リリカルなのはの二次創作なの Part1at MITEMITEリリカルなのはの二次創作なの Part1 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト250:きみどり ◆/iWMDo5Dg6 09/04/07 08:37:46 mPmBl4/R 「守護者ヴォルテールの名において、われ大地の加護をこのいくさ杖に、 願わく……求めらく……請いせがまく、 聞き届けたまえっ」 バルディッシュはフェイトに合わせて大魔導師プレシア・テスタロッサが建造したもの。それが易々と 他人の下知(げち)に従うだけでも面妖なことだが、いまやバルディッシュはフェイトの見たことがない色をしていた。 豊穣の黄金色。それはキャロの魔法色ですらない。大地の色であるに違いなかった。そしてキャロは恐れもせず、 バルディッシュをガリューの爪と打ち合わせた。フェイトが上げようとした警告の叫びは、喉元で止まった。 「弾き……飛ばされた!!」 ガリューは数歩吹き飛ばされて、踏みとどまった。一合。二合。右から、上から、キャロは不器用にたたみかける。 そのたびにガリューは後退していた。 「重いんや。それを魔法で振り回してる」 はやてに言われてフェイトも気づいた。キャロの一撃は決して早くはないが、それにガリューが対抗できないのは、 大きなエネルギーがあるからだ。速度が一定なら、後は質量を大きくするほかない。 ガリューの思わぬ危機は、ルーテシアの冷静を失わせた。ガリューへの強い感情は、ルーテシアが最初から持っていた いくつかの心の中でも、母への思いに次いで強いだろう。それは、ヴァイスにとって十分な対象の静止時間だった。 「つくづく運命って奴かな」 ヴァイスは、ルーテシアの額がAMFの発信源のひとつになっていることに気づいていた。額の模様が発信機能を 持つとしたら、受信機能の中心もそこかもしれない。魔力の低さを逆手にとって、ヴァイスは額への超弱装射撃を 試みたのだ。簡単に言うと、「魔法によるデコピン」である。 そして少なくとも束の間、それは成功した。額の魔法紋様が着弾で乱されたためにスカリエッティからの 精神支配が弱まり、ルーテシアは意識が遠のいた。インゼクトたちが混乱した隙をついて、エリオが反応炉の 奥に突進した。その手槍、ストラーダも黄金色に輝いている。フェイトは後ろを振り返り、キャロが強化魔法を かけているのに気づいた。 「ふふふ、この壁はそう簡単に通れはしない。そしてもうすぐこの船は予定座標に到着する」 エリオの叫びが、スカリエッティの冷笑を止めた。 「スピーアアングリフ、ニーズヘッガー・フォルム(地竜攻撃)」 それは槍による刺突ではなかった。槍そのものがしゅるしゅると伸びるのだ。タケノコが土を破るように、 その先端は易々と障壁を破った。 「う、うわああああっ」 スカリエッティの周囲の装置が次々に火花を吹き、機能を止める。呆然と眺めるフェイトに、 キャロがバルディッシュを差し出した。 「スカリエッティの確保、お願いします」 「う……うん」 フェイトにはもう笑顔しか出てこなかった。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch