09/08 23:08:10 93Vg4h6b
>>827
問題なのは>>826のサイトに載っていることだと・・・
著作権侵害?だよね

830:創る名無しに見る名無し
09/09/09 07:53:43 SEjgOBDz

「 地球に優しいクルマ 」

 1997年
エンジンと電力モーターを動力とする画期的な自動車が発売された。
同排気量の自動車に比べ実用燃費が約1.5倍と優れた燃費性能を誇った。
CO2削減、化石燃料の有効利用が叫ばれ始めた時代、『エコカー』の先陣となり
道標となったモデルであった。

 2009年
一般家庭のコンセントから充電し走行する、完全なる『電気自動車』が発売された。
高価な価格、走行距離や充電設備のインフラ整備。など問題は山積みだったがエコカー
市場では大いに歓迎された。『低価格で実用性の高い電気自動車』を開発、市場に
出すことが自動車メーカーの急務となった。
 その一方で、順調に売上を伸ばしていくハイブリットカーの製造に必要なレアメタルの
供給不足が不安視されていた。

 2015年
全世界で生産発売される自動車の約3割が『低価格で実用性の高い電気自動車』になった。
大手自動車メーカーの会合で充電設備機器の統一化が図られ、一気に充電設備のインフラ
整備がすすんだ。
 その一方で、急激に普及する電気自動車に電力を供給する電力会社は、今後の電力生産計画
の試算に苦慮していた。

 2030年
1人の老人が赤いスポーツカーを走り出させようとしていた。
ぐずらないように。と願いを込め、気難しいエンジンをそっと目覚めさせた。
ワイン並の値段になってしまったガソリンを満タンにし、エンジンが温まるのを待っている。
妻に先立たれ、自らも余命を宣告された。半世紀以上共に過ごした赤いスポーツカーが
老人の最後の伴侶だった。
 ずらりと並んだ計器類をながめる。エンジンは充分に温まった。
そっとアクセルを踏む。獰猛な獣のようにエンジンが低くうなる。そしてさらにアクセルを踏む。
タコメーターの針が狂ったように跳ね上がり、12気筒エンジンが咆哮をあげる。
マニュアルシフトでローへ。アクセルを煽り少し乱暴にクラッチをつなぐ。
けたたましいスキール音と共に激しく後輪が暴れた。それでも老人はアクセルを緩めない……
じゃじゃ馬を乗りこなす男でありたい。老人はずっとそう思っていた。
しかし、もはや彼にはその気力も体力も残っていなかった。
路面に黒々とタイヤマークを残し、老人は赤いスポーツカーと共に駆け出した。
「 さぁ行こうか。これが最後のドライブだ 」
赤いスポーツカーと老人は、もうガレージに戻ることはなかった。

 2035年
地球上で利用されている自動車の8割が『低価格で実用性の高い電気自動車』になった。
買い物先で、旅先で、仕事先で、出張先で。全世界に普及したガソリンスタンドに代わる
充電スタンドのおかげで電気自動車は経済的で実用的な乗り物になった。
世界中ありとあらゆる場所で電気自動車が走っている。小型タイプ、スポーツタイプ、SUV
大型バスから重機まで。石油を燃料とするクルマを見かけることはほとんど無くなった。
ありとあらゆる場所に発電所が建設された。効率最優先。そのほとんどが原子力発電所だった。
いまのところ、地球上のほとんどの原子力発電所は順調に動いている……


おわり



831:創る名無しに見る名無し
09/09/09 20:33:25 olnLT1t5
 『手』

みぎ、ひだりと規則正しく手を振って横を歩くともだちを見て男の子が話しかけた。
「ねぇみぎ手はみぎに付いてるからみぎ手っていうんだよね。」
「うん。」
「ひだり手もひだりについてるからひだり手っていうんだよね。」
「うん。」
「じゃあさ前から手が出たらそれはなんていうのかな?」
「さあ・・・。まえ手かな。」
「それならせなかから手がはえてたら?」
「せなかて・・・いやうしろ手かもし「じゃあさじゃあさあたまからはえてたら?
 手の先からから手がはえてきたら?またそこから手がはえてその手からまた手がはえてきたらその手は_____

