08/09/07 00:45:32 o1Hy4F2V
>>31
不定期に書いてますので、いらないかもですね
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>>30
灰色に染まったビルの街並みを静寂が支配している、朝焼けとともに立ち込めた霧が晴れ
コバルトブルーの青空が頭上を染め上げる、三舟はベットからけだるい身を起こし窓際に立つと、
Yシャツと下着一枚だけの姿から、はだけた肢体を冷ますように大きく一つ溜め息をついた。
凛とした顔立ちに腰まで伸びたつややかな長髪がブラインドから差し込む光に当てられ
ゆらゆらと光を放つ、三舟は胸元のポケットからハイライトを1本取り出すと、
愛用のジッポで火をつけ大きく息を吸い―。
「ゲホッ! ゴホッ!ガハヘッ!!」
思いっきりむせた。
「―ゲホッ! か、体が受け付けないのか?
な、なんか一気にテンション下がったな……」
「大丈夫かい? 僕が背中をさすってあげよう」
「あぁ、悪いな清水……って! 何でお前が俺の部屋にいるんだ」
何故か先ほどまで三舟が寝ていたベットから清水がブリーフ一枚で現れると、
むせて無防備になった三舟の肩に手を伸ばし背中をさすり始める。
「えぇい、き、気色の悪いッ、触るなッ!」
「僕たちの仲じゃないか、遠慮はいらないよ―さぁ、二人でもう一度夢の続きを……」
「バカぬかせーッ!!」
肩に回した手首を捻り上げ背後に回ると、膝裏に蹴りを打ち込み清水の体勢を落とし、
そのままクローゼットへと頭から突っ込むように放り投げる。
「はぁはぁ……訓練中、同じ宿舎にいた頃から薄々怪しいとは思っていたが、
まさかモノホンだったとは……油断ならん奴」
「ふふ、照れ屋さんだなぁ、あぁそうそう学校で使う制服と教材はテーブルの上に置いておいたから
あと、登下校中に変な人に話しかけられても、ついてっちゃだめだよ」
「やかましいわ、変人はしばらくそこで寝てろ」
頭から激しく流血している清水をよそに、三舟は脱衣所で手早く着替えを済ませると
Cレーションを片手に通学路を走り抜けていった。