★☆★史上最強の厨ニ病世界を作ろう!★☆★at MITEMITE
★☆★史上最強の厨ニ病世界を作ろう!★☆★ - 暇つぶし2ch321:創る名無しに見る名無し
10/02/08 14:38:37 EE1h7HCv
1:遭遇
折節加奈子が部屋に入ったとき、最初に目についたのは一枚の紙であった。
それは、コピー機の上にいかにも忘れていったかのように置かれてあり、
誰かに気づいて欲しげに、ひらひらと室内の風にゆれていた。
秘書の業務もこう見えて忙しい。
普段なら鼻息ひとつで脇にどかし、自分の仕事を済ませるのだが、今回は随分とわざとらしい。
だから、反応してあげることにした。
「わあ、これすごく可愛いですね。新作のキャラですか?」
紙を取り上げ、まるで学校の帰り道に綺麗な貝殻を拾った女子小学生のように嬌声をあげると、
予期したとおり、すぐににこやかな笑顔があらわれた。
「ハハ。よくわかったね、大正解。
今、僕が手がけている新作の主人公の少女だよ。名前は何だと思う?」
常に上から目線で、やたらと質問口調で語りかけるのが趣味のこの銀縁メガネの男の名は、志村靖。
加奈子が勤めるゲーム会社で新作ソフトのラインを統括する、開発ディレクターだ。
当然、かなり偉いということになる。加奈子は少し喉をととのえた。
「あ、志村さん。おはよう。とても可愛い女の子ですね。
・・・名前は、ちょっと見当がつかないわ。なんて子なのかしら」
「うーん、じゃ、ヒントをあげよう。最初の文字はス。さあ、当ててごらん」
加奈子は反応してしまったことを後悔した。
わざとらしく置かれてあった紙なのだ。わざとらしく払い落としてやればよかった。
しかし、加奈子が反応してからこの男が現れるまで随分と早かった。
まさか、物陰にずっと隠れていたのではあるまいか。志村ならやりかねない。
「え・・・ヒント、ですか?」
加奈子はとっさにスッパムーチョという言葉が思い浮かんだが、その答えは志村の望むものではないだろう。
何か最初がスではじまる可愛らしげな名前を考えないといけない。
ダメだ、スリッパしか頭にでてこない。そもそも、わかるわけのない質問なのだ。
名前を付けたのは恐らく志村本人であり、自分ではないのだ。
加奈子は頭の中に浮かんだスリッパを掴みとり、志村の頭を叩きたい衝動にかられた。

322:創る名無しに見る名無し
10/02/08 14:39:22 EE1h7HCv
「す、スキーかしら?もうすぐオリンピックもあることだし」
「・・・」
この場合の沈黙は、否定の意味だろうことはよくわかる。
気まずい空気が流れる。志村の目は、明らかに侮辱されたと感じているようだ。
なんとかこの場から抜け出したい・・・。
そう思うと、加奈子の持ち前の空想力は突然、
某クイズ番組の司会者をかたちどった像のように、ボッシュートされて
地面に消えていく志村の姿を描き出した。
クスッ。
つい吹き出してしまう。
しまった、とあわてて手で口元を押さえた時には、すでに遅かった。
おそるおそる、志村の目を見上げる。
目の前の志村は、確かに加奈子の願いどおり消えていた。
そこにいたのは、一匹の魔物だった。
加奈子は、己の死を覚悟した。

(つづく)

323:創る名無しに見る名無し
10/02/11 00:27:10 fCmydra7
信者とアンチ、二元論で価値観を両断し
1と100の間をつなぐさまざまな要素を排斥するのは
ラノベをはじめとするヲタク系文化によくみられる傾向だね、危険だぞそれ