思いつくまま楽しそうにしゃべり続ける男の子を見てともだちは少しほほえみ
「ぼくのしゃべる番をとらないでよ。かっ手だなー」といった。

832:創る名無しに見る名無し
09/09/09 23:12:18 EgwxemXZ
>>831
これはニヤリと来るw
上手く落としたなー

833:創る名無しに見る名無し
09/09/09 23:39:05 GirL8dVz
>>831
無視されたら「かまって~」って言うのかな

834:天気予報
09/09/10 00:09:32 UwtkXBU/
 やもめの気象予報士のN氏にはまだ幼い一人息子がいる。
N氏は彼が赤子の内から雲の名前、気象のうんちくを吹き込んでいた。
そのせいか息子は、靴を飛ばして裏表やら、雲の色合いを見ては明日の天気を予想するのだった。
毎日、夕餉の買い物帰りに夕焼け空を見て、彼はハレだのアメだのと言うのだが、それが実に良く当たった。

 ある夕方もN氏と幼い息子はどっさり買い物をして家路についていた。
N氏はふざけて尋ねた。
「予報士様、明日のお天気はいかがでしょう?」
「うーん」
幼い息子はいつものように靴を飛ばし、こう言った。
「明日は何かが降るよ」
N氏は息子がこんな冗談を言うようになったことに驚きを感じ、
「何かって何だ、こいつ。ハハハ」
N氏が笑うと息子も笑った。

 次の日。
いつものように天気図をチェックするN氏の元にニュースが届いた。
「今朝、○○が原にUFOが現れました!」
テレビカメラには夥しいUFOが映っている。
N氏の家のすぐ近所に着陸する様子が続き、そしてカメラマンが攻撃され中継は途切れた。
「ああ。大変だ」
テレビも街も大混乱である。
家に急ぐと、頼んでいたベビーシッターは居らず、息子はちょこんと椅子に腰掛けていた。
ほっとしたN氏は頭を抱えた。
「息子よ、大変なことになった」
「お父さん?」
「どうすればいいんだ……」
幼い息子は事の大きさが分からないのか、無邪気に聞き返した。
「お父さん、今日はお天気が当たったのに誉めてくれないの?」


<終わり>
>827ちょっとパクってみました(ヽ´ω`)

835:831
09/09/10 18:45:52 TPIUhSav
>>832
ありがとうございます
これを書く前に1時間半ぐらい試行錯誤しながら書いていた
別の話が手違いで消え、代わりに書いた話だったので
とてもシンプルになりました。
>>833
なるほど~
それもいいと思いました。

836:創る名無しに見る名無し
09/09/10 22:42:07 KcOAlryw
『走馬灯』

急激なスピードでビルから落下していく最中、エヌ氏の脳裏をたくさんの出来事がよぎっていった。
まず最初に浮かんだのはまだ物心つかない子供のときに、死んだ両親の棺桶にしがみついている自分の姿だった。次に自分を引き取ってくれた親戚の家が、自分の家とは比較にならないほど大きく豪勢な屋敷であったことが思い出された。
続いて、親を亡くした自分を迎えいれてくれた新しい両親の優しい顔と、ことあるごとに意地悪をしてきた新しい兄弟達の顔が浮かんだ。
そして兄弟達の意地悪に負けずに一心不乱に勉強をしたこと、その結果自分が跡継ぎに指名されたときのことが脳裏を流れていった。
美しい妻、かわいい子供の顔、贅沢な生活をしていたこと、様々な事柄が鮮明に映し出されていった。そして最後に金属バットをふりかぶった兄弟の姿を思い出した。
地面に激突する瞬間、エヌ氏はつぶやいた。
「あの二人は本当に私の妻と子供だったのか。ごめんよ。でも、ついに記憶が戻ったよ」


837:ある日突然力を得ても
09/09/11 18:47:20 CBdvFfls
 神様はほんの戯れに、夢を見がちな少年少女にそれぞれ特別な力を授けました。
 馬鹿げた空想が好きな少年には、必ず願いがかなう力を与えました。けっきょくつまらない悪事をコソコソと続けるだけでした。
 いつもオドオドしてる癖に性欲は人一倍強い少女には、異性を支配する力を与えました。少女は欲望の赴くままに男をむさぼりましたが、けっきょく意中の人に能力を使う勇気は起こりませんでした。
「つまらない奴らだ」大事件が起こることを期待していた神様はガッカリしました。
「器の小さい人物が力を得ても、大した使い方はできないものか」
 神様は次の暇潰しを考えることにしました。今度はもっと面白い奴で遊ぶか。

838:創る名無しに見る名無し
09/09/13 17:28:03 8IU53riW
ここに自分が来たのは最近だけど明日でここはたって一年になるのか。


839:創る名無しに見る名無し
09/09/13 22:05:01 Xdw739sV
>>836は面白かった、
何か似た話があったようなでも思い出せなくてモワモワ(´・ω・`)

