09/03/25 00:02:14 PPht7PIf
「違い」
ある日、青年は古びた紙を見つけた。
「ん?なんだこれは。ちょっと見てみるか。」
中を見ると、そこにはこう書いてあった。
私が何年もかけて研究した、悪魔を呼び出す方法についての仮説をここに記す。
まず、どこかに火をつけて、呪文を唱える。そうすれば宇宙の果てから悪魔が来て、願いを3つ叶えてくれる。
ちなみにこの悪魔は、おとぎ話に出てくる悪魔と違い、死んだら魂をもらうなどというふざけたことはしない。
しかし、こいつは、・・・・・・・・・・・・・である可能性が高い。
「おや、一部が読めないな。まあ試してみるか。魂も奪われないようだしな。」
そう言って青年は、マッチをすって火をつけ、紙に書いてある呪文を唱えた。
「おっと、久し振りに俺を呼び出した奴がいるな。ええっと…地球か、聞いたことが無いが行ってみるか。」
そう言って悪魔は、地球へと飛んで行った。
「うーん、このあたりなんだが、見つからないな。イタズラかな。」
悪魔は自分の星へと引き返していった。
自分の足の親指が地球に当たって地球を吹き飛ばしてしまったことに気付かずに。