324:創る名無しに見る名無し
10/02/11 04:41:18 ZAAWRktP
2:福音
救いの福音は背後から奏でられた。
ただしその音は、奇妙に甲高い神経質な響きをもっていた。
「折節君、こんなところでもたもたしていたのか」
振り返ると、もうずっと昔、グリコだったかどこかのお菓子に毒を入れて、
全国を騒がせていたという、狐目そっくりの男が立っていた。
「あ、菅原さん!」
人事部の須賀原義人。47才独身。
加奈子は、助け船が菅原だったことを知り、複雑な気持ちになった。
狼に教われたところを、狐に助けられたようなものだ。
いつもその目は加奈子を見るとき、妙に愉快そうな形にゆがむのだった。
それは加奈子に、狐が肉食獣であることを思いださせた。
そして、同時に忘れていた用件をも思い出させた。
「あー、しまった!早く資料をコピーして持っていかないと」
目の前に未だつっ立っている志村に、半ば聞かせるよう大声で慌ててみせる。
慌ててコピー機を作動させる。
その横で菅原は説教モードに入っている。
「まったく、これだから最近の若いものは・・・」
お決まりの前口上。加奈子はその次の句が聞きたくなかった。
「いや、折節君の場合は若いともいえないのか」
含み笑い。
なんという嫌な男だろうか。これだから結婚もできないのだ。
自分のことは棚にあげつつ、加奈子は猛スピードで作業をすませた。
「失礼します!急ぎますので!」
小さく礼をすると、資料を抱え部屋を出た。
扉を閉めるとき、横目でみると志村がまだ直立不動の姿勢で立っているのが見えた。

325:創る名無しに見る名無し
10/02/11 05:04:03 ZAAWRktP
3:反転
扉を閉め、180度回転するとすぐに目的地が目の前にあった。
加奈子は深呼吸して、気持ちを落ち着かせる
そして、笑顔を作ると扉をノックした。
「社長、失礼します」
返事はいつもないので、そのまま入る。
10畳程の和室スペースの中央に、黒檀の大きな机がおかれている。
それ以外には、大きな本棚が1つと、先祖伝来だという鎧武者と日本刀の置物。
それだけの、こじんまりした部屋だった、
そして、何故か社長の姿がなかった。
(・・・?)
社長はいつもこの時間には業務をひと段落させ、加奈子の持ってくる
新聞紙の切り抜きコピーを待ちながら抹茶をすすっているはずなのだった。
加奈子は左右を見回した。
机の下、ゴミ箱、天井裏。どこにも姿はない。
まさか、鎧武者の中に入っているのかと思い置物の面頬を覗いてみる。
中には社長の一族の歴史を感じさせる、漆黒の闇があるばかり。
なお、余談だが社長は普段は小猿のように温厚で、無口な男だが、ひとたび怒らせると
この鎧武者で完全武装し、社員に切りかかってくるのだという。
社長一族の歴史の中で、過去九百九十九人がこの刀の錆となり、
忌まわしい刃は、今も千人目の血をもとめているのだと。
加奈子は入社当時、先輩から「すでに社長の代で七人が命を奪われている」と聞き、
心底震え上がったものだ。
加奈子は、記念すべき千人目の獲物にはなりたくなかった。
緊張と恐怖から、気分が引き締まっていたものだ。
無論、それは嘘だったが。
結局のところ、社長は見つかりそうになかった。
加奈子は資料だけをおいて、部屋を出た。
まだ用事は山積みだった。

326:創る名無しに見る名無し
10/02/11 05:09:46 ZAAWRktP
×慌ててコピー機を作動させる。 その横で菅原は説教モードに入っている。
○大急ぎでコピー機を作動させると、
 それに連動して菅原の説教モードも起動したようだ。

