08/10/17 18:21:03 GMNBGo2p
地点：V-3
―雪に覆われた島にある、忘れ去られた神を祭る祠―
オーレン 「巫女さま、こんなところにおられましたか」
セレニア 「あら、鬼に見つかっちゃった」
オーレン 「（鬼……） ここは冷えまするゆえ、村にお戻りくださいませ」
セレニア 「寒いのが好きなの」
オーレン 「またダダをこねられる……」
セレニア 「ダダ？ 何がダダなの？」
オーレン 「自らのお体を、大事になさらぬことがです。あなたさまは―」
セレニア 「そう、わたしはこの祠の巫女。ねぇ、あなたはここがどういう場所だか、もちろん知ってるわよね？」
オーレン 「千年前、魔王を倒した勇者を祭る祠……今ではもう、覚えているものもない聖地ですが」
セレニア 「そう、そしてあなたはその朽ちた祠の巫女につかえる、おちぶれ剣士」
オーレン 「……」
セレニア 「それでも剣士は剣士。……剣士にとって、剣は魂なのでしょう？」
オーレン 「はい。この腰に帯びたる剣、いまだ錆びつかせたことはございません」
セレニア 「なのに、ここにあるはずのモノがないことに、これっぽっちも不思議と思わないのね？」
オーレン 「……魔王を屠りし聖剣……エターナル・フォース・ブリザード」
セレニア 「”その刃を受けたものの肉体と周囲の大気を時間ごと凍らせ、一撃のもとに打ち倒す”……最強の剣、ね」
オーレン 「忘れられた信仰とともに、失われて久しいものです」
セレニア 「というわけで、探しにいきましょ♪」
オーレン 「は？」