840:創る名無しに見る名無し
09/09/14 00:30:40 +N4wsPAd
>>839

感想ありがとうございます。>>836を書いたものです。
元ネタというのは特に意識せず作ったつもりなのですがら、よくよく考えたら映画「フラットライナーズ」が近いかもしれないなんて思いました。
また機会があったら書こうと思うので、そのときも感想よろしくお願いします。

841:創る名無しに見る名無し
09/09/14 19:30:45 H4omH1KG
 『節約』
給料日までまだ少し日があるのにたまたま出費がかさんだため
今月は節約して過ごそう、と男性が自炊をすることにした。
男性は普段家で食べることよりレストランなどで済ませることの
方が多かったので彼が料理をしようとすることは珍しかった。
翌朝、キッチンに立ち昨日買ってきた食材をいくつか並べてみる。
しかし買う時に何を作るか考えずただ安かった食材を買っただけだったので
何を作ろうかなかなか思いつかない。
少ししてからようやく作る料理が決まったがそこからまた時間を掛けて
作り方を調べたりいろいろ買い足しに出掛けたりしなければならなかった。
そしてやっと食事が完成する頃には朝食ではなく昼食の時間になっていた。
時計を見て彼は予想してたより時間が掛っちゃったな、と思った。
自分で作った昼食を食べ終えて一休みしていると今から数時間後に今度は晩御飯を作る必要があることに気が付いた。
さっきまでの試行錯誤に掛った労力を思い出して
今日はもう外食二回分もの出費を抑えたんだ、自炊は明日からまた続ければいいんだし。
と自分にいいわけをしてその晩彼は時間の節約のためラーメン屋に行った。


842:創る名無しに見る名無し
09/09/14 22:17:21 mR9hrD6P
「病棟の声」
ある病院の一室・・・
病棟から霊の声がするとの噂があった。
もちろん患者から聞いたのだが、10人もの患者が言っているのだから仕方がない。
調べることにした。

夜10時半・・・一人の若い医者が来た。
医者「どうせなにもいないに決まってる。あんなドラマみたいに昔死んだ患者だなんてでてこないだろ」
病棟は心霊話でよく出てくるが、現実ではそんなに気にならないものである。

そもそもこの病院はこの街一の病院で、ここに勤務できていることさえ彼は幸運だと思っていた。
第一新築だし、ますます霊などでるわけがない。
馬鹿馬鹿しくなってきた医者は、もうあと10分ほど調べて何も出なかったら帰ろうとしていた。しかし、その時・・・
(見捨てないで。オネガイ・・・)
医者「? なんだ今のは。まさか今のが霊の声、なんていうんじゃないだろうな」
(なんで?なんでこっちにきてくれないのよ・・・)
医者「き、きこえる・・・いや、そんなはずがない!この世に霊なんかいないんだ・・・」
(ねえ!そこを右に曲がって!私を助けて!)
医者「だめだ・・・引き返そう」
(引き返すなんて馬鹿げたこといわないで!)

辺りが寒くなってきた。
窓が揺れてガタガタという音を出している。
医者「やめろ!やめてくれええええ!」

医者は錯乱状態にあったのだろう。棚の一つを蹴ってしまった。
(・・・今私を蹴ったわね)
医者「え・・・?」
(見捨てるなんて思ったうえに蹴飛ばすなんて・・・もう許さない!)
医者の頭にめがけて瓶が振ってきた。

医者「ひぃっ!」
かろうじて彼はよけたが、その攻撃は止まらなかった。
瓶が次々と飛んでくる。そして・・・ついに一つが彼の顔にあたった。
医者「ああ、あああ・・・」顔から血が流れる。
(わかったら、もう私を助けてよ!こんな所にいたくないの!)
医者「わ、わかった!見捨てないからやめてくれ!俺もこんな所で死にたくない!」
(さっきあなたが蹴飛ばした棚の本を見て・・・見てくれたら私は成仏できるの!)

医者は恐る恐る棚の古びた本を見た・・・
そこには昔この街にあった病院に勤めていた医者や看護婦たちの名簿があった。
この病院は、昔火災にあい、医者、看護婦数10人が死んだという。
(その中から中野っていう名字を見つけて!お願い!)
医者「中野・・・あった。これだな」
そこには中野美里、という名前があった。
(それが私の名前よ。見つけてくれてありがとう・・・)
医者「中野、か・・・ってあれ?」