327:創る名無しに見る名無し
10/02/11 06:51:21 ZAAWRktP
4:読書
夏目総二郎は気分転換に読みふけっていた文庫本を閉じた。
廊下におかれてあるイスの上で、ゆっくりと延びをする。
目を閉じて、首筋に軽く手刀をあてる。2~3回。
時計を見ると、12時37分だった。
まだ頼んでいた資料は来ない。
仕方なく、さっきまで読んでいた本の内容を頭の中で再構成させる。
言葉に映像を付加させ、手が触れられるほど明確に強く描き出す。
その内容は、森に忘れられた一人の少女の話だった。
救いがたい、狂気の物語だ。
そのあまりに不条理な結末に、総二郎の感情の真ん中にぽっかりと大きな穴が広がっていくようだ。
その穴の淵には、怒りや悲しみといった感情が火花を散らしている。
そして、火花に照らされた底知れぬ穴の奥深くには、もう一人の自分自身がいた。
いや、”本当の自分自身”か。
総二郎は、もう一人の自分、本当の自分と対話しようと試みた。
(やあ、そっちはどうだい?相変わらず、こちらは何もなく、そして退屈なんだ)
影は物言わず蠢いている。
(でも、心配はいらないよ。探していた相手が、ついに見つかったんだ。
もうすぐ、僕もそっちへ行くことができるだろう。そう、この願いさえ叶えば・・・)
そこで、総二郎の儀式は打ち切られた。
廊下から、ハイヒールの音が響いてくる。
時計を見ると、12時40分だった。
10分の遅刻だ。

総二郎は静かに立ち上がった。

328:創る名無しに見る名無し
10/02/11 06:57:23 ZAAWRktP
相手→存在

329:創る名無しに見る名無し
10/02/11 21:10:50 oIxBg4Ks
姉のようでもあり妹のようでもある人、別の言い方をすれば尊敬できると同時に欠陥が目立つ人
それでも不快に思わなかったのは、欠陥の裏にあるものを自分なりに考えることができたから

二度と会うことはないだろうと思っていた彼女と再会したのはそれから数年後
当時の二人(彼女と私)の創作物をあの男が一次創作として発表したことを聞かされた
彼女は喜んでいた、形にしてもらえて嬉しい、あの頃の日々がやっと報われたと

でも私は悔しくて仕方がなかった、私の作ったキャラが、名前も容姿も設定も言動もそのまま
あの男の一次創作物として扱われ発表されている、彼女への想いを糧に身を削って作ったものが
よりによってあんな奴に我が物顔で扱われているのがどうしても、どうしても許せない、
彼女に愛されているからといってやっていいことと悪いことがある、彼女を喜ばせたいのなら
自分の作ったキャラだけで勝負すればいいのにどうしてこんな死肉漁りのような真似をするのか、
ふざけるな、無神経すぎる、あいつにはプライドがないのか、あんなに私を目の敵にしていたくせに
でも何より悔しいのは一度去った自分には彼と同じことはできないという絶対的な事実、
この期に及んでも彼女を笑顔にするのはあいつだという不動の事実、どうしようもない嫉妬と怒り

抗議や法的措置も考えた、アレの生みの親が自分だということは証明できる、証人もいる、
でも彼女が喜んでいるのにそんな真似をすることは出来ない、それに彼はプロデビューしていた、
知名度があり、支持者もいる、世間はきっと抗議した私を電波扱いするだろう、分が悪すぎる、
彼女に嫌われ世間に電波扱いされて“親権”を取り戻したところでどれほどのものを世に出せるのか、
つまりはその部分に対する疑問こそが嫉妬の正体なのだから彼と争ってもメリットなど一つもない、
悔しくて悔しくて仕方がないけどその点だけは認めざるを得なかった

かといって2ちゃんの関連スレで憂さ晴らしをすることも出来なかった、身バレのリスクが高すぎる
私の様子がおかしいことに気付いた人が何があったのかと訊いてきた、創作物を奪われたと話した、
言われたことは「良かったじゃん、プロの人に書いてもらえて、本当は嬉しいんでしょ」

…仕方ない、これがきっと「普通の人の反応」ってやつなんだろう、でもやっぱり悔しかった

330: ◆OvkudYYjSM
10/02/11 23:56:51 Pb0NvOoR
テステス

331: ◆XmclaTpjxY
10/02/12 00:00:45 Pb0NvOoR
tesutesu

332:創る名無しに見る名無し
10/02/12 21:34:31 LIZGXGbA
関連スレではロムに徹した、何年もただロムった、スレ住人を把握するために、
厳密にはかつての知り合いのうち誰と誰がスレに居着いているのかを把握するために

