08/09/12 19:50:48 mHVJ7KWq
関連スレ
リリカルなのはクロスSSその75
スレリンク(anichara板)
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第84話☆ (18禁)
スレリンク(eroparo板)
リリカルなのはで百合萌え(燃え)22回目の甘い夜 (18禁)
スレリンク(lesbian板)
【リリカルなのは】ユーノ司書長はエロカワイイ59【無限書庫】
スレリンク(anichara2板)
3:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/12 19:54:19 jXUo5vHO
なんだこの板!
4:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/12 20:02:14 hQxQx/ow
とうとう立ったのか
確かトリップスレに一作あったから誘導してくるか
5:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/13 10:06:32 /he7S4RY
SSを書く時の参考にでも
・Nanoha Wiki
URLリンク(nanoha.julynet.jp)
(用語集・人物・魔法・時系列考察などさまざまな情報有)
・R&R
URLリンク(asagi-s.sakura.ne.jp)
(キャラの一人称・他人への呼び方がまとめられてます)
6:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/13 19:34:37 5qjVO0NP
ちょっと厳しいかもしれないけど応援するぞ
7:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/13 19:49:09 H5nVfyeH
小説とかは既に非エロokでそれなりに人もいるエロパロがあるしなぁ……
下手に分散させんのもアホらしいし、需要あるのかこのスレ?
8:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/13 19:53:11 anb6jFGB
漫画用?
でも伸びなさそう
9:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/13 20:07:41 BxR6a8lp
普通のSSならエロパロであるし、クロスはクロスでもそれなりにいってるし
伸びそうに無いね。
10:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/13 20:14:59 bFB5lprV
クロススレは特撮クロスとか多くて……ゲテモノ食いだよなああそこの住人
11:ムスペルヘイム ◆LEivbieokw
08/09/13 20:44:46 Qy9g1kyM
トリップスレでなのはの2次書いてるものだけど続きはこっちでOK?
誘導ももらったし
12:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/13 20:46:30 eNIB9goP
OK
13:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/13 20:49:38 3AOt76M5
>>11
それは職人さんの自由だぜ
……だが正直ここは過疎りそうだからあまりオススメはしないかも
なんかもう板からして伸びる気がしない
14:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/13 20:52:05 eNIB9goP
数ヵ月後には板の名物スレできてるかもよ?
まぁ、自分のSSで板を盛り上げてやるぜってくらいでもいいんじゃね
15:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/13 20:55:04 dSRcuCJU
こいこーい
16:ムスペルヘイム ◆LEivbieokw
08/09/13 21:58:59 Qy9g1kyM
このキャラの話が読みたいとかリクエストある?
17:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/13 22:02:09 bk3cIX5r
↑に同じく
なのフェイしか認めないけど
18:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/13 22:28:04 31RDv1Mi
百合スレあんのに、ここでリクするの?
19:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/13 22:32:02 vLC9cd6y
そもそもユーノスレってキャラスレじゃねぇの? どうして関連スレに載ってんだよw
20:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/13 22:33:59 anb6jFGB
あそこのSSの数にビビッた
21:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/13 22:36:42 H5nVfyeH
>>18
百合スレ以外では百合はダメって訳じゃない
エロパロとかにもあるし
ま、ノマカプだろうが百合だろうが特定のカプ以外認めないって書き込みは止めるべきだけど
22:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/13 22:40:54 UiVSGb8/
その名前によろしく、魔導師を艦載機とする空母の話で
ごめん冗談、WSG2じゃ真ん中グロースじゃないんだね
シグシャマシグティアとか誰でも、将メインの話がいいなぁ
23:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/13 22:43:00 EPGB/EsT
>>19
キャラSSスレって感じだからじゃないか?w
24:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/13 22:53:08 SdKVFl/o
>>21
百合スレやエロパロがあるが故に、ノーマルスレとしてここができたと勝手に勘違いしてた。
すまんかった。
25:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/13 23:00:21 bk3cIX5r
>>21
サーセン
でもフェイトちゃんは受けがいいでつ
26:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/13 23:11:16 3AOt76M5
カプは職人さんの自由
読みたくないカプはスルーすればいいだけ
これはどこでも基本だと思うぜ
しかし未だこのスレが何のためにあるのか分からん
エロパロで全て事足りるような……
どちらかというと漫画や絵のためにあるのか?
27:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/14 00:07:32 0uTQrBUs
絵師が描いたワンシーンをお題にSSを書くとか、或いはその逆とか出来たら面白いんだが
28:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/14 00:54:12 lt+yHdqs
いいねソレ
29:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/14 05:03:31 xtfSPtI4
>>26
元々はpinkにしかなかった創作系の板をpink以外にも・・・ということで作られた板らしいから
そういう用途で使えばいいんでないかね。エロパロのスレとか知らんから、現状とかわかんねーけど
絵・音楽・文芸その他創作ならオールオッケーの板だから、pinkに来れない職人とか集まるかもわからんぜ
A'sまでしか見てないから参加は難しそうだけど応援してるわ
30:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/14 05:22:53 JSkZRQ4w
エロパロスレは、元々エロもノーマルも問題なく投下されてたスレだからな。
このスレができる前にも話題になったけど、わざわざ住み分けの必要もないんでね? って意見が向こうでは出てた。
あちらの職人が流れてくる可能性は低いかも。
31:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/14 06:46:01 iT7D/tBS
なんかもージャンルも付けられないような曖昧な小ネタとかができたら戯れに投下してみるような、
スナック感覚でまったり楽しむスレみたいなのが序盤の落としどころのような気がする。
荒れるか過疎るか誘導されるか、どう転んでもダメージを受けないタフガイ専用みたいな場所というイメージ。
32:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/14 09:47:19 j16JdWpC
>>31
それはいいね。エロパロにあるなのはスレは歴史を積み重ねてるせいか新規さんが現れないし。
33:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/14 11:39:20 xtfSPtI4
そもそも18歳以下が参加できない希ガス。エロパロだし
34:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/14 13:52:35 q/SrpyPg
百合はゴミ 書いてる奴もそんな作品を見る人間も
35:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/14 14:00:45 XFaT6f3l
>>34
ゴミ以下の君が何かをゴミといっても笑えるだけだがね
36:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/14 14:27:33 59cM4r0F
クロス本音で似たような事言ってたのがいたねぇ
おまけに自演までばれてたし
37:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/14 19:54:05 PvF8Cn/a
他人の趣味に口出しするやつは馬に蹴られて死んじまうのさ
38:ムスペルヘイム ◆LEivbieokw
08/09/15 13:33:08 chDf3b75
トリップスレで僕が書いてた話の粗筋です。
2005年の世界に住むフリーターの青年がサーフィンを楽しんでいたら突然大きな波に飲み込まれて気付いたら
機動六課の病室のベットの上にいて、元の世界に戻る方法を模索する傍らで機動六課のメンバーとして働くことになる話と
小さな村の医者が死んだと思ったら機動六課隊舎にいて、フェイトに事情聴取を受けて、シャマルのサポートをすることになった話の2つを書いたんだけど…続きこっちで大丈夫?スレ違いな気がしてならないんだけど。
39:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/15 14:13:49 PggPgben
かまわないんじゃね?
まずはどんなものにせよ作品が投下される事が大事だし
40:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/15 15:34:21 azFXFF/p
>>38
オリキャラ物イテェw
つーかこのスレ、ノマカプと百合カプそれぞれの厨の言い争いで終わる気がする
41:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/15 16:12:34 T+up1ece
>>40
とりあえずお前みたいなクズはとっとと消えろ
42:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/15 16:22:52 yX9s/cF3
>>38
スレ違いではないと思いますが……
ここよりももともとトリップ物目的の人しかいないトリップスレで連載した方が
ウケはいいように思いますね
第一ここ人いませんし
43:ムスペルヘイム ◆LEivbieokw
08/09/15 18:30:08 chDf3b75
>>40
ごめん、説明が足りなかったかな。
前者が「僕たちの戦争」っていう小説の主人公の尾島健太。
後者はSIRENの宮田司郎。素直に名前出せばよかった。
誰も聞いてねえよってツッコミはなしの方向でお願いします。
44:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/15 18:51:21 mYI4hdt/
>>43
それクロススレでよくね?
45:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/15 18:54:18 bONVNWBQ
同意。クロススレ向きだと思う。
46:ムスペルヘイム ◆LEivbieokw
08/09/15 19:08:11 chDf3b75
>>44-45
了解です。それでは続きはクロススレッドの方で失礼します。
色々助言ありがとうございます。興味があれば見に来てくださると光栄です。
47:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/15 20:26:34 BzZ/l+64
あの2つって別のストーリーだったのか
両方が途中でリンクするもんかと思ってたわ
48: ◆Ev9yni6HFA
08/09/15 21:14:27 zvvQ8o7t
エロパロの方で連載してるけどこっちに移ってみようかな
49:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/15 21:16:56 N4VjNVC5
百合ばっかりじゃなくて熱いのも書いてみるか……
うん、無理かな……
50:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/15 21:18:21 BnOlcgCA
連載中なら最初から全部投稿し直す気でないとやめた方がいい。
もしくは新作か。
しかし>>1さんは建てた以上、過去ログ管理
51:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/15 21:18:52 0kBe8Cnl
このスレの>>1はスレ立て代理だよ
52:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/15 21:19:25 BnOlcgCA
ミスった。
>>48
連載中なら最初から全部投稿し直す気でないとやめた方がいい。
もしくは新作か。
しかし>>1さんは建てた以上、wiki建てて過去ログ管理してくれるのだろうか。
53:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/15 21:37:11 rQfdQyo4
>>52
筋違い。>>51も言っているが、>>1さんは依頼所からきてくれた代理人だ
この板では●持ちでないとスレたてできないんだよ。
あと>>48も本人じゃない可能性があるぞ。この板内でこの前、トリップディスクロージャーに鳥抜かれてたべ?
すこしROMってなさいな
54:ムスペルヘイム ◆LEivbieokw
08/09/15 22:57:05 chDf3b75
>>47
いや、あなたのおっしゃる通りリンクしますよ?
55:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/18 03:45:08 fMND3fIx
管理局と全面戦争してなのはキャラを質量兵器で皆殺しにするSSキボンです。
56:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/18 05:30:57 fs/eWp6r
アンチ・ヘイトは帰れ。
57:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/18 05:56:06 rih/ceRR
質量兵器の技術者とかそいつらに出資してるパトロン何かのキャラや設定は上手くやれば面白くなりそう
あとオリキャラってぶっちゃけ皆はどう思ってる
58:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/18 05:58:00 3r9rkdyF
設定だけでなく人物関係や性格も無理がなくてちゃんとした話になるのなら歓迎
俺キャラはのこぎりで首ひいたる
59:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/18 14:34:53 p/5Nj6y8
ACクロスで、面白いのあったな。
なのはたちエース級撃破は苦戦してたけど、
結局、質量兵器の利点の一定の戦力と数で押す戦いうや、
陸士や非戦闘員が立て篭った施設が、MT部隊の襲撃やバンカーバスター在庫一掃セール撃ちでやられてたよ。
エースの相手はレイヴンがしていたなぁ。
60:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/18 14:39:36 udoAMekh
ミッドチルダで機動兵器、戦車や航空機はもちろんモビルスーツなど人型機動兵器を
合法的に運用し、ガジェットや魔導師とガチらせられないだろうか?
なのはクロススレでよくあるデバイス化は無しの方向で。
例えば動力炉はアースラと同型を使用しているのでビーム兵器はギリギリグレーだとか。
61:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/18 15:07:57 NkET8Elo
なにを議論しても職人がいない以上無駄
っつかエロパロやらクロススレが既にあんのにまんま同じ内容のスレにする気かよ
これじゃほとんど重複スレじゃねぇか
62:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/18 18:55:12 kt1R+7Sq
もうここは妄想雑談スレでいいよ
63:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/19 02:28:38 JiDJNKz5
BETAとミッドチルダの血みどろの生存競争が見たいな。
最初は魔法一辺倒でBETAに対抗しようとするも、その物量に押されて一線級の魔導師は次々と戦死。
早急な戦力回復の必要から特例的に質量兵器の使用を許された低ランク魔導師や一般人成年男子の部隊まで設立される。
そうして捻出された戦力もじきにすり潰され、銃後の女子どもまでが徴兵され前線に送り出されるという絶望的状況。
鉄と硝煙と魔法の織り成す末期戦―リリカルALTERNATIVE始まります。
64:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/19 02:55:26 Hk9pQdRu
>>63
そういうのはさ、クロスじゃないのか?
65:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/19 11:43:47 SIFcNv60
>>62
例えこの先投下があったとしても保管庫作るほどの量は全く期待できないし、
保管庫の管理に名乗り出る人もいなそうだしなぁ
このスレ雑談で使い切って次スレは建てないって感じかね
66:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/19 11:47:12 TwCkNUdh
アニキャラ板のスレ、
もしかしたらいつかこっちに移転するかもしれないんだし
どちらにしろ長い目で見たらいいと思うよ
クロス物だって、クロススレ池って言うんじゃなくて
なのは関係ならこっちでやってもいいと思う
そもそも>>1にクロス不可って書いてないんだし
追い出さずにまったりやればいい
67:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/19 12:13:59 qhkldy6O
アニキャラ板のスレが移転してくることはまずないだろ……
クロス物はクロススレがある以上そちらでやるべきだと思うぜ
ってかここホント内容が重複してるよなぁ
スレ建て依頼した奴は何考えてたんだか
68:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/19 12:33:10 NSmQ02p1
>>67
クロススレ側から見ると
なのはスレあるならそちらでやるべきとも言えるしどっちもどっち
この板にある統合スレや総合スレのテンプレ見る限りでは
「個別のスレがある場合は移るかどうかは自由」ってのが多いから
どっちでやってもいいと思うよ
あとアニキャラ総合板は、実は結構揉めてるんだぜ
SS関連のスレも立てるなら1つだけにしてまとめろって意見もあるしな
自治スレも毎度荒れてるし、この先運営まで口出ししてきたら
何が起こるかさっぱりわからんのだぜ
69:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/19 12:57:45 wYrECAYn
アニキャラ個別のほうの自治騒動が総合板にも飛び火してるしな
この先どうなるかはわからんぜ
70:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/19 12:59:54 SIFcNv60
>>66 >>68
なんか勘違いしてないか?