医者の名前をまだ言っていなかったが、彼は古田といった。
そして、彼は思い出した。子供のころ近所に住んでいた隣の家の表札を・・・
あの日テレビの中継でながれていた火災事故を・・・
(ごめんね)
そう言って霊の声は消え、気が付くと辺りは何もなかったように静まり、朝になっていた。
医者「そうか・・・俺はここに偶然来たんじゃない。こさせられたんだ」
恐らくあの霊・・・中野は火災事故で死んだ看護婦の一人。
そしてその遺体が発見されず、この同じ病院という名のついた場所で静かに潜んでいたのだろう。
唯一心を打ち解けられる人物がここにやってきて・・・成仏できる最後のチャンスで・・・
医者・・・古田は一人の命を救った。医者としての役目を果たしたことに間違いない。
彼は笑顔で病棟を後にするのだった。

843:創る名無しに見る名無し
09/09/14 22:18:50 mR9hrD6P
まともに書いたら改行が多すぎて70行くらいになってた。
かなり文省いたけど、星新一っぽくないかな、やっぱ。
どうしても世にも奇妙な物語っぽいんだよな。

844:創る名無しに見る名無し
09/09/15 00:30:00 CT5XO3XG
ていうか実録心霊体験系に…

845:創る名無しに見る名無し
09/09/15 20:14:54 Q99raDeJ
S氏はA国の大統領を暗殺した。パレード中の大統領をビルの屋上から狙撃したのだ。
それは完全犯罪だった。周りに防犯カメラは無かったし、S氏の姿を目撃した者は誰一人いなかった。
警察は全勢力をあげて捜査を行ったが、S氏にたどり着くことはおろか、証拠一つ得ることができなかった。


それから30年が過ぎた。S氏は暗殺業を引退し、静かに余生を過ごしていた。
大統領暗殺事件の時効の15年はとっくに過ぎていた。
「結局この30年間、警察が私の前に現れることは無かった。まあ仕方ないだろう。あの暗殺は完璧だった。
 私を割り出すにはもはやタイムマシーンでも使わなければ不可能だ」

その時、部屋のドアが吹き飛び、武装した捜査員がS氏の部屋になだれ込んできた。
あっという間にS氏は拘束され、大統領暗殺の容疑で逮捕されてしまった。
手錠をかけられたS氏は尋ねた。「何故今頃になって私が犯人だとわかった?あれは完璧な暗殺だったはずだ」
「ああ、お前の犯行は完璧だった。しかし、数分前に15光年離れたY星から通信が入ったのさ。たった
 今、お前がライフルの引き金を弾く姿がY星の天体観測所で確認できたと」

846:創る名無しに見る名無し
09/09/15 20:17:41 Q99raDeJ
書き込んだ後に気づいたが、時効過ぎたのに逮捕っておかしいな。スマン

847:創る名無しに見る名無し
09/09/16 09:37:53 UQGq/bvU
30年経過じゃなくて15年、15光年じゃなくて7光年だったら辻褄合ったのにね

848:創る名無しに見る名無し
09/09/16 19:41:45 2i4hl24T
>>845
もうちょっと練り直したら良作になりそう

849:創る名無しに見る名無し
09/09/16 21:46:39 vQJnftrN
国外に出ていた時間は、時効がカウントされないとか無かったっけ?

850:創る名無しに見る名無し
09/09/16 23:39:57 c6Ppb5bM
自公は終わったけどね

851:創る名無しに見る名無し
09/09/17 00:14:02 IGQBvfzw
>>845|∀・)風呂で変換してきた。
オリジナリティソは無い

時間旅行

 ぼくは早くに両親を亡くした。
生まれたころに父親が流行り風邪でぽっくり死に、母親は中学生の頃に事故に遭い亡くなった。
ぼくには父親の記憶は全く無かった。
ほんの十数年前までは片親の家庭はこどもを学校へやるのも大変だったが、さいわいにも好景気によって国の奨学金制度が大幅に拡充され、ぼくは最高学府まで通わせて貰うことが出来た。
そしてがむしゃらに働き、数年後かわいい恋人まで出来た。
 彼女とはもうすぐ結婚をする。

 ぼくが大人になるまでの十数年で科学技術は驚くほど進んだ。
自動車事故は、自動車のオート運転システムと公共交通機関の発達により全くといっていいほど無くなった。
また見える限りの星に自由に行く事が出来るようになり、長期休暇は星間宇宙船で火星に行くのが常識になった。遠方の星の様子も手に取るように観察でき、ある種の透視技術により、遠い星から過去の地球の様子を観察する技術が確立された。
その技術により、いくつかの歴史的事件の真相が明るみに出た。

 最近広告でよく出てくる旅行の宣伝を見てぼくは小さい溜息を吐いた。
恋人はそれに気づいたのかぼくに話しかけてきた。
「ねえ、あなた新婚旅行はあれに行きましょうよ」
「えっ」
とんでもない。
その広告はとても高額な宇宙旅行だ。行く先々で過去の星々の様子を見ることが出来る、つまり懐かしい地球の地上の様子を見ることが出来るのが売りだった。
ぼくが貯めたお金は結婚の何やかやで底をついてしまうはずだった。
「だいじょうぶよ」
にっこりほほえむと彼女はぼくに説明しはじめた。