発言を分析する、情報、視点、思想、価値観、そして浮かび上がる推測される人物像
かつての自分の信者やアンチ、取り巻きと呼ばれていた人間がいることを確信する、
そこで初めてスレに書き込む、ただの小ネタ、しかし本当は彼らに揺さぶりをかけるためのネタ、
彼らは食いついてぼろを出す、特定の人物しか知りえないはずのことをあっさり吐く、
やはりこいつか、私の信者を自称していた男、私に関する事実無根のデマを垂れ流したクソ男

しかしスルーした、当然だ、自分がここにいることは誰にも気付かれてはならないのだから
こちらの存在を知らせずに情報だけを集める、目先の憂さ晴らしに走るなど愚の骨頂
私の目的は決まっていた、彼女は既に失踪していた、再会した時点で心身ともにボロボロ、
様々な病院に通院・入院し、物書きとして死んだも同然の状態だった、失うものはなかった、
だからこそ冷徹になれた、私情を捨ててひたすらスルー、むずむずしてもイラッときてもただスルー

その一方であの男のサイトをロムる、半分は病的な依存・執着・粘着の類い、
空しくなる、疑問を覚える、それでもロムる、そんなある日彼がブログに失言を書いた、
他人の創作物を無断で使用していることを示唆する一文、即座に魚拓を取った、
しかしこれ単体では使えない、事情を知らない者は普通に読み流すレベルに過ぎない
苛立ち、焦燥、閉塞感、病的だと思いながらも彼の「一次創作」を読むのをやめられない、
そんな中で気付いた、創作者としての致命的な倫理違反を作中に見つけた、
何も知らない者が見れば「古典的な演出に過ぎない」とあっさり受け入れるだろう、
でもパクリの事実を知っていれば、これは明らかに倫理に反した傲慢な行為といわざるをえない

パクリと倫理違反、致命的な二つの証拠、でも火種としてはまだ力不足、
興味のない人間は食いつかない、普通の精神状態なら「そんなことでいちいち騒ぐな」と言うだろう、
ブログとスレをロムりながら更なる証拠を探す、そんなある日彼が仕事で大きなミスを犯した、
私が話題に出すまでもなくスレ住人が騒ぎ出した、スレ住人の精神状態を見る、
このタイミングならいける、二つの証拠を投下してスレ住人を扇動する、期待以上の大炎上、
あの男がブログを更新する、その内容から彼がスレを見ていることが確定する、
「他人の作ったキャラを勝手にパクってこんな風に扱うなんて最低だ」と非難する書き込み、
その文面から、ああ、私の信者を自称していたアイツが書いたのだと気付く、あのクソ男、
散々私の手を煩わせてくれた忌々しいあいつを復讐の道具として利用してやったという優越感と
私の心を最初に代弁した人間がよりによってあいつだったという寒すぎる現実に対する自嘲、
それでもまあ、そんなシュールな現実を軽く笑い飛ばす気力くらいは湧いてきた、少しハイになる



しかし、

333: ◆G/hndCtzNA
10/02/21 13:04:09 8mJOjJN2
t

334: ◆BiZEbiGeXY
10/02/21 13:06:24 8mJOjJN2
t2

335: ◆U2Qmh93voo
10/02/21 13:07:30 8mJOjJN2
t3

336: ◆oeA78ro9P.
10/02/21 13:10:01 8mJOjJN2
T4

337: ◆f9snfTF/yQ
10/02/21 13:10:51 8mJOjJN2
ああああ

338: ◆hhsehLf8Cq1D
10/02/21 13:11:53 8mJOjJN2
あああああああ

339: ◆aAl6AhJvIQ
10/02/21 13:12:41 8mJOjJN2


340:創る名無しに見る名無し
10/02/28 14:06:06 LXbjiY4P
しかし

どうしたんだよぉおぉぉぉおおおお!???
気になるぅぅううぅぅうう!!!

341:創る名無しに見る名無し
10/03/06 18:53:13 ZNzjAot7
どう見ても被害妄想全開の基地外メンへラの
気持ち悪い長文垂れ流しにしか見えんが、続きがみたいなら催促でもしてみるんだな
自演でなければ、の話だが


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