みんなの言ってるクロススレってのはこの板のではなく>>2の関連スレのクロススレの事だと思うが
それとSS関連のスレまとめろってのは板こそ違えどエロパロとかとモロに被ってるここにも言えるような……
71:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/19 15:49:07 535ainUG
この板の方向性がまだ定まってないうちは、他板のデッドコピーみたいなスレが乱立してもいいと思うけど。
72:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/19 15:49:47 wYrECAYn
なにやっていいかわからんやつが大半だしな
73:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/19 19:23:45 wd7p0k9J
当面は何でも試してみよう、でいいんじゃね?
74:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/19 19:43:14 wYrECAYn
とりあえず雑談でもしとこうぜ
75:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/19 20:07:11 bzjx5Yuq
>>63
いつも思うんだが、そういうのって楽しいのか?
ヤンキー喧嘩漫画に、モビルスーツで乗り込んで皆殺しにするようなものだと思うんだが。
76:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/19 20:12:57 27U62DU/
>>75
それ以前にミッドチルダだけで戦ってることにツッコミ入れようぜw
まあ、はっきり言えば原作のパワーバランスが大きく狂ってる作品のクロスなんて見る気にならんけどな。
クロスの意味があるのかわからん作品も多いし。その分、うまくクロスできてる作品見つけたときは嬉しいんだが。
でも、ま、このスレ雑談で潰すんなら、立てた意味も価値もない気がするぜ。
77:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/19 21:04:32 Y+yuOhbF
>>75
物量無制限で殺す気まんまんならそら勝つわなって話だよな
大体禁じ手全部解禁したら次元震で一発終了だし、勝てるようにしか書いてないみたいな
78:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/20 14:16:00 dyz/50pO
他の次元世界から派遣された航行艦の衛星軌道上からのアルカンシェルで、
倒せそうな気もしないではない。問題は相手に学習された場合だけど。
79:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/21 15:15:05 zcBeusds
「フェイトちゃん」
「なに、なのは」
「私たちって、お兄ちゃんに子供がいるじゃない」
「うん」
「ということはさ、私たちっておばさんなんだよね」
「……うん。おばさんだね」
「このあいだね、言われたの」
「?」
「なのはおばちゃんって。……だから言っちゃったんだ」
「『なのはさんでいいよ』って」
「……」
「……」
「飲もうか、なのは」
「そうだね、フェイトちゃん」
80:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/21 15:18:59 zcBeusds
おしまい。
81:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/22 08:51:18 FiveWrAT
素晴らしい小ネタw
ワロスwww
82:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/22 17:23:39 gus5a1Fr
ちょwwwなのはwwwww
83:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/22 19:31:03 SJuIqUpq
こういう小ネタいいなw
84:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 01:45:11 SE9IaHpp
なのは「ねぇ、フェイトちゃん」
フェイト「ん?」
なのは「私も結婚考えなきゃいけないのかな」
フェイト「いいじゃない。私がいるし」
なのは「まぁ、そうだけどさ。一応考えとかないと。ヴィヴィオもいるし」
フェイト「だからなのはには私が」
なのは「……いい年して流石に百合だけじゃキツいよ。いいよねー、フェイトちゃんは身内が偉いし。はやてちゃんはなんかコネやばいし」
フェイト「……合コン行く?」
なのは「行く」
フェイト「お兄ちゃんのセッティングだけど」
なのは「行く」
ユーノ「一期ではフラグ立ちそうだったのに。あれ、目からジュエルシードが……」
85:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 16:07:37 OBXHmODk
黙れ淫獣w
86:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/24 23:57:50 QhFgfXrI
>>79 それを言ったらリンディさんや桃子さんなんてお祖母さんダカッ
87:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/25 08:35:36 +sZVu9Cu
セインさんとシスターシャッハ。その戦闘のIFを想像してみた。
『聖王のゆりかご』が月軌道上を目指している頃、スカリエッティのアジトでは
戦闘機人セインと聖王教会のシスターシャッハが戦っていた。
ウーノが掴まって旗色が悪くなったセインは、ISディープダイバーを発動。
逃走を図ろうとするのだが、似た能力を持つシャッハが逃走先にまわりこむ!
いざ決着を着けんとヴィンデルシャフトを構え、セインの到着を待つシャッハ。
そこに、
セイン「わーーーーーーーーん!?」
身体の前面にミミズをびっしりと纏わりつかせたセインがごろごろ転がってきた。
セイン「なんでミミズがこんなにっ、ぺっぺっ! うええ最悪だーっ!!」
床の上にもんどりうって、泣きながら身体にはりついたミミズを取り払う。
それを見たシスターシャッハが
シャッハ「うっわ、キモッ」
素直な感想を言うと、ビクッと反応したセインが肩を震わせ、泣き出してしまった。
なんだかトラウマのスイッチを押してしまったらしい。
セイン「気持ち悪くないよ……。私気持ち悪くなんかないよ……っ! うっ、ぐすっ」
泣き出してしまったセインに、シャッハは自分の失言に気付いて聖王様に謝罪した。
そして慈愛に満ちた表情で、セインの肩に手をかける。
シャッハ「よしよし、泣きやんで?」
セイン「私気持ち悪くなんてないよ……」
シャッハ「ええ。セインは気持ち悪くなんてないですよ」
セイン「……本当か?」
シャッハ「もちろんです。いっしょにお風呂に入りましょう?」
セイン「うん……いっしょに入る……」
そうしてセインさんはシスターシャッハと仲良く手を繋いでお風呂に向かうのでした。おしまい。
88:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/28 12:28:20 fsZhxtGl
ミミズってw
89:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/30 17:00:43 8RLp6az1
ガンダム00クロスネタ考えた。
臨海空港の火災に巻き込まれた少女を助けたのは光の翼を背負った機動兵器だった。
テロリストに殺され、名誉すらも剥奪され兄の墓前で妹は復讐を誓う。
実験施設は血に染まり無数の屍を残してクローン実験体は姿を消した。
その少女の過去は誰も知らない。ただ子竜とももに強い意志を持った存在がいるだけだ。
数年後、彼らは帰ってきた。天使の名を冠した機動兵器を駆り、ミッドチルダに宣戦を布告する。
彼らはソレスタル・ビーイング―紛争根絶を詠い今、武力介入を開始する。
ミッドチルダ、ガンダムに試される…
90:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/12 23:54:32 SFRdv6qU
ほ
91:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/13 21:18:38 mG244Dld
>>89
クロススレに行かれては
92:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/15 23:47:56 8AA5lO+b
JS事件1年後、ゆりかごの後遺症で1年間の完全休暇を言い渡されレイジングハートも封印されたなのは 暇に任せて
無限書庫に入り浸るうちにユーノとついに恋愛関係に発展ヴィヴィオの後押しもあって、でき ちゃった婚で長女ユーナ
(勇奈)を出産。そのまま産休に、2年後現役復帰したなのは、ストレス(ユーノとの 関係や11歳の事故のときの後遺症
で子供が産めない体と言われたことなど)が無くなった為、魔王を超えた大魔王に進化し、新設の第13番教導隊隊長
に就任する羽目になってしまう。(タイトルは ママは大魔王)
なのはさんの直弟子二人の話。オリキャラ二人の第13番教導隊分隊長の座を巡る血で血を洗う模擬戦
一番弟子”黒衣の喪女 カミラ”vs二番弟子”鮮血の鬼女 メリッサ”の頂上対決(タイトルは 魔王の徒弟)
というのを書く予定です。
93:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/16 20:27:14 bFWcavQz
strikerから数年後、高町なのは(■■歳)は今日も天空(そら)を飛ぶ。
そしてまたもや事件発生。何者かが新魔法の開発に成功、武装化しテロ行為をしている。急行したなのはは不意をつかれ犯人に謎の魔法をかけられてしまう。
謎の魔法は本来死の効果があったが、術式が未完成だっために「体が小さくなってしまった!!」
幼女化したなのはさんブチ切れ。なんか嬉しいヴィータ、とても嬉しいフェイトさん、狂喜乱舞のキモヲタ。
なのはさんを元に戻す&犯人逮捕のためになのは、フェイト、ヴィータ、そして成長したヴィヴィオが小隊を結成する。
果たしてなのはは無事、元の姿に戻り、犯人をデストロイ出来るのか。そしてはやてに変身シーンはあるのか! リリカルなのはGT、始まります。
こんな感じの話を考えていない。
94:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/16 20:30:26 gjZVivhd
なのはさん59才、幼女化する!ですね、わかります
95:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/16 20:33:22 DfenA59q
前半はコ○ンくんなのに、ラストDBかw
96:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/16 22:15:41 YB6MOSr+
>>93-95
こんな過疎スレで3分ごとにレスとか自演乙としか言いようがないんですが
なんか前から一人だけ盛り上げようとしてるのがいるみたいな
スレ建て依頼したバカだろうけど
97:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/16 22:34:45 qVDV8Q51
このスレ、無いほうがいいって思ってる人が大半なのか?
エロパロでも否定的なレス多かったし、不安なんだが
98:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/16 22:40:46 gjZVivhd
俺が早いのが悪いのか
99:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/16 22:59:07 ys7swhqO
ない方がいい、というよりも、必要性を感じている人が少ないのだろ。
100:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/16 23:15:55 iJmh5EpC
既出スレみたいなものを無駄に建てるなって怒ってる人は結構いるかもねぇ
正直、消滅してもどうとも思わないスレではある
>>96
自演はどうか知らないけど、
前から一人だけ盛り上げようとしてる奴ってのは確かにいるかもw
101:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/16 23:17:18 nT1GDSz8
まあ盛り下がってるよりは盛り上がってるほうがいいんじゃないか?
102:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/16 23:39:30 bFWcavQz
それでも僕はやってない
103:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/17 20:34:36 6v75HwuG
なのはSSのスレはいくつかあるのに、立てた奴がどんな意図でわざわざ立てたのかがわからんからな。
自ら作品を投下するわけでなし。ただ立てて放置してるようなもんだし。
ここに投下するとしたら、よそのスレに落としてない新規さんくらいだろ。
いまならスレの英雄になれるしw
104:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/17 20:43:47 tWiqNJeq
需要があるとしたらヴアィスやゲンヤのスピンオフとかだろうな
105:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/17 20:58:27 BlDFBsEm
確かに建てた意図が理解できない
マンガやら絵をメインにしたかったのかも知れないけど、それでもなぁ……
ただでさえ、なのはssスレは数が多いってのに既出スレと内容も変わらないし
似たようなスレが乱立するのは避けるべきだと思うけどね
ってか>>90がなぜ保守したのかも理解できない
106:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/17 21:02:13 6v75HwuG
自分が望むものが既存のスレになかったんだろうかな。
でもそれって結局需要がないから供給されないというか、供給したい人がいないって事だろうから、新スレ立てても一緒なんだけどな。
107:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/17 21:13:47 ov+qRKVH
落ちるまで書き込まずに放置とか、
適当に>>1000までいって次スレ建てないとかでいいよ。
ところでこの板ってどのくらい書き込まないと落ちるの?
>>89と>>90の日付が結構開いてる訳だけど
108:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/17 21:38:08 b6pwM2rI
即死判定はレスの数で決まる
10までレスが書き込まれたスレは5年経っても残る
109:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/18 12:15:27 QnFO2jLR
なのははちゃんかわいい!
110:名無し・1001議論中@自治スレ
08/10/18 12:21:01 jtWbXvGn
スレ需要がないから仕方ないんだろうね
111:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/18 12:33:38 hvWA+fXA
普通のSSもエロパロスレで運行出来てしまっているからなぁ
112:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/18 14:22:31 7HIBqAUL
まぁ、スレっていうか板自体に人いないけどな
とっとと雑談か何かで使い切ればいいんでない
113:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/18 15:05:39 SLcxtic2
そうするか。とっとと埋めようぜ。
114:名無し・1001議論中@自治スレ
08/10/18 17:21:01 +6LXbosP
なんだ
結構人いるんじゃない
115:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/18 17:57:45 kvmxFaRD
もおいっそ、既存SSスレの感想スレにしてしまえ。
(ヒント:荒れる)
116:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/18 19:14:10 eG+JNm6P
ほかのスレを巻き込むなアホ
117:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/19 02:37:20 nthSoB2U
ばよえ~ん
118:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/19 19:56:21 jzISCzuw
ふぁいや~
119:10/26に名無し・1001投票@詳細は自治スレ
08/10/19 20:07:01 bZv4cS4R
あいすすと~む
120:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/19 20:43:27 QiiaVcCn
だいやきゅ~と
121:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/19 20:45:23 jGfA1kYa
ぶれいんだぐど!
122:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/19 20:49:28 DJRoYV9K
いんでぃぐねいしょん!