852:創る名無しに見る名無し
09/09/17 00:14:48 IGQBvfzw
 彼女の家は、すこし政財界の事を知っていれば耳にしたことのある大変な名家だった。
しかし彼女がこどものころに、父親が亡くなり、後を追うようにして母親も亡くなったという。
財産はあったが、悪い大人や親類にむしり取られた。彼女がぼくと出会った頃には
そんな過去の栄光もたくさんの不幸も感じさせなかったが、そういった共通する育ちのせいかすぐに打ち解けた。
そして、ぼくに内緒にしていたのだが、最後に残った遺産を旅行に遣おうというのだった。

 ぼくは強く反対したがねばり強く優しい彼女に説得されてしまった。

 ぼくたちは結婚式を挙げるとすぐに宇宙船に乗り込んだ。
高額とはいいながらも、初期の富裕層向けとは違い、団体旅行である。
宇宙船はたくさんの人でいっぱいだった。

 いまは妻になった彼女が言った。
「おかあさんがきれいに見えるといいわね」
「うん。きみのお父さんとお母さんもね」
宇宙船は発進した。

 宇宙船はいくつかのステーションや星の上の基地に立ち寄り、そこで見たい過去の様子を見ていく事になっていた。
いちばん安いコースを買ったぼくらは最初に十年前の様子を見ることにしていた。
見ると言ってもほんの数秒だけである。
しかしそれで充分なのだ。
 地球からは十光年先のステーションで、十年前の僕を見ると、僕はいやにだぶだぶした服を着て学校に通っていた。
「いやだな。かっこわるい」
僕がつぶやくと、彼女が笑った。
何本か隔たった道を行く彼女は髪を編んでていて今よりもずいぶん痩せていた。
僕らは昔は知らずにいたが、近所に住んでいたのだ。
「いやだ。がりがりだわ」
僕は十年前の彼女も可愛いのに、と言っておいた。

 そしていくつかの基地やステーションを経て、最後のステーションに着いた。
見える光景は順々に古くなり、古い光の中、だんだんとうすぼやけていく懐かしい過去が見えた。
さっき見た風景では彼女はまだ大きな邸宅に住んでいて、ぼくは不況で福祉政策の圧迫された施設で暮らしていた。

「あとひとつね」
「うん」

 疲れ気味の添乗員に、最後のためにとっておいたチケットを全部渡すと、添乗員は少しびっくりしたようだった。
見る「時間」が長いのだ。器械の調子を合わせ、見る過去の時間を長くとればそれだけ高額になる。
しかし、添乗員はすぐにまた商売用の顔に戻ると、手早くチケットのデータを携帯端末に通
し「3番にどうぞ」と、古風なデザインの望遠鏡を示した。

 ぼくらは緊張してレンズを覗き込んだ。

 うすぼんやりとした影のピントが合う。
車が道を走っていた。
二十年前の当時の最上車種である。
運転席には裕福そうな男と助手席には美しい女性が乗っている。
車のスピードはそれほどでもない。
しかしある角を曲がったときに、そこで偶然よろけた婦人があった。よける暇もなく婦人は車にはねられた。
 その瞬間、無意識に僕も彼女も目をつぶった。
先に目を開けたのは彼女の方で「しっかり見なきゃ」と涙ながらに僕を励ました。

853:創る名無しに見る名無し
09/09/17 00:16:12 IGQBvfzw
高価な車の中では男性が胸を押さえていた。
一見怪我は無い様子だが、じきに彼は動かなくなった。
妻らしい女性は、はねられた女性を介抱していた。
三人は救急車に乗ったが男性もはねられた女性も助からなかった。
裕福な夫妻の夫の葬儀の何日かあと、気落ちした妻の方も亡くなってしまった。
あるじ夫妻の消えた豪壮な邸宅で、使用人に囲まれてまだ幼い妻が泣いていた。

 ぼくは耐えられなくなって望遠鏡から離れた。
視聴時間はまだ少し残っていた。
「あなた?」
「もう、いいんだ」
「私も、もういいわ」
見なくても分かっている。二十年前の僕は泣くことも出来ずに、小さなアパートでぼんやり座っている。
ここから始まった事は僕も彼女もよく憶えている。
ぼくと彼女、それぞれにいくつかの不幸が重なって行く。ここから十数年ぼくたちは出会うことは無い。

 妻はそれでも変にすっきりした顔で泣いていた。
「これでいいのね」
「うん」

 僕らにはこれ以上見たい過去はもう無かった。

時間旅行終わり

854:創る名無しに見る名無し
09/09/18 10:44:09 uEcK2RYR
時間旅行面白かった。

855:創る名無しに見る名無し
09/09/18 17:22:59 WtvkwPfW
>851-853
すんなり読めたんだけど、ひき逃げ犯人不明じゃなくて救急車で3人運ばれてる
ので、忘れていた交通事故の被害者、加害者の関係を改めて確認すべく、妻がなかば
強引に、夫に過去を見せたのか、あるいは
交通事故も加害者被害者の関係を夫妻とも理解せず、たまたま過去を見たら
そういう関係だったのかが、いまいち理解できなかった。
単に俺に読解力が無いだけかもしれないけど。


856:創る名無しに見る名無し
09/09/18 21:07:34 THe4uml6
>855そーいやそーだ。すまねぇ
最初はひき逃げ犯で書いていたのに気が付くとほのぼの路線(?)になりました

857:創る名無しに見る名無し
09/09/19 17:38:05 ZaUepbUA
「本日はどうされました?」
パイプ椅子に腰かけた若者にN氏は問いかけた。彼の診察は何時もこの言葉で始まる。
「どうしたもこうしたもありません。貴方を取り調べに来たのですよ」
またか。N氏は思ったが声には出さない。精神科医がこんな事を言ったら治療は成り立たないのだ。
「成る程。貴方は自分を刑事だと思い込んでいる。違いますか?」
巷で流行っている刑事ドラマの影響だろう。近頃の患者は皆が自分は刑事だと言うのだ。
「思い込みではありません。私は本物の警官です」
若者は眉間に皺を寄せながら否定した。これも他の患者と同様である。
「ならば何故この診察にいらっしゃったのですか?私が容疑者なら署なり交番に連行してから取り調べるでしょう?誰かに連れて来られたからこの診察室に来たのでしょ?」
ここまで言うと若者は溜め息を一つ吐き、診察室から出ていった。
引き留めはしない。他の患者と同様に彼も再び診察を受けに来るだろう。やれやれとN氏は椅子に深く腰を沈めた
「やっぱり駄目です。アイツは自分が精神科医だと思ってる」若い刑事は取調室と書かれたプレートを親指で差しながら上司に報告をした。

858:創る名無しに見る名無し
09/09/19 17:45:53 ZaUepbUA
>>857やっちまった
N氏→×
エヌ氏→○
読んでくれた方有り難う御座います&申し訳ありませんが、上記を脳内変換申してくだされ

859:創る名無しに見る名無し
09/09/19 20:17:09 Bw7dgIPF
>857-858
投下乙
特にエヌ氏しばりは無いのでN氏でも問題無いと思うが。

860:創る名無しに見る名無し
09/09/19 21:14:54 yMHCAcht
>>857乙。世にも奇妙のこの話思い出した
自分を女医だと思っている、女性と話をする男性精神科医。
話が終わり、女医もどきの女性は颯爽と去って行く。
その様子をモニタで見ながら思案する精神科医にスタッフが「お疲れでしょう」と部屋に戻るよう勧める
実は患者は男性のほうで、女医もどきは本物の女医。診察のため、わざとだまされていた。

861:創る名無しに見る名無し
09/09/20 11:02:47 rZzd58R6
人一倍時間にうるさい博士が究極の腕時計を作った。
予め設定しておけば1日の行動の最も効率的な配分を割り出し、急な予定が入っても常に適切な指示を出すという物だ。
博士は1社にだけこの腕時計の販売権を譲るという。各社は博士に多額の賄賂を送り、大金をはたいて接待をした。
特にエヌ氏の会社は相当額を博士に使ったがその甲斐あって販売権獲得の最有力候補であった。
そんな新聞記事を読んでいると電話が鳴った。
「エヌ社長!博士が販売権を我が社に譲ると申し出ました!」声の主は慌てた様子で告げる
「君、少し落ち着きなさい。喜ばしい事ではないか」
「しかし、博士は一時間以内に研究所に社長が来て直接契約を結べと仰っています!」
「安心しなさい。博士の事だ、こんな事もあろうかと全て準備が出来ている。君は少し慌て過ぎだ、珈琲でも飲んで落ち着きなさい。」
博士の事だ、時間通りに向かわなければ契約は結ばないだろう。
電話を切ったケイ氏は口元を緩ませながら再び新聞記事に目を通した。

862:創る名無しに見る名無し
09/09/20 11:10:28 rZzd58R6
>>857に続き、一人で連投失礼しました。
>>859
そうでしたか。初投稿だったので気にしすぎたようです
>>860
やっぱりアイデア自体は在り来たりでしたね…

