09/02/23 02:53:40 YT8sIdLh
>>338
いや、前半部分がよくできていただけに残念だなぁと・・・
やっぱり、夢オチはマズイでしょ・・・
最初の一つ目を「オレに金に不自由しない人生を与えてくれ!!」にし
「今こそ、三つ目の願いを言おうぞ……」
「ワシに若さと寿命をくれ!
ワシはまた若くて、力に漲っていたあの頃に戻りたいんじゃ!
ワシにはまだ、やり残したことがあるんじゃ!
何も永遠の若さや不老不死が欲しいなどと言うておるんじゃない!
もう一度だけ若返って、人生を過ごしてみたいだけなんじゃ!
そのことで、お前が何を企もうが、この際ワシは一向に構わん!」
老人は、病床が嘘のような剣幕で、奇妙な影にまくし立てた
「…………分かった、いいだろう…、オマエの最後の望みもちゃんと叶えてやろう………」
影は静かにそう答えた
その返事を聞き、老人は今既にもう、若返ったかのような歓喜の表情を浮かべた
「………だが、人間よ、その願いなら、もう既に叶えてある………」
老人は、この影の言葉の意味が咄嗟に理解できなかった
「………人間よ、最後に一つ言っておくことがある……、
オマエはまだ十分に若い…、
そして、寿命も我々に比べ短すぎる…、その多少は誤差の範囲内だ…、
我々から見れば、オマエはまだ赤子以下だ………」
影は最後に皮肉な笑みを浮かべながら、そう言うと、いずこかへと音もなく消え去った・・・