123:小ネタ・嘘予告
08/10/21 16:34:57 Cb6wNFad
「JS事件から一年。ようやく落ち着いてきたんじゃないか?」
カウンターに座る金髪の青年は薄茶の液体が入ったグラスを揺らしながら隣に座る黒髪の青年に語りかける。
黒髪の青年はグラスに一口だけ付けて嘆息。
「表面上はな。だが陳述会襲撃からゆりかご浮上による一連の騒ぎでミッドチルダでは社会不安が増大している」
「だからこそ管理局が先頭にたって頑張らなくちゃならないんだろ」
「簡単に言ってくれるな。
レジアス中将が亡くなった事で政財界からの信用は失われ、市民も管理局に対して懐疑的になっている」
「随分と信頼が厚い人だったみたいだね、そのレジアス・ゲイズという人は」
「ああ。そのせいか地上本部の一部局員が不審な動きをしているらしい」
「クーデター?」
「かもな」
次元航行部の提督である黒髪の青年の元には実名、匿名を問わず様々な情報が舞い込んでくる。
クーデターの可能性もそんな有志によるたれ込みの一つだった。
「そういえばフェイトが嘆いていたよ。スカリエッティが非協力的だって」
「らしいな。本局としても早急に解決したい疑問があるんだが」
何だい? と問われ彼は話すべきか僅かに逡巡。
しかし、すぐに会話を続ける為の方便だと気付く。
聡明な奴が状況の不自然さを理解していない訳がない。
「スカリエッティには最高評議会やレジアス中将を殺害するメリットが薄い。
最高評議会に関しては個人的な私怨や計画遂行の邪魔になった、と考える事も出来るが、不自然さは残る。
直接手を下した機人は破壊されているし、スカリエッティが黙秘を続ける以上は何とも言えないが、
第三者の存在も浮上する」
「そして、それは本局の人間である可能性が高い」
「……」
肯定も否定もしないまま黙り込む。
相手に意見を促す為の沈黙だ。
124:小ネタ・嘘予告
08/10/21 16:36:10 Cb6wNFad
「今回の件、見方を変えれば一番特をしたのは本局だ。
預言の信憑性を認められた聖王教会も得をしただろうけど、
一部とはいえ記憶を保持した聖王のクローンが現れた事で成立以来の大慌てのようだし。
本局は出先機関の六課が事件を解決した事で治安維持という建前で地上本部に対して強引な介入も可能になった。
その上に事件解明の名目でスカリエッティの研究成果を自分達の物に出来た」
「……」
「最高評議会の殺害に関しても、脳だけの彼等が買収やその他の条件で大人しく隠居するとは思えない。
ならば……と考えるのは乱暴かな?」
「さっきから何もかも推論だな。確たる証拠は何もない」
「そう。さっきまでのは全部、アングラで流れてる噂話からの引用。僕の考えじゃない」
「上手い逃げだ」
したたかな奴だ、と苦笑。
管理局という陰謀渦巻く巨大な組織に入って十年。
自然と処世術を身につけていたらしい。
「それと、破壊したゆりかごの残骸を極秘裏に回収している連中がいるらしい」
「残骸が残っていた事には驚きだけど、犯人は聖王教会の狂信者じゃないのかい?
僕は考古学的に興味があるけど、彼等にしてみれば立派な聖遺物だろ」
「それならある意味では安心なんだが、危険な質量兵器の残骸として考えると見過ごせない」
はは、と渇いた笑いを浮かべ、
「こんな有り様じゃ預言を阻止出来たとは言えないな」
「むしろこれからだね。僕も可能な限り協力するよ」
「当たり前だ。お前がいないと仕事が滞る」
「相変わらず人使いが荒いな」
金髪の青年はグラスの中身を一気に飲み干し席を立つ。
残った黒髪の青年も同じようにグラスを傾ける。
「管理局内部に関してはロッサの調査次第か」
態度は軽いが頼りになる友人の顔を思い浮かべる。
かなり危険な任務だがあの男なら飄々とこなすだろう。
むしろ自分の心配をしろと言ってくるだろうか?
笑みを押し殺し、二人分の代金をカウンターに置き彼も席を立つ。
125:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/21 16:59:24 yG0eMkJ9
>>123
GJ!
126:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/21 17:10:51 jM3aERF5
>>125
コピペに何を言ってるんだ君は
127:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/22 02:46:13 DBLQvOQ6
この流れを変える救世主↓
128:キャロがプチ反抗期になったようです。
08/10/22 04:22:15 WHj8tTSE
二人で仲良くお茶をしているキャロとルーテシア。
その近くを休暇を共にしていたフェイトとはやてが通りかかる。
「お、キャロとルーテシアやん。こんちゃー」
元気に挨拶するはやてに、キャロはチラ見するだけで挨拶を返さない。
おろ? と首を傾げるはやて。よっぽど話に夢中だったのだろうかと思う。
次いで、フェイトが声をかける。
「今日は二人で遊んでるんだね。私たちも一緒していい?」
フェイトの言葉に、キャロは足をぷらぷらさせながらんー、と考えて
「ダメです」
にっこりと笑って答えた。
「そ、そうなんだ、ダメなんだ……」
有無を言わせない否定の言葉に結構ショックを受けるフェイト。
保護責任者としての自分の行動に自信がもてなくなってくる。
「今日は召喚魔導師の集いなので、召喚魔法が使えないとダメなんです」
「召喚魔法は少しだけレアスキル……召喚魔導師は少しだけ選ばれし者……」
ぴしゃりと言うキャロと、小さな声で選民思想を語りながらフフフと笑うルーテシア。
ハブられたフェイトは、同じ理由でハブられたに違いないエリオを思って涙する。
「私たちは召喚魔導師同盟を結成して、ミッドチルダに楔を打ちこむ存在となるんです」
「目指せ一大勢力。目指せ一大派閥。めざせクラナガン怪獣大戦争……わくわく……」
たった二人の少女同盟が頬を染めながら未来への展望を語る。
いよいよ自分の保護責任者として歩んできた道に自信がもてなくなるフェイト。
その隣で、はやてが笑いながら肯いていた。
「おー、かっこえーやん。はやてちゃんもお近づきになりたいもんやわー」
「ありがとうございます。でも八神元部隊長も残念ながら参加できません」
「フフフ、それはどうかな?」
はやてはニヤリと笑って結界魔法を発動し、四人だけしか存在しない世界が構築される。
突然のことにファイティングポーズを取るキャロとルーテシア。
二人揃ってグローブ型のデバイスのため、微妙に格闘アニメ風なビジュアルになる。
はやてはそんな二人に向けて悪戯っぽくウィンクをすると、闇の書を起動させた。
「赤竜召喚! わはははーすごいぞーかっこいいぞー!!」
にょろにょろと出てくる赤いドラゴンに、キャロとルーテシアがビックリする。
八神はやては闇の書に蒐集した魔法を使えるトンデモ魔導師だったのだ。
はやては出した竜をあっという間に引っ込めて、結界魔法も解除する。
「ま、そういうわけなんで」
振り返ってフェイトに軽く挨拶すると、二人が用意した椅子に向かって行った。
「「召喚魔導師同盟へようこそ、八神はやて元部隊長!!」」
「いややわー、私のことは、気さくにはやてちゃんって読んでーな~」
和やかに談笑する、キャロとルーテシアとはやて。
それをぽつんと眺めていたフェイトは、
「……さ、寂しくないもんっ!! ほんとだもんっ!! わーん、アルフー!!」
ダッシュでその場を後にして、アルフに慰めて貰いに行った。おしまい。
129:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/22 04:31:48 WHj8tTSE
あ、闇の書じゃなくて夜天の魔導書だった。
130:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/22 21:36:56 tN3CeEeb
数日後……
「私だって召還くらいできるんだからね」
フェイトの宣言をうさんくさげに見る同盟三人組。
「見てなさい。……角度から現れし魔犬、召還!」
「ティンダロス!?」
緊張する三人の前に現れたのはどっかで見た人。
「何か用かい? フェイト」
「……アルフさんじゃないですか」
「お。久しぶりだね、キャロ」
131:創る名無しに見る名無し
08/12/05 00:37:24 IIen1T/6
age
132:創る名無しに見る名無し
08/12/05 00:41:32 XEebZpZT
続き来ないかな
133:創る名無しに見る名無し
08/12/09 07:50:17 zrQ6OJOh
突然ですが・・・
現在こちらでstsのキャラ数名を、漏れの趣味で執筆して
ますSSのキャラと絡ませた短編を考えてます。
まぁ投下するのは何時になるか分かりませんが・・・
(~ヘ~;)y-~~
ただ内容の方はアクションは抑え気味にし、キャラ同士の対
話とかをメインにする予定です。
134:創る名無しに見る名無し
08/12/12 11:42:15 LJmEWJSA
まぁ、待ってる
135:創る名無しに見る名無し
09/01/07 18:21:06 5vfHhKcs
現在39kか……500kまでは遠いな
俺もなんか書こうかねぇ。300k、10話くらいで完結する話なら根気も続くし埋め立ての役にも立つだろうしな。
136:創る名無しに見る名無し
09/01/07 18:23:00 5vfHhKcs
それにしても落とすまで長いのでてきとーに話題振りをば一つ
なのは知らなくても二次小説だけ読んでるって奴どのくらいいる?
なんかの二次小説でだけ知ってるタイプ。
137:創る名無しに見る名無し
09/01/07 18:23:27 Qj3cHdMV
お、何か始まるの?
ドキドキwktk
138:創る名無しに見る名無し
09/01/07 18:26:06 5vfHhKcs
>>137
いや、時間の余裕あったら時間つぶしにちょくちょく家族愛テーマにクロスモン書こうかなあとか思っただけだ。
実際始動するかわからんし、俺自身なのは流しでしか見てたことない(二次小説読むための知識付け程度)だから期待すんな
クロススレでやるほど深いネタでやるわけじゃない、埋め立て企画の延長だ
139:創る名無しに見る名無し
09/01/07 18:35:11 Qj3cHdMV
>>136
俺まさにそれ
クロス二次SSでだけ知ってるけど本編は見たことない
なんども見ようと思ったんだけどあれ長すぎ&ビデオ屋で借りるのがちょっと恥ずかしくて
140:創る名無しに見る名無し
09/01/07 18:36:08 5vfHhKcs
>>139
俺もまさにそれw
>クロス二次SSでだけ知ってるけど本編は見たことない
>なんども見ようと思ったんだけどあれ長すぎ&ビデオ屋で借りるのがちょっと恥ずかしくて
141:創る名無しに見る名無し
09/01/07 18:40:13 Qj3cHdMV
ちょwwwパクられたw
142:創る名無しに見る名無し
09/01/08 11:32:34 fdkgUwN0
よーしパパもちょっと二字創作かじっただけだけど書いちゃうぞーとなのはwikiみたけど・・・
なにこのもっさりな情報量。ファンはこの情報を普通に頭に叩き込んでSS書いてるのか?
なんか尋常じゃないディープなワールドだな、なのはってw
143:創る名無しに見る名無し
09/01/08 11:41:23 PfH5PQul
×ディープなワールド
○ディープなファン
世界観自体の情報量は微妙なんだよねー
管理局の詳しい設定もミッドチルダの政治形態もさっぱり
144:創る名無しに見る名無し
09/01/08 11:49:57 fdkgUwN0
>>143
詳しい人いるのかw
質問だけど、スカリエッティ事件終了後、機動六課解散までってどのくらいの期間?
とてもじゃないけど一悶着起こる暇なんぞ明らかにない、すぐ後だったりする?
漫画読んでみたいが本屋にない悲しみ
145:創る名無しに見る名無し
09/01/08 11:57:51 PfH5PQul
機動六課自体一年限りの実験部隊だからそれ引く六課発足からJS事件終結まで
146:創る名無しに見る名無し
09/01/08 12:05:44 fdkgUwN0
時系列考察を見ると……
新暦75年3月に発足準備
新暦75年4月 スバルとティアナのBランク昇格試験。 アニメ第1話
キャロとエリオが初邂逅。機動六課に合流
ってあるから、大体 3月から4月にかけて発足か。
んで、解決が、新暦75年9月19日で……解散が新暦76年4月28日
お、10月~4月とスカスカじゃないか。十分にネタ挟む余裕あるな。
147:創る名無しに見る名無し
09/01/08 15:51:33 C1xLcJhW
矛盾があっても大丈夫さ。二次創作だからw
それにしてもstsのナンバーズが覚えられない
148:創る名無しに見る名無し
09/01/08 19:30:30 tVHijhS9
なのはは細かい魔法の設定はあるくせに世界そのものや物理法則はまったく示さないのがひどい、アルカンシェルとかどうやって撃つんだよ
149:創る名無しに見る名無し
09/01/08 19:43:37 +SB30vpL
>>細かい魔法の設定
行き当たりばったりに名前つけてるようにしか見えません。
150:創る名無しに見る名無し
09/01/08 20:01:39 tVHijhS9
>>149 効果のことな名前は…かわいそうだろ、ただおおざっぱな系統はあるみたいだが
でも魔力ってリンカーコアからしか生み出せないんじゃないのかアルカンシェルの動力源って一体……
151:創る名無しに見る名無し
09/01/08 20:12:29 fdkgUwN0
とりあえず今日は漫画版(Asのとstsの1,2巻)買って、stsの24~26話見て来た
それ以外は、無印後半とAsの夢の話とかフェイトの掘下げの回だけ視聴……なのはwikiは色々熟読。
あー、あとsts1~23話まで書くために見ないとな
エリオキャロフェイトがらみのシーンだけピックアップできりゃいいんだけど
なんか二次小説書くためだけに原作把握するのも久しぶりだな、随分と楽しいw
創作文芸の荒れ空気に揉まれてた時期考えると、創作発表ってどれだけなごやかでいい板か分かるなw
このスレ埋めたてるまで頑張ろう
152:創る名無しに見る名無し
09/01/08 20:18:49 ErVEJVS6
おおぉー着々と進んでるっぽいな
読めるのをwktkしながらまったり待ってる
153:創る名無しに見る名無し
09/01/09 03:22:50 MdBD0RAE
このスレ息を吹き替えしたか
さて自分も書きたくなってきた件
154:創る名無しに見る名無し
09/01/09 03:28:00 2pVMVT+3
おおー期待でwktk
155:創る名無しに見る名無し
09/01/09 13:34:42 1jY5Jgmq
>>153
息を吹き返したとも思えんな
もともと使わないスレだからとっとと埋めようぜって流れなだけだし
156:創る名無しに見る名無し
09/01/09 20:06:16 eV30eFuA
なのはsts1話を見てるけど、これビビるなw
漫画読んでから見てるから二人の会話の背景わかるけど、これ見てなかったらワケワカメrなんじゃないか?www
157:創る名無しに見る名無し
09/01/09 20:18:53 LlQyy+Ar
>>156
ちょっと前に全部見たなー
個人的にstsも楽しい
158:創る名無しに見る名無し
09/01/09 20:56:44 eV30eFuA
>>157
正直アニメを見るなんて機動戦艦ナデシコの劇場版見たのを最後にしてなかったから、
普通に面白いと感じるけどなー どんなものも楽しめる性格だからすごい得してる気分。
いやあティアナかわいいね。
159:創る名無しに見る名無し
09/01/09 21:26:23 o912snWM
>>156
stsは漫画の方に重要なイベントがあるから二次創作するには必須といえる
160:創る名無しに見る名無し
09/01/10 13:52:56 XWhPlymr
埋め立てするための二次創作ために漫画買ってアニメ見るってすごい根性だw
161:創る名無しに見る名無し
09/01/10 18:42:11 6vzLMvv+
うん本当に
マジで頭が下がる
162:創る名無しに見る名無し
09/01/11 17:05:21 v0+Yd3XZ
現在15話まで見た。明日明後日で最後まで見て、それから書くから大分先になりそうだ
163:創る名無しに見る名無し
09/01/11 21:02:32 sK+2RhTn
がんばれー
164:創る名無しに見る名無し
09/01/13 15:06:12 nK3otLZK
最後まで見たぞうおおおおお!