863:創る名無しに見る名無し
09/09/20 21:14:08 3Cn1ZZ54
『診察室』

 エヌ氏は勤務医である。
今日も白衣を颯爽と着こなし、診察室の古い灰色の椅子に座ると患者を待っていた。
「次の方」と看護婦が呼ぶと、ひょろりと細長い、いやに顔色の悪い青年が入ってきた。
「どうされました?」
エヌ氏が尋ねると、若者はびくびくとして上目遣いに彼を覗き込んだ。
「今日は……ぼくは…」
「ゆっくりでいいんですよ」
親切そうにエヌ氏がうながすと、若者は訥々と語り始めた。
若者はどうも自分が死んでしまったのではないかと言った。
その証拠にまったく自分が空気のように感じられ、まわりの事も薄布を隔てたように、ぼんやりとしており、痛覚も空腹も感じないのだそうだ。
エヌ氏は彼の悩みを親身に聞いてやり、最後にカルテにドイツ語で「統合失調症」と書き込んだ。
 看護婦に処方箋を渡し、次の患者まで一息入れる事にした。
コーヒーをすすりながらエヌ氏は言った。
「景気のせいか、彼のような人間が近頃、多いな」
「ええ、ほんとに」
看護婦も頷いた。
 診察室を後にした若者は薄気味悪そうに後ろを振り返った。
「あいつら、自分が死んでるのに、ちっとも気づいてないや」

『診察室』終

>857>860
というような感じに、某洋画の方を思い出したなり

864:遺産
09/09/20 23:33:32 3Cn1ZZ54
 資産家のエヌ氏はまだ若かったが死の床にあった。
傍らには看護婦と有能な執事が控えている。

 執事に案内されて病室に入ってきた美女は、涙ぐんでエヌ氏の手を握った。
「ああ、ごめんなさい。わたしが悪かったわ」
エヌ氏は苦しい息の下から言った。
「いいんだよ」


 エヌ氏は学生時代に彼女と結婚したが、貧困に喘ぎ、甲斐性の無さに愛想を尽かされたのだった。
そのように若い頃は貧しかったエヌ氏だが、離婚後、努力の末に近頃一財産を築いた。
しかし、突然の病魔に襲われ、余命幾ばくもない。
遺産を別れた妻に渡すために探し出させ、病室に呼んだのだ。
金の無い夫を見限った冷たい女だったが、エヌ氏は今も彼女を愛していた。
ショート・ヘアの彼女は今も美しい。
資産家になったことすら知らなかったらしいが、執事から遺産の話を聞くと、彼女はほんのすこし嬉しそうだった。
……やっぱり僕よりお金が好きなんだな。
とエヌ氏は思ったが、彼女の喜ぶ顔を見ることが出来て、エヌ氏の胸は穏やかな喜びに溢れていた。
遺言状の写しを手にエヌ氏の元妻は帰っていった。


 そしてエヌ氏はしばらく眠ってしまったようだ。

865:遺産
09/09/20 23:34:36 3Cn1ZZ54
 ぼんやり目を覚ますと、ノックの音がした。
執事がドアを開けると、先ほどと同じ美女が入ってきた。
ロング・ヘアの彼女は涙ぐんでエヌ氏の手を握った。
「ああ、ごめんなさい。わたしが悪かったわ」
エヌ氏はそれを夢のように思い、苦しい息の下から元妻である美女に伝えた。
「いいんだよ」
話すこともままならないエヌ氏に代わり、執事が彼女にエヌ氏の遺産を与える話をすると、彼女はすこし嬉しそうだった。
……やっぱり、僕よりお金が好きなんだな。
と、エヌ氏は又思ったが、彼女の喜ぶ顔を見ると心は穏やかな喜びで溢れた。

 また、エヌ氏は薬のために眠ってしまっていたようで、目を覚ますと傍らにはあの同じ美女が立っていた。
肩にかかるほどの長さの程良いロングヘアの元妻は今も美しかった。彼女はエヌ氏の手を握ると、涙ながらに訴えた。
「ああ、ごめんなさい。わたしが悪かったわ」
エヌ氏は満足感に満たされながら元妻である彼女に言った。
「いいんだよ……」
やはり、何も知らなかったらしい元妻は、執事から遺産の話を聞くとすこし嬉しそうだ。
……やっぱり、僕よりもお金の方が好きなんだな。
とエヌ氏は思ったが、彼の心は安らかに満たされていた。

 既にエヌ氏は虫の息だった。
と、病室の外が騒がしくなった。
有能な執事は医者がエヌ氏の臨終を告げると、病室を出た。
エヌ氏の一人目の妻と二人目の妻と三人目の妻が掴み合いの大喧嘩をしている。
ショート・ヘアの美女と、ミディアム・ロングの美女と、ロング・ヘアの美女は同じ顔をしていた。
瀕死のエヌ氏も元妻同士も知らないことだったが彼女らは三つ子の姉妹であった。
エヌ氏は彼女達を愛するあまり、同じ顔の美女を探しだし妻にしては、貧困のために捨てられていたのだった。
遺産はきっちり三等分されていた。



866:アフリカの不良学校
09/09/22 16:02:10 1+SwxwCh
A:「ンパニマニマニ」
B:「マニクニクララエポマキ」

C:「シャダラゲンポキフムフミヤ」
D:「ケサンダマルケスマカハラマカハラ」

先生:「N君、彼らはなんていっているのかね。」
「特に意味のあることはしゃべってません。」
先生:「N君それでは、君を通訳に雇った意味がないじゃないか。」
「強いていえば一つ、ケサンダマルケスは・・・うっ・・・・」
先生:「どうしたN君・・・・・・」
「と、とりぜず意味なんてないですからしゃべってみてください。うっ」
「ゲボンゲボン、サラへポヤ」
そうです。そうです。それでいいんです。最初はみんなむづかしいというより
恥ずかしいんです。
「エポマルファイアーゲトマリア」
そうです。その調子です。
「あっ先生!最後にミカンダレとは決して言わないで下さい。」
「ミカンダレで先代の先生はやられました。」
「ケサンダマルケスも言わない方がいいみたいだな。」



867:創る名無しに見る名無し
09/09/22 16:40:58 9QDLldi8
>861
影武者いればエヌ社長も安泰だ!

>864-865
貧困なのに美女と3回も結婚できるエヌ氏、正直羨ましいw

>866
通訳しっかりしろ!ちゃんと仕事もしろ!もう遅いかw

868:創る名無しに見る名無し
09/09/22 21:25:38 4OJFXuJK
>861が分からないんだが

869:創る名無しに見る名無し
09/09/22 23:00:13 tz9IKIup
「皮肉られた願望」
2050年・・・
辺りにはビルが立ち並んでいた。
ここは東京。2009年の景色とはかけ離れている。
建物は電脳要塞のような家。
全てに電波が通っている道や道路。
とにかくすごかった。今では漫画に出てきそうな都市である。
しかしこの時代に生まれた者たちにとっては当たり前の光景となっていた。

彼もこの時代に生まれた若者の一人・・・
坂田英博。
彼はこの時代では結構有名だった。
この時代ならではの小説家なのだ。それもネットで有名な顔さえ見せない謎の小説家。

英博「ん・・・ふああ、疲れたな」
彼はかなり眠そうだった。
英博「今何時だ・・・ああ、もう2時か。早いものだな」
もちろん2時といっても深夜の2時である。しかしそれが彼にとって普通だった。
英博「さて、今回の小説も出来がいい。たまには感動系というのもいいもんだな。なにしろ、今までほとんどブラック系だったからな・・・」
彼は金もあり余っており、使い道に迷う程だった。

一方、この時代、こんな人間もいた・・・
彼の名は、榎並忠弘。
この時代を特に嫌う人間・・・ジャーナリストだった。
無論、こんな人生だったため、早々金も集まらなかった。

忠弘「くそっ・・・なぜだ!なぜ誰も俺の言うことを聞かないんだ!こんな世の中なんか嫌いだ・・・」
彼はこの電気に満ちた世界を批判し続けた。
彼は九州育ちだったからだ。
彼が子供の頃、まだ九州は自然が残っているところがあった。
そこで彼は感動した。自然の美しさに、木々のもたらす安らぎを・・・
だが・・・それもつかの間だった。
彼が20歳の時、この自然の木々が伐採された。
それは醜く、とても残酷な光景だった。彼にとって地獄のようだった。
人間というのはなんとみじめな生き物だったんだ。あの生き物たちが暮らす平和な自然はどこへいったんだ。
こうして彼は上京し、自然の素晴らしさを伝え、この世界を元に戻すという願いをもった。

忠弘「うう・・・こんな人生はもううんざりだ!神でもなんでもいい!誰か僕に同意してくれる奴はいないのか!」
テレビや雑誌などにもでているのも関わらずに、誰にも相手にされず同意の手紙も0。
確かに最悪の人生だった。
だが、誰も知らなかった。この後世界は彼の逆襲に陥ることになるとは・・・



今日はここまで。続きはまた明日頃。


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