……昼寝したらなのはの問題をスバルとエリオと一緒に穴埋め式に解く夢見た。色々詰め込みすぎて重症だな……
165:創る名無しに見る名無し
09/01/13 15:48:29 nQFmedzR
おおー乙なんだぜ
166:創る名無しに見る名無し
09/01/13 19:19:33 5Dtj/UTE
お疲れ様です。さて、次はサウンドステージ(ドラマCD)ですね。
167:創る名無しに見る名無し
09/01/13 20:02:30 nK3otLZK
>>166
ごめん、流石にそれは勘弁して。
漫画+アニメ+wikiの知識で書くよ。
168:創る名無しに見る名無し
09/01/16 09:51:07 iJ7wK5Zx
自分もなんか書くからお題くれ
169:創る名無しに見る名無し
09/01/16 11:31:55 um4XTZct
>>168
門
170:創る名無しに見る名無し
09/01/16 17:26:17 iJ7wK5Zx
暇つぶしに書こうとおもって力ついたのを晒してみる
171:創る名無しに見る名無し
09/01/16 17:27:02 iJ7wK5Zx
『我思う、故に我有り』。彼女が垣間見たとあるの思想家の言葉。
存在する物について他者と自分は同じ物を同じ物として認識しているとは限らない。
だが、対象を認識した自分の意識、思考を否定することはできない。否定できないものが我であり、自我そのものである。
自分が存在することは理解できる。今、ここにある存在が自分だ。自分自身だ。
では、ここにいる自分はいったい何なのか? 人でもない。動物でもない。機械でもない。兵器でもない。
自分として認識する存在が、いったい何なのか、何になるのか、何になるはずだったのか。
分からない。何でもないにもかかわらず存在だけは確立された。
だからこそ悩む。彼女は思考する。『自分はいったい何であるのか』という答えを知るために。
正解をくれる創造主はない。自分を創造した存在は、もはや過去の存在になってしまった。
自分は『過ち』。本来なるはずだったのものから、かけ離れている。けれど、本来なるはずだったのものも分からない。
彼女は、胎内に納められた虚数空間跳躍能力を使い世界を回る。
目的は2つ。『自分が何になるはずだったのか』『過ちとはなにか』。
世界に『過ち』を起こす。自分がいなければ起こる『そうなるはず』だった事象をゆがめ、『過ち』というものを観測する。
気が遠くなるほどの時間、彼女は答えを知るため、思考と試行を繰り返す。
どこかにある正解を求めて、今日も世界に『過ち』を呼ぶ。
新たな世界への虚数空間跳躍の最中、彼女はあるものを見つけた。
漆黒の闇と、容赦なく熱を奪う風が吹きすさぶ時空間の狭間。周囲の闇に決して溶けず温かな光を放つ何か。
寄る辺もない彼女は、何を思うわけでもなくそれに近付き、そっと眺めてみた。
「これ、は……」
宝石のように輝く、カッティングされた輝石が9つ。数字を刻まれ、膨大な魔力を秘める物質たち。
だが、その場にあったのはそれだけでなかった。黒い闇にまぎれて、一人の女性の遺体が何かを書き抱くように漂っている。
時空間では、長時間いれば体の時間軸がずれることがある。
女性の体は頭部などはまだ瑞々しさを保っていたが、体は穴が開くように朽ちた部分が点在していたのだ。
女性が掻き抱いていたものを見る。2m以上はある円筒の中は培養液で満たされており、金色の髪をした幼い少女が漂っていた。
次元の狭間に落ちた母親と、医療ポッド。彼女はそう最初は考えた。だが、すぐにその考えを改める。
女性のそばにあったこの異常な魔力塊9つの理由がつかない。
これほどのものをわざわざ肌身離さず持っていたとは考えずらい以上、何か特別な理由があったのだ。
そう考えれば、このポッドの意味は大きく変質する。治療でない、とするならばこのポッドの中に浮かぶ少女はなんなのか。
生き物で言うのならば、『好奇心』と呼ぶべきものが彼女の中で首をもたげた。
期待するわけではない。だが、もしも、もしもこの少女が『作られたもの』であるならば。それも、『破棄されたもの』であるならば。
自分の答えを探す一端になるのかもしれない。ありえないような可能性を胸に、彼女はその場にあったもの全てを回収した。
この日の出来事により、彼女の行動は変化することになる。のちにJS事件と呼ばれる出来事があった、少しあとの10月末。
彼女は、動き出した。
◇ ◇ ◇
172:創る名無しに見る名無し
09/01/16 17:27:33 iJ7wK5Zx
多くの方向で波紋を呼んだジェイル・スカリエッティの起こした事件は、無数の禍根、そして憂いを残しつつも一応は解決した。
管理局最高評議会の死亡。レジアスによって起こった管理局が事件に関与していた現実。壊滅した地上本部。
しかし、それらは管理局の崩壊を意味するものではない。
予言で記された破滅の未来は、多くのストライカーの尽力もあり、別のものへと変化した。
だれもが、これで全てを終わらせないように力をあわせ、平和の維持に務めている。
機動六課の隊舎もまた復旧され、通常の業務も可能になった。
「なのは、本当にもう大丈夫?」
復旧した隊舎で、心配そうな声でフェイトはなのはに声をかけた。
事件で「ブラスターシステム」を開放し、数年の療養を薦められるほどの後遺症を抱えているにもかかわらず、
相変わらずフォワード陣の指導などを精力的に行なっているなのは。
頑固というより、一度決めたら無理でも無茶でも突き通す同棲相手に、もう一度確認する。
「大丈夫だよ、フェイトちゃん。もう少ししたらヴィヴィオも帰ってくるんだから、このくらいでまいってられないよ」
「そう、そうならいいんだけど」
相変わらず心配そうなフェイトの顔を見て、なのはは笑う。
お互い幼いころから一緒の仲だ。向こうも自分のことは分かっているのだろう。
それに、ヴィヴィオがもうすぐ退院なのも事実だ。
あの事件ののち、正式に自分たちが引き取ることなった娘を頭にフェイトは思い浮かべる。
「そういえば、フェイトちゃん。はやてちゃんに呼ばれてたんじゃなかった?」
首肯。朝の仕事をしたあと、フォワード陣の朝の訓練を終えたなのはと朝食をとっている最中だった。
険しい顔で部隊長のはやてがこちらに連絡を寄越したのだ。曰く、ロストロギア関係の事件で話があるということだった。
機動六課は、本来の設立理由は別にあるとしても、表向きはレリックなどロストロギア絡みの事件を受け持つ組織。
専門として追っていたレリック事件が解決しても、それで終わりというわけでない。
つまり、そういう事件が舞い込んでくることもおかしくないわけだが……いったいどんな事件なのか。
小さく手を振り、テスクワークへいくなのはと分かれて部隊長室へ向かう。
「フェイト・テスタロッサ・ハラオウン執務官です」
ドアを軽くノックし、そう告げて部屋に入る。そこには、見知った親友であり、部隊長の八神はやてが座っている。
彼女もまた、大切な親友の一人だ。お互い、気安い仲だと思っている。
外を見ているようだったが、こちらに気付いて椅子をこちらにはやては向ける。
はやては、少し戸惑うような仕草を見せ、黙っていた。
機動六課を作ろうとフェイトとなのはに打ち明けたときのように、こちらに何か遠慮しているように見える。
しばらくフェイトも黙っていたが、彼女が小さく笑いかけると、はやても少し表情を柔らかくした。
それでも、かなり硬いものだったのだが。
「昨日、封印するため運送していた『ジュエルシード』が強奪されたんや」
指揮官として、背筋を真っ直ぐに伸ばしはやてがいった。
「ジェイル・スカリエッティが盗み出したものや。それも、ただ襲われただけやない。
犯人グループは、かなりの戦力を使い、一気に盗み出した後、空間転移で撤退してる。
その戦力量も問題なんやけど、その一味が使用した兵器は……」
空間に浮かぶウィンドウをはやてが叩く。
一、二度操作したところで、フェイトの前に、おそらく襲撃時のものと思われる映像が投影された。
何気なく視線を落とす―絶句する。
173:創る名無しに見る名無し
09/01/16 17:28:05 iJ7wK5Zx
「これ……!?」
映し出されていたのは、細部が違い、動きも俊敏になっているが間違いなく傀儡兵。
かつて、とある人物が使っていた、自立駆動型の魔法兵器だ。
フェイトの表情を見て、察したはやてが僅かに目を伏せた。
「やっぱり、そうなんやね」
さらに、はやてがキーを叩く。さらにポップアップ映像。
そこに写っているのは、管理局員の魔導師たちと……小さな男の子だった。男の子に向け、管理局員たちはデバイスを向けている。
その子を見て、フェイトが真っ先に連想したイメージは、青いエリオ。
としかさもちょうどそのくらいだったし、髪の長さも同じくらい。瞳の色は分からなかったが、髪の色は紫に近い青。
そして、その手に握られているのは、群青色の槍。髪の色よりも青みが強い。ストラーダに比べると随分無骨なフォルムだ。
デバイスを向けられているというのに、まったく男の子は動じない。構えるわけでもなくうつむいて立っている。
管理局員による呼びかけ。
「なぜ、こんなことをする!? 運送されているものがどれだけ危険か知っているのか!?」
少しの静寂ののち、男の子が口を開いた。
「知ってますよ。
でも、僕を造ったお母さんが、アルハザードに行くためには、9個じゃ駄目なんです。
本当の自分を取り戻すにはジュエルシードがもっともっといる。
こういうの、好きじゃないですけど、渡してくれないなら……すいません。いくよ、ヒュポクリシス」
男の子のもつ長槍の正体は、デバイス。『ヒュポクリシス』はデバイスの名だろうか。
独特の機械音声が流れ、その足元に青い魔方陣が展開される。
構える護衛の管理局員たち。次の瞬間、眩い光が溢れ、映像は途切れてしまった。
「異変を知って後続の部隊がついたときには……もう、ジュエルシードは奪われた後やった」
はやての声を、ほとんどフェイトは聞いていなかった。
『傀儡兵』
『僕を造ったお母さん』
『アルハザードへ行く』
『本当の自分を取り戻す』
『ジュエルシード』
「な……ぜ?」
はるか昔、フェイトがハラオウンの姓を名乗ることになる前にあった、とある人物の起こした、とある事件と一致しすぎている。
とある人物とは、プレシア・テスタロッサ。とある事件とは、P・T事件。
そう、フェイト・テスタロッサの母であるプレシア・テスタロッサが『あるはずだった本当の幸福』を求め、
『アルハザードへ行く』ため『彼女が作った』フェイトを使い、『ジュエルシード』を収集しようとした事件だ。
だが、この事件ははるか昔に終わったはずだ。
フェイトが伸ばした手をプレシアは取らず、そのまま9個のジュエルシードともに虚数空間へ落下していった。
事件の顛末はこれで間違いない。フェイト自身、その瞬間を見ている。
なのに、今になって何故、こんなことが。これでは、まるで母が生きているかのようにしか見えない。
現実味があまりになかった。一瞬、今自分が硬い地面の上に立っていることすら信じられなかった。
頭が揺れて、まっすぐ立つことができない。
174:創る名無しに見る名無し
09/01/16 17:28:41 iJ7wK5Zx
「フェイトちゃん!」
はやてが椅子から立ち上がり、フェイトの肩を支えてくれていた。
そこで、やっとフェイトは我に帰った。きっと、今の自分の顔は信じられないほど青ざめていただろう。
動悸がする胸を押さえ、机に手を突き、どうにか立つフェイトが、
しっかりと自分の足で立てるようになるまで、はやては何も言わずに待ってくれていた。
「……とにかく、こんな事件が起こったんや。残りの封印処理をしてあるジュエルシードを守らなあかん。
それで、この一味とジュエルシードの護衛任務が六課に回ってきたんや」
はやての言葉にフェイトも頷く。
この事件を追えば、自然この集団の謎は解け、首謀者が露わになるだろう。
この母の起こした事件と酷似した事件を起こした理由もまた、同じこと。
「戦力が戦力でな。気絶してた局員に聞いてみたんやけど……相手の戦力は大きく分けて3つ。
傀儡兵。子供の姿をした魔導師。あと、大型の傀儡兵を元に改良したと思われる巨大な質量兵器」
彼女自身、傀儡兵のことは知っている。母が作ったものは、一騎一騎がAランクの魔導師に匹敵する。
はっきり言ってその他の量産兵器の枠に収まるレベルではない。陸戦魔導師は平均してB程度。
つまり、同数でぶつかり合えば、戦術その他でいくらでも結果はかわるだろうが、単純な攻防に限れば傀儡兵に軍配が上がるほどだ。
そして、P・T事件のころの自分と同じように魔導師としての力を持つ子供。造られた、人造生命。
映像はないそうだが、大型の質量兵器のもととなった傀儡兵にも心当たりがあった。
かつて、なのはとフェイトがともに力を合わせて撃破した、あの大型をベースに改造したのだろう。
「これは、機動六課向けの事件や」
機動六課向けというその言葉は多くの意味を含む。
ロストロギアがらみの事件で動くことを創設目的とし、
Aランク魔導師と同等の実力をもつ傀儡兵を分散しても叩けるだけの実力を持ち、
何より過去それらと酷似した存在と戦った経験者が所属する。
確かに、これ以上はないだろう。
自分なりに、母のことを含めあの事件のことは受け入れたつもりだ。
だというのに、抑えきれない様々な思いが体を駆け巡る。フェイトは、全身を覆う不安、懸念をかき消そうとした。
首謀者が、もしも母だったら? 母だったら、どう自分は向き合えばいい?
もう二度と会うことはないと思っていたもう一人の母が、『死者』が再び自分の前に現れたとき、
自分を冷静に保てる自信は、フェイトには……まったくなかった。
◇ ◇ ◇
175:創る名無しに見る名無し
09/01/16 17:29:15 iJ7wK5Zx
「ラリアー、デスピニス……御苦労でした」
彼女は、ジュエルシードを手に戻った自分の娘と息子に声をかけた。
彼女の前には、槍を持つラリアーと呼ばれた青い髪の男の子と、杖を持ちデスピニスと呼ばれる長い巻き毛の髪を揺らす女の子。
どちらも、まだ10歳になるかならないかという外見だ。
「体に異常はありますか? 『ヒュポクリシス』と『エレオス』の調子に変化は?」
「大丈夫です、怪我してません。デバイスの調子も特に」
「私も、疲れていますけれど、平気です……」
子供たちとそのデバイスの調子を聞き、彼女は小さく目を瞬かせる。
「ティスの『テュガテール』と『パテール』は不調の気配があるとのことでしたが、お前たちは問題ないのですね?」
「あの、ティスは、どうしてもデバイスの扱いが荒くなるから……だから、だと思います……」
デスピニスがそう言うと、暗闇の影からもう一人、誰かが姿を現した。
肩までより少し短い、桃色の髪の少女。やはり、デスピニスとラリアーと同じくらいの年だ。
不機嫌そうに腕を組んでいる。少女の姿を見て、ラリアーは、声をかけた。
「ティス、君も今帰ったの? 怪我はない?」
「当たり前だよ、あんな連中あたいの前じゃ……ってじゃなくて!」
ピシリとデスピニスのほうを指差す。びくりと体を小さく振るわせたデスピニスに、ティスと呼ばれた少女は言う。
「あたいのは、いつも全力で殴り潰しと体当たりなんだから扱いが荒くなるのは仕方ないだよっ!」
「ご、ごめんなさい……」
明るく快濶なティスと、消極的で大人しいデスピニス。
二人のやり取りはおおむね毎回こんな調子だ。それを知る彼女は、何も言わずに静かに収まるのを待つ。
すぐにこのやり取りは終わる。なぜなら、
「二人とも、そんなこと言ってもしょうがないでしょう。それに、お母さんの前ですよ」
ラリアーが必ず仲裁に入り、場をおさめるからだ。
日頃の押しは弱いが、家族が傷つくようなこと、争うようなことを極端に嫌うラリアー。
姉妹の喧嘩―というかティスがデスピニスにほとんど言いっぱなしになっているが―を一人息子が止める。
三人を作ってもう何年も経つ。いつもの光景を今日も彼女は見守っていた。
静かになってから、彼女は口を開いた。
「体の調子が悪くはないようですが、全員調整ポッドに入りなさい」
「え、デバイスの整備は……」
「そろそろ『テュガテール』と『パテール』はフルメンテナンスが必要でしょう。
その時、お前たちの『ヒュポクリシス』と『エレオス』のメンテナンスも私がすべてやっておきます。
貴方たちは今日の晩に備えて休むのです。特にデスピニス。疲れが残っているとのことだったので」
その言葉で、顔を見合わせた後、彼女の前へデバイスを差し出す三人。
三人の顔を見回し、彼女は言う。
「昨日のように運搬部隊を襲うのではありません。保管場所を襲撃する以上、万全の準備を怠らないように。
これからが、始まりなのです。私が生まれた場所へ……生まれた意味を知るための、本当の始まり」
176:創る名無しに見る名無し
09/01/16 17:30:55 iJ7wK5Zx
・フェイトの心情をトレースできない
・親子のあり方と話が尋常じゃなく重い
・冷静に考えると子供が最後全員死ぬのでなのはクロスにむいてない
という理由で過去ぶん投げたシロモノ
177:創る名無しに見る名無し
09/01/16 21:04:44 YzSPJVlJ
えええええぇぇぇ
これここで終わりかい!
めちゃくちゃ続き読みたいぞこれ
文章もうまいし話に引き込まれるしおいといてるのもったいない
んーでもそうか、続き書くの無理なのか、残念だな
ぜひ他の話も書いてみて欲しい
178:創る名無しに見る名無し
09/01/16 23:39:02 sB0tjrWE
>>167
それは画竜点睛ですよ。
179:創る名無しに見る名無し
09/01/17 09:24:50 vuCVUaOG
普通にもったいないw
是非リライトしてクロススレでやって欲しいわー
180:創る名無しに見る名無し
09/01/17 10:37:01 w+ZS8rt4
過ち! 過ちじゃないか!
なるほど、フェイトと過ちのダブルママンが主人公なのねw
181: ◆ncKvmqq0Bs
09/01/17 19:23:07 YcJB8wx2
お、意外と好評価
これは書き直してクロススレでがんばろうかね
とりあえず認証がてらにトリップ出すか
182:創る名無しに見る名無し
09/01/17 21:05:54 dnr0m3BL
デュミナスママンと聞いてすっ飛んできますた
183:創る名無しに見る名無し
09/01/20 18:21:19 wtHNkthX
一瞬クラウザーさんが降臨したのかと思った。良く見たらデスピニスだった。
184:創る名無しに見る名無し
09/01/23 00:41:13 8Yb7NLeJ
一瞬>>183がデスペニスっつってんのかと思った。良く見たらデスピアスだった。
185:創る名無しに見る名無し
09/01/28 15:55:41 lhvFRDnV
「StrikerS終わったッスね~、セイン」
「だな~ウェンディ」
「いやー、まさか私らが負けるとはね~」
「まったくだな~。壁抜けシスターこえーっつの」
「こっちは自称凡人にフルボッコッスよ。やってらんねッス」
「それはさておき、ゆりかご内の戦闘、見たッスか?」
「白いのがすげー暴れてたな。アレも怖いな。私は逃げれるけど」
「いやいや、クアットロがメガネ外してたじゃないッスか。それがねぇ」
「そっちかよ。ってメガネ?」
「ほら、メガネをかけたメガ姉からメガネ取ったら、ただの姉じゃないッスか」
「あー……確かにな」
「みつあみも解いて、本気モードになったら、なんか逆にキャラ薄くなったっていうか」
「あー、それはちょっとあるなー。ウーノ姉やドゥーエ姉ほど美人でもないしなー」
「ディードほど可愛いってわけでもないッスしねぇ」
「もうこれからなんてアダ名つけたらいーかわかんないッス」
「メガネないとなぁ。あの人他になんか特徴なかったっけ」
「トーレ姉だったらデカ姉とか、チンク姉だったらチビ姉とか付けようがあるんスけどね~」
「なにげにセッテのほうがデカいのは驚いたな~ピンク髪なのにデカキャラ」
「ッスね~。なにげに聖王もデカかったし、驚きの連続ッスね」
「…………」
「…………」
「……クア姉でいっか」
「だな。めんどいし」
186:創る名無しに見る名無し
09/01/28 16:01:06 lhvFRDnV
メガネは保護されているッ!!
グリフィス、シャーリー、マリエル、ユーノ!
メガネをかけたキャラは本編でろくに怪我もしていないッ!
クアットロを見ろ!!
メガネをかけているときは主役三人に追われても見事逃走せしめることができた!
しかしメガネを外した途端に主役一人の壁抜き砲撃でオダブツになった!!
メガネは保護されているッ!!
ヤロウ……最大のタブーに触れやがった……!
187:創る名無しに見る名無し
09/01/28 16:07:56 lhvFRDnV
だが待って欲しい!
むしろメガネはサブキャラであることの目印といえるのではないだろうか!
先ほど述べたメガネキャラたちは、ろくに活躍していないキャラだ!
しかも二期までメガネをかけていなかったユーノの三期での登場時間の短さ!
これこそがサブキャラ=メガネという図式に説得力を与える!!
ゆえにクアットロはメガネを外すことで弱体化したのではなく!
サブキャラのポジションからメインキャラに昇格したのだ!!
しかし、それは諸刃の剣だったのだ!!
メガネキャラのメガネ外し。それは死亡フラグでもあったのだ!!
クアットロはメガネを外したから負けたのではない!
メインキャラに昇格したために、倒すべき敵として倒されたにすぎないのだ!
メガネは保護されてなどいないっ!
むしろメガネは隔離されているのだっ!!
ヤロウ……最大のタブーに触れやがった……!
188:創る名無しに見る名無し
09/01/28 16:12:18 3FS25uhJ
>>186-187
なっ、なんだってー(AA略
しかしシャーリーは六課襲撃で怪我してたような
189:創る名無しに見る名無し
09/01/28 19:40:13 LmtD5PiZ
額に番号を振って欲しい
190:創る名無しに見る名無し
09/02/01 08:15:50 bz7dOFqm
「これを見たまえウーノ!!」
「はぁ、なんですかドクター」
「これだよ! これ!!」
「キーホルダーかストラップに見えますが」
「フフフ、これはな、こうすると……こうなるのだよ!!」
「押したら丸いのが飛び出しましたね。あ、引っ込んだ」
「これは管理外世界で作られた玩具なのだよ」
「はあ」
「その名も『無限枝豆』!! 無限! 無限だよウーノ! 私と同じ無限を冠しているのだよ!! 凄いと思わないかねウーノオオオオ!!」
「あの、近いです。大きいです。長いです」
「ほらほら、押す、飛び出る。離す、引っ込む。そしてまた押す! するとどうだ! また飛び出るのだよ!!」
「みたいですね……こっちのはなんですか?」
「『無限プチプチ』だよ! 無限! 無限だよウーノ! 私と同じ無限を冠しているのだよ!! これまた凄いと思わないかねウーノオオオオ!!」
「あの、近いです。大きいです。長いです」
「おおお、なんと素晴らしい文明なのだ! 私の欲望を満たすアイテムを作るとは!
もはや聖王のゆりかごもレリックも必要ない! これで無限に遊ぶ日々を私はすごすぞウーノオオオ!!!」
「はあ。ドクターがそうおっしゃるのなら」
「んっ!?」
「どうしましたドクター」
「今くぎゅボイスが……素晴らしい! これは実に素晴らしいぞ」
「良かったですね」
※この後ジェイル・スカリエッティは無限枝豆中に管理局に踏み込まれて捕まりました。
「無限枝豆と無限プチプチの牢屋への持込が許されたぞウーノオオオ!!!」
「良かったですね、ドクター」
魔法少女リリカルなのはStrikerS 完!
191:創る名無しに見る名無し
09/02/05 13:53:13 6iJYpko+
仕事中に電波来て文にしたが、投下するところが無くここに投下。
烈火の将シグナムの話。
192:創る名無しに見る名無し
09/02/05 13:53:47 6iJYpko+
ハラオウンとリミエッタの挙式を、私は主らと共に見守っていた。
今まで数多くの主に仕えてきたが、やはり主はやては今までの数多くの主とは違う。
我々騎士を人間として遇してくれる。
使い魔以下の扱いしか知らない私は戸惑うばかりだ。
今日のこの挙式もそうだ。
このような晴れやかな式典に招かれるなど経験に無いことだ。
何故だか、シャマルだけは適応して着飾っているのが少し妬ましく思う。
私のような闘うことだけしか知らぬ者がこんな平和な場所に居てもいいのだろうか。
「なんや、シグナム。めでたい席なんやからそんな難しい顔はあかんよ」
少し酒が入った主が絡んでくる。あまり酒癖が良くないのは主の数少ない欠点の一つだ。
「いえ…こういう場で、どうしていいものか勝手がわからないのです」
「エイミィさんが綺麗やなー、幸せそうやなーって思うだけでええんよ?」
主が簡単に言う、その「幸せ」というものが、私にとって何よりも難しいものだった。
ベルカの将として剣を振るうことのみを我が使命としてきた身には、余りに分不相応で、そぐわない。
主はそんな私の心境を知ってか知らずか。
「あぁ、いつか私も、着飾ってバージンロード歩く日が来るんやろか」
そんな、歳相応な憧れを含んだ目でリミエッタを見ていた主だが。
「シグナムは、恋とかせえへんの?」
193:創る名無しに見る名無し
09/02/05 13:54:34 6iJYpko+
…主は、更なる難題を私の心に持ちかけてくる。
「ひな壇のクロノくん見て、かっこええなぁとか似合わへんなぁとか、思ったりせん?」
「…いえ、特に何も」
「んじゃ、あそこのユーノくんは?」
主が指を指した先には、高町と談笑するスクライア。
文官だというのにその結界・防御壁は強固、レヴァンティンでも簡単に破れるものではない。
良い訓練になると思い、幾度か模擬戦の話を持ちかけているが、にべも無く断られている。
フェレットに変化し高町の肩に乗れば攻防一体となるというのに。非常に勿体無い。
「ほほぉ、シグナムはユーノくんは興味あるんやね」
「ええ、スクライアには少なからず興味があります」
***
…私は何か、間違った返答をしてしまったのだろうか?
余り質の良いとは言えぬ笑みを浮かべた主は高町らのテーブルに飛んでいったかと思うと
何事かスクライアに耳打ちし、こちらへ連れてきた。
光景を見る限り、拉致とか略取の類に思えなくも無い。
194:創る名無しに見る名無し
09/02/05 13:55:00 6iJYpko+
「あの、主、一体…?」
「何ゆうとんねん、シグナムがユーノくんに興味があるってゆうたやん」
それを聞いた周囲から様々歓声めいたものが沸く。
なんなんだこれは。視線があちこちから集まり非常に居心地が悪い。
先ほどから高町がじっとこちらを見ているのも気にかかる。
遠めだからか表情が見えない所為で得体の知れない圧力を感じる。
連れて来られたスクライアも、この視線に恥ずかしいのか顔を赤らめ下を向いている。
「すまん、スクライア。私が」
「シグナム、その、友達から、でいいかな?」
スクライアの言葉に更に周囲に沸く歓声。
待てスクライア。お前は一体何を言っているんだ?
…リミエッタ、さっきまで高砂に居たのに何故ここに加わっているんだ!
「いやー、こんな面白い展開、ほっとけないよ」
「シグナムがこんなに積極的になるなんてね」
シャマルまで…何も言わず黒い笑みを浮かべるヴィータがやけに憎らしい。
救いを求めテスタロッサに目が合う…逸らされる。
同時に念話。『なのはの事もあるから表立って応援は出来ないけど、頑張って』
テスタロッサの言葉に、どうやら皆が壮絶な勘違いをしていることにようやく気づく。
高町とスクライアが互いを想い合っているのは私にでも何となくわかる。
原因がわかれば話は早い。
この混乱を収める為に声を上げようとした私だが。
いつの間にか、傍に立っていた高町に驚き止められてしまった。
「シグナム…負けないから!」
凛として真っ直ぐな目で宣戦布告した高町のこの発言で。
祝宴は収拾つかぬ混乱へと突入してしまったのであった…
195:創る名無しに見る名無し
09/02/05 13:58:23 6iJYpko+
投下終了。
ここにこんなの投下していいのかどうか迷ったが、
エロ皆無なのでここに。
196:創る名無しに見る名無し
09/02/05 21:12:47 yicBpwD/
>>195
続きを待つ
197:創る名無しに見る名無し
09/02/05 22:17:32 X34quvA9
これは続きがきになるwktk
198:195
09/02/06 16:35:02 Nx0kXS47
>>196-197
すまぬ、これで終わりなんだ。
だが微妙にリンクしていなくも無い電波が来たので投下する。
やはり烈火の将シグナムの話。
199:創る名無しに見る名無し
09/02/06 16:35:38 Nx0kXS47
高町と模擬戦をした。
何セットしたか覚えていないくらいだ。
私は高町に近接しようと飛び掛り、高町は牽制しながら巧みに間合いを取る。
互いに近接戦が得意なテスタロッサとはまた違った戦術を強いられ、
私は心の底から闘いの歓びを感じていた。
疲労の余り、高町と二人、だらしなく大の字で横になってとりとめのない話をしていた。
ふと、私は尋ねてみた。
「スクライアと、普段どんなことをしているのだ?」
ハラオウン夫妻の祝宴以来、高町とスクライアは恋仲になったという。
あの時は多大な誤解で宣戦布告までされたが、誤解が解けてしまえばなんてことは無い。
今では日々、主はやてらの話の種になっている程に仲睦まじいようである。
高町は頬を赤くして、だが嬉しそうに話す。
二人でどこへ行った、どんな話をした、ちょっとしたことでケンカをした…
傍から聞くと何気ない事でしかないのだが、高町とスクライアの二人にとっては
大切なことなのだろう。
どこか、主はやてと、我々ヴォルケンリッターとの他愛の無いやり取りに似ている。
…そうか。そういうことなのか。
「幸せそうだな」
私は知らず、そう呟いていた。
にゃはは、と笑う高町。
「そういうシグナムは?」
「いや、私も幸せだ」
蒐集の呪縛から解き放たれた主が自由に振舞い、傍で過ごせるこの日々。
仲間と共に、武を高め合う。
確かに、これを幸福と呼ばず何と呼ぶのか。
気付けば簡単な事だった。
200:創る名無しに見る名無し
09/02/06 16:36:03 Nx0kXS47
***
「シグナム、どしたん?めっちゃ嬉しそうな顔で」
八神邸での何気ないひととき。
いつも無表情、しかめっ面とヴィータから言われていたが、
今この時が幸せと気付いた今は、自然と顔がほころぶのを感じていた。
「いえ、こうして皆で過ごせる事がどれだけ幸福なことか、そう思うと自然と」
少しびっくりした主だが、そのままぎゅっと、抱きついてきた。
「そうやよ。こうして皆でいられることは、一番の幸せなんやで」
主のぬくもり。あたたかい。体温だけではなく、心まで、温かくなる。
「いつまで皆でいられるんやろうなぁ」
「我々は主の望む限り、側におります」
「でも例えば私が結婚したら、一緒におる?」
「もしも御相手が許すのであれば」
「じゃ、シグナムが結婚したら?」
「また、その話ですか」
苦笑する。
「以前も問われましたが、恋というものはやはりわかりません」
「あー!シグナムばっかずりーぞ!」
「あら、今日はどうしたんですか?」
ヴィータとシャマル、そして無言だがザフィーラも一緒に来て。
今日も八神邸は賑やかな、幸福の風が吹く地であった。
いや、祝福の風と言った方が、いいのだろうか?
201:創る名無しに見る名無し
09/02/06 16:37:09 Nx0kXS47
***
次の日。机の上に山のように積もる手紙に唖然としてしまう。
「主…これは…?」
「いやー、シグナムが恋がわからんゆうてたからな、付き合ってみればわかるかなーと…」
私の事を思って、主はやては骨をおってくれた。そう信じたい。
だが、『恋人急募!仔細問わず!』という怪しい広告めいたものを流し、
しかもそれに反応する局内外の人々はどうなのかと思う。
しかも。
7割は、女性からのもの。その山の中にテスタロッサら知り合いの名が見えたのは錯覚だ。
そういうことにしてくれ。頼む。
「シグナム、モッテモテやなー」
笑って誤魔化そうとする主を横目に、
この不測の事態にどう対処すべきか、私はその日一日、悩むことになった。
202:創る名無しに見る名無し
09/02/06 16:40:53 Nx0kXS47
投下終了。
シグナムが恋話に翻弄されるのって可愛いと思うんだ。
それだけ。
203:創る名無しに見る名無し
09/02/06 19:44:58 jZsMTUHs
よし、いいぞ。
素晴らしい。
204:創る名無しに見る名無し
09/02/06 20:38:25 E66VOUmm
シグナムかわいいよシグナム
205:創る名無しに見る名無し
09/02/07 13:45:35 Iy4lc6CR
お、職人きてる
はやてにおもちゃにされてるシグナム、結構いいかも
206: ◆/iWMDo5Dg6
09/03/01 14:31:19 UJR1J3rb
これは高町なのはが教導隊に戻り、ヴィヴィオが魔法学院に通い始めたころのお話です。
----*----*----
「お花畑」
ヴィヴィオはずっと考え事をしていた。
1週間前に配られたプリントを出し忘れたのが事の始まりだった。
翌日謝って渡そうと思ったら、なのはママはとても遅く帰ってきた。
その翌日は出張で、アイナさんが夕食を作ってくれた。
ママがいない日。ママがとても疲れている日。ママがとても遅く帰ってくる日。
机の上に置いておけば済む話だった。でも、できなかった。
ママがきっと、疲れていても頑張りすぎてしまうお手紙だから。
'校外学習のため、お弁当が要ります'
渡すなら、直接渡したかった。遅くなってごめんなさい。簡単なお弁当でいいから。
そう言って渡したかった。でも、その日がないまま、とうとう明日になってしまった。
体育の時間なのに、そのことばかり考えていた。そして。
「ヴィヴィオ!」
鉄棒から落ちた。呼ばれる声が遠く聞こえた。
「ヴィヴィオじゃないの」
女の子の声がした。ヴィヴィオが起き上がると、そこはお花畑だった。
背の低い花が一面に咲いている。
そして知らない女の子が、脇に座り込んでいる。
ヴィヴィオと同じくらいのその子は、知っている人によく似ていた。
「フェイトママ?」
「ううん。ちがうよ。でもヴィヴィオって、どうしてここにいるの。まだのはずなのに」
「わかんない。鉄棒から落ちちゃって」
「じゃ、ヴィヴィオすぐ帰っちゃうね。どうして落ちちゃったの」
ヴィヴィオはわけを話した。
「そっか。わかった」
女の子は、ヴィヴィオの肩にぽんと手を乗せた。
「アリシアママに任せといて」
いきなりお花畑が消えた。
「ヴィヴィオ、ヴィヴィオ」
揺さぶられていた。見慣れた風景が戻ってきた。
207: ◆/iWMDo5Dg6
09/03/01 14:31:53 UJR1J3rb
帰宅してみると、留守番電話のメッセージが光っていた。再生ボタンを押すと、
なのはの声が聞こえた。
「ヴィヴィオ、ママです。ごめんね。また演習場壊しちゃって、後片付けで
遅くなっちゃうの。特別にアイナさんに先に来てもらって、夕ご飯頼んだから」
ヴィヴィオはぱたぱたと冷蔵庫に走った。夕ご飯のおかずをこっそり残しておけばいい。
きっとさっきの神様みたいな女の子が計らってくれたんだ。
勢いよく冷蔵庫のドアを開けると……
鍋いっぱいのビーフシチューがそこにあった。その脇には、レタスの入った小皿。
ヴィヴィオは恨めしくレタスをつまみあげたが、レタスはレタスのままだった。
パンと水だけのお昼になるだろうか。でも……ヴィヴィオは自分でパンが切れない。
夕食分のパンを翌日に残したら、今日はシチューだけの晩御飯になる。そして
明日はおかずのないお昼ご飯。
ヴィヴィオの目から、ぽろぽろと涙がこぼれた。
玄関のチャイムが鳴ったので、ヴィヴィオは涙を拭いた。
ドアを開けると、アルフだった。
「やっほー。元気にしてる? 晩御飯食べた? 差し入れ持ってきたよ」
ヴィヴィオはアルフに抱きついて、わんわん泣き出した。
事情を聞いたアルフは、持ってきた食べ物でお弁当のおかずを作ってくれた。
「ちょっと乾いちゃうけど、サンドイッチ作っておくね」
「でも、どうしてアルフは、ヴィヴィオが困ってるってわかったの」
「えへへー。お昼寝してたらヴィヴィオの夢を見たんだよ」
「どんな夢?」
「あはははは」
アルフは笑って答えなかった。
血まみれのヴィヴィオが手を伸ばして救いを求めるスプラッタな夢だったことを、
本人の前で言っていいかどうか、わからなかったのだ。
おしまい
208:創る名無しに見る名無し
09/03/01 16:01:55 b3rdAJ6t
ヴィヴィオかわいい
なのはって多忙だな、改めて実感した
209:創る名無しに見る名無し
09/03/01 22:10:50 3MDBSDSO
>>207
GJ
アルフに夢をみせたのはアリシア嬢の仕業だろうが、ひどい夢だw
210:創る名無しに見る名無し
09/03/01 22:19:29 jro5dovc
ヴィヴィオかわいいよヴィヴィオ
211:創る名無しに見る名無し
09/03/02 22:05:06 IWBfth9J
アリシアが自分をママと呼ぶのに何故だかニヤニヤしてしまったwww
212: ◆/iWMDo5Dg6
09/03/03 00:21:12 tujLH/kJ
感想サンクス。初投稿です。かるーいほんわか話を目指してみました。
213:創る名無しに見る名無し
09/03/04 18:10:28 rLIzEfLp
なのはさん何をやっとるんだァー! GJでした
214:創る名無しに見る名無し
09/03/06 00:32:34 cXRfD5gO
良い仕事ですね。
ここは、またーりな話のスレにしましょう。
215: ◆/iWMDo5Dg6
09/03/06 09:06:37 cIRq6uK4
幼女まったりシリーズ第2弾。前の話とは連続してません。
--*--*--*--
機動六課解散から1年。なのはとヴィヴィオが家を買ったので、フェイト、エリオ、キャロが遊びにやってきた。
「なのは、貯金してたんだね」
「うん、足りない分はユーノくんから借金しちゃった」
「ええっ、ふたりの新居??」
身を乗り出すフェイトに、なのははにこにこ答えた。
「ううん、お金借りただけ」
数秒の沈黙の後、エリオがポツリと言った。
「なのはさん、ある意味最強」
「ま、まあそれはいいから。ケーキ買ってきたから後で食べようね」
「うわあい」
「ヴィヴィオ、お行儀悪い」
なのはは、ケーキの紙箱を開けるヴィヴィオを叱った。
「2階も見る?」
なのはとフェイトがキャロはルーテシアを通信で呼び出した。最近、無人惑星との通信だけは解禁された。
「あ。ルー? おはよう。いまなのはさんの新居に来てるんだよ……」
「あーっ」
背後でエリオが大声を上げた。ケーキの箱が荒らされている。
手づかみで食ったように、いくつかショートケーキが崩れて、クリームが減っている。
降りてきたなのはは、まずヴィヴィオを尋問した。
「ヴィヴィオ、どういうこと」
「ヴィヴィオじゃない。ヴィヴィオ知らない」
ヴィヴィオはおどおどしている。だが、口にクリームがついていない。
「まさか、エリオ……食欲に負けたとか」
「ぼくはケダモノじゃありませんっ」
「もしかしたら……」
みんながキャロのケータイに注目した。
「ルー、犯人がわかったの?」
答えの代わりに、インゼクトが現れた。ふわふわと部屋の隅を順番に、大掃除するように漂う。ぞろぞろと皆がその後を追った。
そして、白い影がインゼクトに飛びかかった。いや……じゃれついた。
「にゃあん」
「ごめんなさい。ついてきちゃったの」
ヴィヴィオは謝った。子猫の口には、クリームがべっとりとついていた。
おしまい
216: ◆/iWMDo5Dg6
09/03/06 09:08:35 cIRq6uK4
あっ脱落。ごめんしてね。
(誤)なのはとフェイトがキャロはルーテシアを通信で呼び出した。最近、無人惑星との通信だけは解禁された。
(正)なのはとフェイトが2階に上がった後、キャロはルーテシアを通信で呼び出した。最近、無人惑星との通信だけは解禁された。
217:創る名無しに見る名無し
09/03/06 09:58:08 XghprVkX
ユーノがキャッシュカードに(つД`)
218:創る名無しに見る名無し
09/03/06 15:57:22 xHRGXrPU
('A`)「これでアルターのなのは水着フィギュア買えなくなったorz」
219:創る名無しに見る名無し
09/03/06 19:11:21 roAGthNU
ユーノカワイソス(´・ω・`)
220:創る名無しに見る名無し
09/03/09 02:39:23 iMybfg0P
ユーノ可哀想(´・ω:;.:...
221: ◆/iWMDo5Dg6
09/03/09 08:44:57 Mvy5lH1C
感想サンクス。というか全員ユーノの運命にコメントか。-人-
222: ◆/iWMDo5Dg6
09/03/27 03:07:01 XKsazgyk
なんだか誰も使っていないので保守投下。今さらですがStS第8話再構成を
やってみます。上の短編と同一作者です。
以後「きみどり」を名乗ります。よろしゅうに。
オリキャラなし。カップリング特になし。独自設定は……シャーリィのビデオ
入手法とアクセルシューターの最大弾数くらい?
----*----*----
「もうひとつの願い、ふたりで」
スバルははらはらしていた。拳を振るうときまで心に迷いがあるなんて、ほとんど
ないことだ。
ティアナの提案……練習でいっさい使っていない武器による完全な奇襲。それの
何がいけないのか、スバルには言葉にできなかった。だから従った。だが、心の
何かが抵抗し続けていた。
ウイングロードは開かれている。高町なのはに向けて。ならば……走るだけ。
マッハキャリバーが無機的な轟音を立てる。ぐんぐん近づいてくる白い巨人、高町なのは。
心の迷いをよそに、スバルの本能が筋肉に必要な命令を下していた。
気配。ティアナが跳躍したことをスバルは背中で知った。射撃オンリーのはずの
ティアナが魔法刃をもって殺到する。この作戦はそれに尽きた。
そして高町なのはが素手で斬撃を受け切ったとき、その作戦はついえた。スバルの
身体を満たしてゆく恐怖はしかし、なのはを倒せなかったことから来たものではない。
模擬戦開始からずっと抱えていた恐怖。正体の知れない違和感。
それが吹き上げるように広がってきているのだ。
「おかしいなあ。どこかに勘違いがあるね」
血を流すなのはの右手が、銃剣のような魔法刃を突き出すクロスミラージュを
押し返していた。
「勝ちたかったんです。あたし、勝ちたかったんです」
ティアナはそれをなのはに伝えたいのだろうか。いや、何か叫んでいなければ、自分の
恐怖が自分を押しつぶしてしまうのではないか。スバルにはそう聞こえた。
「模擬戦は勝つためにやるんじゃないでしょ。実戦に持っていけるものを得るためにやるんでしょ」
「だって、もう二度と力不足で、仲間を失いたくないから」
「ティアナの力が足りなかったから、スバルが危ない目にあったと思ってるの?」
スバルの呼吸が止まり、脈動音が聞こえた。
機動六課庁舎では、はやてがスクリーンをにらみつけて、ふたりのやりとりを聞いていた。
223:きみどり ◆/iWMDo5Dg6
09/03/27 03:09:19 XKsazgyk
「あたし、大事なものを守れる力が欲しいんです。あたしはみんなみたいに凄くないけど、それでも……きゃっ」
ティアナは空中に投げ出された。そして何の動作もなく、ティアナはバインドされた。なめらかななのはの所作はそれとは関係なく、空中に魔法弾を次々に作り出していた。
「覚えておいて。あたしの同時にコントロールできる魔法弾は12発」
「なのはさん、それ」
エリオが思わず言いかけて口をつぐんだ。たしかに……いま空中に浮かぶ光の玉は13発。
スバルもティアナも、それに気づいた。
「ティア……あっ」
スバルもいつの間にかバインドを受けていた。そして、封を解かれたように光弾は
風を切って飛んだ。すべてがティアナの顔面で焦点を結ぶように。
「やめてええっっ」
スバルは叫んだ。ティアナは声を出すことすらできなかった。
バインドが解けたことをスバルが感じたとき、ティアナの顔があったところには
光の花束が出来ていた。ティアナの膝が折れ、横倒しに倒れたとき、すべての光弾は
まだ空中にあった。
「ティア、ティア」
助け起こしたティアナには傷ひとつなかった。13個全て、寸止めだったのだ。
「ライトニング小隊も聞いて。30分後、新たなミッションの演習をします。
それまでにティアを手当てしておいて。それまでは誰も私に連絡しないで。
演習フィールドに入るのも禁止」
なのははそう言い捨てて、機動六課庁舎に入って行った。
----*----*----
演習フィールドには、いつもの仮想市街が広がっていた。見かけの上では、いつも通り。
「状況を説明します。このフィールドには、みんなの誰も見たことがない危険が
隠れています。いつものガジェットも出てきます」
ティアナが顔を伏せた。何の叱責もなかったのは、懲罰的な罠のはじき役が
用意されていたせいなのか。
「指揮はティアナに取ってもらいます。私も指揮下に入ります」
全員の顔がなのはに向いた。スクリーンの前のはやても、身を乗り出して息を呑んだ。
224:きみどり ◆/iWMDo5Dg6
09/03/27 03:10:10 XKsazgyk
「さあ、20分以内にすべての建物をクリアして。まだ逃げ遅れた人がいるかも
しれないから、破壊は慎重にね」
ガジェットがゆらゆらと建物の背後から姿を現した。ティアナは言葉に詰まった。
誰を罠のはじき役に任じたらいいのか。
「わ……私が先頭に立ちます」
「ダメよ、ティアナ。指揮官は全体状況が見えるところにいないと。誰かを先に立てて」
「じゃ……じゃあ……」
「スバル・ナカジマ、行きます」
ティアナの迷いを見て取って、スバルが返事も聞かずに先行した。
「……エリオ、スバルをバックアップして。他のふたりは距離を取って」
やっと指示を出し始めたティアナを見るなのはの顔には、微笑すらあった。
目に付くガジェットを掃討しながら、スバルとエリオは建物に近づいた。その壁が突然崩れるように内部をむき出しにすると、中からロケットランチャーが数十個の模擬弾を一斉に撃ちかけてきた。
「うわあああっ」
「スバル!!」
スバルはうずくまってバリアを張った。エリオがランチャーを破壊し、スバルを引っさらうように連れ出す。
「だ……大丈夫だよ、ティア。あたし……丈夫だから」
スバルは模擬弾のエネルギーを打撲という形で受けたようだったが、顔をゆがめながらも戦闘力を失っていない。
225:きみどり ◆/iWMDo5Dg6
09/03/27 03:10:50 XKsazgyk
「ぼくが行きます」
「エリオ、気をつけて」
キャロが思わず声をかけた。ティアナは顔をそむけ、そして思い直した。正面を向いて、すべてを目に刻む。
「このペースじゃ間に合わない。もうひとり先行させる必要があるでしょうね」
なのはが言った。その口調には好悪どちらの感情も感じられない。
「なのはさんを先行させるのは、かまいませんか」
「かまわないけど、あたしも最終的な設置はシャーリィにやってもらったから、トラップの位置は知らないの」
「ティア、あたしが行くよ。まだ、やれるよ」
ティアナの表情が暗くなり、急に明るくなった。ティアナの足元に魔法陣が開く。
そして地上をティアナの幻影が3人、一斉に走り始めた。
幻影目掛けて次々にトラップが発動する。火器があり、落とし穴があり、
火炎や電撃があり、移動を阻む各種のフィールドがあった。そしてティアナの
中距離射撃が、次々にそれらを掃討する。
「ワーオ」
オペレーターコンソールでシャリオが思わず賛嘆の叫びを漏らした。
「エリオ、スバル、残ったハザードの処理お願い。なのはさんとキャロは上空から
バックアップ」
「わかった!」
スパルとエリオは低空に入ると、暴露されたトラップを次々に無力化した。
だが演習区域にはまだ、光センサを持たず、音にだけ反応するトラップが
残されていたのだ。
「ぐあっ!」
「エリオ!!」
キャロが心の隅々から勇気をかき集めて、エリオを救い出しに飛び込んだ。
エリオは爆発トラップに吹き飛ばされ、道の反対側近くで地面に
たたきつけられていた。
「落ちついて。状況はまだ終了してない」
ティアナの言葉に、スバルもエリオもなのはを見た。なのはは無言だった。
状況は継続だ。
「キャロ、応急処置任せる。なのはさん、エリオを引き継いでください」
「了解」
なのはは淡々と残った建物をクリアした。ほどなく、すべての建物の安全が
確認された。
226:きみどり ◆/iWMDo5Dg6
09/03/27 03:12:11 XKsazgyk
「状況終了」
おつかれさま、の言葉はなかった。スバルは、ティアナとなのはがじっと互いを
見つめているのに気づいた。互いに、相手の表情から何かを読み取ろうと
しているようだ。何を読み取ろうとしているのかわからないが、それは感情の
ぶつけ合いよりは、よほどましだ。
先に口を開いたのはなのはだった。
「ティアナは私の部屋に来て。他の人はこれで解散」
----*----*----
「ティアナ・ランスター、入ります」
「どうぞ」
部屋に入ったティアナは、すすめられるままに腰掛けた。
「どう、演習の感想は」
「確実に出来る自信のあることと、成功するかもしれないことは違うんだって、
わかりました。何だかわからない危険があるとき、頼りになるのは手馴れた防御だけ。
指示できるのは、相手にできるとわかっていることだけ」
「13個目の魔法弾は、ティアナの鼻っ柱をへし折るかもしれなかったけど、たまたま
うまく行ったね。ほかには?」
「お互いの命を預けあって、チーム全体でかばいあうのが本当の強さなんだって
わかりました。あたしが弾のコントロールに失敗しただけじゃなくて、スパルと
ちゃんと協力して戦えなかったのがいけなかったんですね」
なのははにこにこした。
「満点。じゃあちょっと早いけど、ご褒美をあげちゃおうか。クロスミラージュ
を貸して」
「はい」
「クロスミラージュ、モードツー、モードリリース」
クロスミラージュは接近戦用の魔法刃を装着した形態に変化した。最初から、接近戦用のモードがあったのだ。
「これ……最初から……」
「ティアナは執務官志望だものね。ひとりで戦えなきゃって相談したの。もう少し
したら、ちゃんと練習しよう。ティアナの思いつきは悪くなかった。一番大事なこと
じゃなかったってだけ」
「ありがとう……ございます」
「さあ、自分のやったことが全部わかったところで、ティアナ・ランスター二等陸士に
処分を言い渡します」
なのはが立ち上がったので、ティアナも自然にそうした。
227:きみどり ◆/iWMDo5Dg6
09/03/27 03:13:10 XKsazgyk
「今日一日、出撃はもちろん、魔法のトレーニングも禁じます」
「は……はい。謹慎します」
自然にうつむくことになった。そして……やはり少し涙が出た。その下向きの視界に
なのはの右手が伸びて、カードが差し出された。データ閲覧用のセキュリティカードだ。
「他の隊員たちの戦闘記録と能力データをよく読んでおいて。シャーリィには私から
話を通してあります。」
ティアナはカードを見つめた。なのはのカードだ。
「まだ試されていないどんな協力が出来るか、あした考えを聞かせてちょうだい」
「なのはさん……あたし……」
「お帰りなさい、ティアナ」
ティアナは泣きべそをかきながら敬礼した。抱き合って時間をつぶす場合ではない。
大切な任務を与えられたのだから。
----*----*----
出動用意の放送が流れたときも、ティアナは記録に没入していた。
「エリオがフリードで突っ込んでいくなら、キャロはフリーなのよね。でも射撃して
位置をさらしたら、フリード抜きじゃ逃げ回りにくいのか……」
ふとティアナは、「高町なのは 負傷と回復の件」とラベリングされたフォルダに
目を留めた。内容を開いたティアナは、目を疑った。
血まみれで意識をなくした高町なのは。泣き叫ぶヴィータ。
「まだそのころは、ヴォルケンリッターと八神部隊長のリンクが今よりずっと強くて、
部隊長が感じ取った現場の様子がそれ」
いつの間にか、シャリオが後ろからのぞき込んでいた。
「リハビリの様子は、フェイトさんのビデオ。絶対笑って語れる日が来るって
信じてたのね」
音声も記録されていたが、ティアナはすぐにヘッドホンを外した。シャリオが
ティアナの肩に手を置いた。少女のうめき声に耐えられない気持ちが、よく
わかったのだ。そして言った。
「なのはさんは、危ない教導も、無理な教導も嫌い」
ティアナは前かがみになった。何かが肩の上に乗ったようだった。
228:きみどり ◆/iWMDo5Dg6
09/03/27 03:13:52 XKsazgyk
「あたしが……あたしなんかが、これを見てもいいんですか」
「あたしは、見て欲しいな。なのはさん、自分で言わないから」
シャリオが答えたのと同時に、廊下が騒がしくなった。整備班が呼び集められている。
そして機械室のドアが開いた。
「ああ、恥ずかしいもの見てるのね」
なのはは別段困った風もなく、現状を受け入れた。
「あの……なのはさん」
「なあに、ティアナ」
ティアナは謝ろうとした。なのはの気持ちに無神経だった自分を。だがなのはが
先に口を開いた。
「ティアナなら、見てもかまわないよ。もしあたしたちが指揮を取れなくなったら、
ティアナがみんなのお姉さんだから。教えられる限りのことは、知っていて欲しい」
ティアナはその賛辞を受け流して、別のことを言った。
「なのはさん……ときどきとっても怖い目をしてるんです。とっても失礼なことを
言いますけど、落ちたときの気持ちと戦ってたんですね」
「そうかもしれない。小さいころからずっと無茶をして、よく怒られた。
ティアナなんかかわいいものよ」
「いつか落ちるとか、思ってらっしゃるんですか」
「ティアナ」
「ごめんなさいっ」
シャリオがとがめ、ティアナが謝るのは、ほとんど同時だった。
「うん。それでも、私は飛ぶから」
「部隊長には内緒で、話し合っておきます。ひとりで突っ込んじゃった、
なのはさんを助ける作戦」
「大きく出たわね、ティアナ・ランスター」
「みんなでなら、できます。きっと。なのはさんの育てた人みんなに手伝って
もらって……あっ」
なのはが無言でティアナを抱きしめたので、周囲が急に静かになった。ドアの外で
盗み聞きしているスバルたちは、いるのが発覚しそうになって慌てた。
ティアナはなのはから受容の抱擁を受けても、悲しげな表情のままだった。なのはが
持つ、死への諦めと虚無。それを直接癒し埋めることは、自分たちにはできない
ことが直感的にわかっていたのだ。
それができる人が早く現れてくれることを、ティアナは願った。
完
229:きみどり ◆/iWMDo5Dg6
09/03/27 03:17:07 XKsazgyk
投下完了。変更を最小限にして8話だけリテイクするならこんな話はどうかしらん、という発想。
230:創る名無しに見る名無し
09/03/27 14:35:56 3ty9mwYg
てす
231:創る名無しに見る名無し
09/03/27 14:52:29 3ty9mwYg
お、いいですねーこういうのも
GJ!
どうせならこのあとなのはさんが一人で突っ込んで瀕死の重傷を負ってそれを助ける話とかも見たいかも
ってかさ、このスレ猛烈に過疎ってるけど、いい加減削除以来出してみんなでエロパロにでも移った方がいんじゃね
232:創る名無しに見る名無し
09/03/27 22:23:11 sAN268Jw
>>229
ところどころなのはの口調に違和感が
だがGJ!!この展開は十分ありだ!
>>231
それは困る
ここに投下しようと思って書いてるとこなんだ
233:創る名無しに見る名無し
09/03/27 23:30:20 hqQ7srfD
>>229
GJ
>ってかさ、このスレ猛烈に過疎ってるけど、いい加減削除以来出してみんなでエロパロにでも移った方がいんじゃね
パロ民いい加減自重しろ
234:創る名無しに見る名無し
09/03/28 09:59:57 rlgFcLav
いやいや、パロ民なら向こうの状況わかってるから、エロパロに移れとは言わずに
避難所に移れと言うはずさ。
よって単なる荒らし
235:きみどり ◆/iWMDo5Dg6
09/03/28 14:08:32 vl41Mh0i
感想サンクス。あー、「わね」とか使っちまいました。失敗失敗。指摘感謝。
>>231を見てふと思ったけど、「ステエキ主人公」で2クール押し通したらどんな話になったでしょうね。
・隊長陣はリミッタかけられっぱなし
・ナンバーズは出てこない(戦闘機人はスバギンだけ)
・ゼスト一党とガジェットは微妙強化(白天王が倒されて爆天王が登場する。挿入歌は山本正之「ああ爆天王」…ウソ)
・ガジェット相手なのでシグナムが斬る斬る斬る、ニート侍返上
・ルーテシアがVIII番だったかのレリックを見つけて黒メガーヌ爆誕
・助けに行くんじゃなくて、ステエキがヴィヴィオ救出とスカリエッティ拘束の主役に
気が向いたら書きます。
236:創る名無しに見る名無し
09/03/28 22:54:44 fBlTIVH0
元々、都築はステエキというかスバルとティアナを前面に押し出していくつもりだったらしいが……
まあ、発言権がナンバーワンじゃなかったのが不幸か。
237:創る名無しに見る名無し
09/03/29 01:09:47 3mnJEgZD
まったりとしていいスレ
238:創る名無しに見る名無し
09/03/29 22:34:14 aPadcGYu
まぁまったりというかただの過疎(ry
239:創る名無しに見る名無し
09/04/03 23:06:42 O/MWZBOD
age
240:きみどり ◆/iWMDo5Dg6
09/04/07 03:22:19 mPmBl4/R
「助ける者として」
ナンバーズが登場せず、最後までフォワード陣中心の展開になったとしたら?
そういう設定で24~26話にあたる部分だけ書いてみました。
スバル中心で、全体に熱血修正がかかっています。
メガーヌがよみがえってスカリエッティに操られています。
---*---*---
[あらすじナレーション]
(ナレーション:ティアナ)
その子、ヴィヴィオが機動六課にいつやってきたのか、誰ももう覚えていない。
ヴィヴィオのいない機動六課を、もう誰も思い出せないから。
そして、そんな日々に終わりが来たことを、誰も信じられなかった。
あたしたちの努力も及ばず、スカリエッティの手に落ちたXI番のレリック。
それはルーテシアのお母さん、メガーヌをよみがえらせるカギだった。
そして、それ自身が邪悪な心を持ったレリック。
ルーテシアを従えたメガーヌは、公開陳述会に合わせて機動六課を襲撃。
庁舎を壊滅させて、ヴィヴィオを連れ去った。
母の親友メガーヌを撃てず、重傷を負うギンガ。
同時に襲われた地上本部では、スカリエッティがもう邪魔になった長年の協力者、
最高評議会の3人を口封じして、レジアス・ゲイズとの協力関係も明かしてしまった。
そしてスカリエッティは、リミッタ技術を応用して全ての隊長・副隊長の
魔力を抑制して見せた。
それぞれが傷を負った機動六課をめぐる人々。
だけどそんな人々の回復を、スカリエッティは待ってはくれなかった。
地底から姿を見せる古代戦艦「聖王のゆりかご」は、
その魔力を最大に発揮できる軌道ポイントへと昇ってゆく。
今日はかけがえのない1日になる。誰もそのことを口にしない。みんなわかっているから。
241:きみどり ◆/iWMDo5Dg6
09/04/07 03:27:31 mPmBl4/R
「スターズ小隊はヴィヴィオとコントロールルームの確保。ライトニング小隊はルーテシアと動力炉の確保。シグナムは
ゼストのマークについてもらうから、私とリイン、ザフィーラはライトニング小隊につく。スカリエッティの所在は不明」
はやては、ゆっくりと最後の指示を与えた。どの顔にも緊張があった。負傷が癒えたばかりのギンガも、
スターズ小隊に加わっている。「聖王のゆりかご」はすでに地上を離れ、巨大な影を市街に落としていた。
軌道ポイントにこのフネが入るまでに、全てを終わらせなければならない。
「ほんまやったら、私たちの魔法で、みんなにもっと楽させてあげるとこなんやけど」
スカリエッティの手に落ちたリミッタ関連の技術データが、隊長や副隊長を縛っている。フォワード陣が
おのおのランクを越えた力を示し、ストライカーへと脱皮することが勝利の絶対条件だった。
「生まれた星はそれぞれ違う。今日は宇宙のどこでも同じ、命の重さだけを背負うて闘おう。
みんな自分の命はしっかり持って、またここに集まろう。約束やで」
緊張が浮かんでいない顔はひとつもない。ギンガの顔を横から不安げに見るスバルだけが、その例外かも
しれない。ギンガは何かを決心しているのだが、それが何なのかスバルにはわからない。
はやてに続いて、全員が姿勢を正した。
「機動六課、総員出動」
「了解っ!」
すでに武装隊が、白と茶色のバリアジャケットで空を埋めていた。高町なのはの育ててきた全てのものが、
今日審判を受けるのだ。
---*---*---
ゼストとアギトはルーテシアを聖王のゆりかごに残し、半壊したままの地上本部へと飛んでいた。
「投降して欲しいと言っても、無駄でしょうね、騎士ゼスト」
シグナムが声をかけたのは、地上本部の陸戦魔導師たちからの射程ぎりぎりのところだった。
ゼストの行き先は見当がついたから、シグナムは地上本部警備の魔導師たちと協力できる地点まで
仕掛けを控えたのだ。飛べて闘えるものはすべて聖王のゆりかごに向かっている。地上本部を守る
魔導師たちは、屋上と地上からゼストにデバイスを向けていた。
「かつての友に会いに来た。用事はすぐに済む。そのあとなら勝負も受けよう」
「ゼストの旦那、もう体が……」
「よいのだアギト」
「わしに用事があるのだろう」
シグナムは振り向いた。地上本部の屋上に、レジアス・ゲイズ中将がいた。スカリエッティの証言だけで
直ちに収監などされないが、実権は取り上げられ、査察部の捜査が済むまで事実上の軟禁状態にあった。
「レジアス・ゲイズ、貴様にふたつの問いがある」
居並ぶ魔導師たちの向けたデバイスを気に留める様子もなく、ゼストは間合いに入ってきた。もうゼストが
腕を一振りすれば、管理局員たちがゼストを撃墜するまでの一瞬に、レジアスは人であることをやめるだろう。
その間合いに入れることを許したのは、すでにシグナムの判断といえた。
「ひとつ。俺の部下たちを全滅させたスカリエッティのアジト、お前はすでに承知のことだったか」
沈黙があったが、それに続く答えは叫ぶように大声だった。
「承知していた。俺はお前たちを見殺しにした」
242:きみどり ◆/iWMDo5Dg6
09/04/07 03:30:04 mPmBl4/R
「ではふたつ」
予期していたのだろう。ゼストはすぐに問いを続けた。
「いまミッドは危機にあり、脅威は空にある。レジアス・ゲイズはいずこに在り、何をなさんとするか」
「かなうならば、戦いに身を置きたい。我が命、そのためにあった」
レジアスの答えもまた、早かった。
「制服を脱げレジアス。その肩章、もはや貴様にふさわしくない」
ほんの一瞬にらみ合いがあり、レジアスは上着を脱ぎ捨てた。そして、ゼストはいきなり突進した。
シグナムはゼストに追いすがったが、アギトが炎を吹き付けて進路をそらした。
そしてゼストは、レジアスの巨躯を担いで飛翔した。聖王のゆりかごが浮かぶ方向を指して。
「昔のよしみで引導を渡そうかと思ったが、最後にひと暴れするか」
「わしとまだ、肩を並べてくれるか」
「ルーテシアはもう俺の言うことを聞かん。俺も最後に、自由な時間ができたからな」
シグナムが追ってきたが、接近しようとせず、並んで飛ぶ格好になった。ゼストは言った。
「ベルカの騎士よ。迷惑をかける」
「仲間が死地にある。働けるものは敵でも使わせてもらう」
シグナムの口調に憎しみはなかった。ただ焦りは隠しようもなかった。
---*---*---
「ええいっ」
フェイトがガジェットを斬り飛ばした。大型でもないガジェットひとつを処理するのに、
渾身の力がいる。スカリエッティの擬似リミッタが、フェイトの魔力を押さえ込んでいるのだ。
「働けるものは敵でもか……」
シグナムとゼストのやり取りは、はやての耳に届いていた。
機動六課主力は、武装隊の支援を受けて聖王のゆりかごに取り付き、侵入を果たしたところだった。
ただの機械音が身体を震わせるほどに共鳴している。間近で見ると、改めてその巨大さに気づかされる。
「誘い込まれたかも知れねえな」
「メガーヌさんの所在は、まだわからんのか」
「ギンガもスバルも子供じゃねえよ」
ヴィータはティアナ、スバル、ギンガの姿を目の端で確認すると、なのはを追って走り出した。目指すは艦首方向のコントロールルーム。
はやては、自分でメガーヌに立ち向かいたかった。スバルとギンガを当たらせたくなかった。
だが、スカリエッティはそれを知った上で、わざとメガーヌをふたりにぶつけるつもりではないのか。
そう疑っていても、はやてにはどうすることもできない。ヴィータの言うとおり、行くしかない。
「ライトニング小隊、行くで」
目標は、艦尾方向の動力炉。ルーテシアのインゼクトたちは、艦尾方向に分布が厚かった。
おそらくそちらにいるだろう。