10/04/22 20:43:29 QsQrjuRG
エロパロ行ってきた。
そしてエロ描写が苦手と知る。
151:創る名無しに見る名無し
10/04/22 23:41:44 0TqhWLRZ
乙乙。
色々苦労したようだな。でも、逆に描写されていないからこそ(以下省略
鬼畜でごめんなさいごめんなさい
エロは勢いですよぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!(炎上
152:創る名無しに見る名無し
10/04/22 23:54:24 QsQrjuRG
鬼畜めw
でもこれで 正 彦 死 ん で も お k になった訳だ。
しかしまぁウボァー
153:命の皿~遺伝~① ◆wHsYL8cZCc
10/04/26 16:13:01 BHOTh2E2
住宅街から少し外れた林の陰、今はただの土の地面に過ぎない枯れた田園のすぐ側にそれはあった。
比較的広い敷地の中に建つ、一見普通の民家に見える建物、道路に面した塀の奥に見える小屋の赤い屋根。そのすぐ近くには林が迫っている。
篠田は敷地の中の砂利の駐車場に車を停める。
建物の大きな標札には「命の家」と書かれている。かつて、少年の凄惨な事件が起きた場所へ、篠田は七年ぶりに訪れた。
現場となったウサギ小屋は現在閉鎖されているのだろうか。そこへ続く通り道は木の塀が設けられ侵入者を拒む。
隙間から見える限りでは枯れた雑草ばかりで、何年も人の出入りが無い様子が見て取れた。
施設の入口から見える場所には新たなうさぎ小屋が建っている。まだうさぎ達は健在のようだ。あの後に産まれたという子うさぎの子孫だろうか。
篠田は玄関へ向かって歩を進める。木製のドアは幾分煤けた色に変わっていた。
篠田はインターホンを押し、相手の反応を待つ。
『はい。どちら様でしょうか?』
「先程お電話した篠田です」
『ああ、今出て行きます』
篠田を出迎えたのは三十代とおぼしき男性だった。昔居た職員では無い。
「お忙しい中、突然お尋ねして申し訳ない」
「いえいえ、お気になさらず」
彼は篠田を応接室へと通し、コーヒーを差し出す。それを一口啜り、篠田は切り出した。
「……昔居た方々は?」
「ああ。よくは知りませんが、人の入れ替えが多くて。私が来たのも二年前ですんで」
「そうですか」
「噂じゃ子供の幽霊が出るとか。私は見た事無いですがね」
「あながち間違いじゃないかも知れませんね」。
「ちょっと、刑事さん。冗談は……」
「七年前にここで少年が殺されてますから」
「え?」
「ご存知無かったようですね。引き継ぎはされていると思っていたのですが」
「聞いてないですね……」
「それが入れ替えが激しい理由でしょうね」
154:命の皿~遺伝~① ◆wHsYL8cZCc
10/04/26 16:14:36 BHOTh2E2
「誰だって殺人現場で寝泊まりしたいとは思いませんから」
「それで黙ってたんですか……」
「ええ。それで当時の方々にまたお話を伺いたかったのですが」
「そうなんですか……。七年前……でしたね。申し訳ないんですが、その当時の方々の連絡先までは知らないんですよ。記録にもあるかどうか……。あ、一人だけ居ますね」
「一人?」
「ええ。カウンセリングの先生ですよ。ここに来る子供達は問題を抱えている事が多いので。ケアの為にお世話になってます」
「連絡先は?」
「ええ。知ってます。こちらからも電話しておきますよ。」
「助かります」
「ところで……。七年前の事件の事って、なんでまた聞くんです?」
「犯人はまだ捕まってませんから」
「捕まってないんですか!?」
「ええ。まだ捜査中です」
155:命の皿~遺伝~① ◆wHsYL8cZCc
10/04/26 16:16:53 BHOTh2E2
終了
156:創る名無しに見る名無し
10/04/26 17:13:22 iqvED3Sf
捜査パート、何かドキドキすんな。
157:命の皿~遺伝②~ ◆wHsYL8cZCc
10/04/26 22:14:37 BHOTh2E2
今日は珍しく晴れていた。ここ数日は毎日のように雨が降り、あまつさえ雪までふったのだが。街中は人が溢れていたがまだ気温は上がらない。皆まだ冬着のままだった。
気分がいまいち悪いのはこの晴天と気分とのギャップのせいだろうか。
篠田の車はとあるペンシルベルの脇に停められている。
五階建てのビルの三階まで階段で登り、小さな表札に福田クリニックと書かれたるドアの前に立つ。
インターホンを押すと、ドアの奥から大きな声が響く。予想外にもそれは女性の声だった。
「開いてますよー。勝手に入って結構です」
篠田はドアを開け、中に侵入する。
簡単な造りの無人の受付があり、その奥では白衣を来た女性が机に向かって資料を読みあさっている。
長い髪が窓から差し込む光に当てられ輝いている。整った顔立ちは知性を感じさせる。
篠田は素直に美人だと思った。妻には申し訳ないが。
「あの……」
「篠田刑事ね。よく来てくれました。私がここの責任者の福田可奈子です」
「突然の訪問お許しください。可奈子先生」
「いいえ。それより七年前の事を聞きたいとか」
「ええ。今のところ連絡が付いた当事者は先生だけでしたので」
「当事者……という訳ではありませんよ。私が関わったのは事件があった後ですから。その頃には警察の方もほとんど寄り付かなかったですし」
「先生はあの後の子供達の精神的ケアをなさっていたとか」
「ええ。子供達ばかりではないけれども」
「というと?」
「職員さんですよ。当時の子供達の保護者は割と高齢のご夫婦でしたから。ショックは相当だったでしょうね。犯人の行動分析までさせられたし」
「行動分析?そんな事まで!?」
「ええ。ご存知無かったかしら。警察の要望でやらされたのですが。最初は断ったんですけどね。専門とは掛け離れてますから」
「私は聞いてないですね」
「あらそう?てっきり捜査に反映される物かと。まぁ警察側でもあまりアテにはしてなかったんでしょうね」
「申し訳ない」
「刑事さんが気にする事ではないわ。でも、てっきりその事聞きにきたのかと思っていたけれど違うみたいね」
158:命の皿~遺伝②~ ◆wHsYL8cZCc
10/04/26 22:16:26 BHOTh2E2
「はい。むしろ先生がケアを行った中でおかしな人間が居ないか、それを聞きたかった」
「犯人は身内にいたと?」
「解りません。が、可能性はあります」
「それは無いわ。あの施設にいたのは保護者の老夫婦だけだったし、二人ともとてもショックを受けていた。殺害に関与してる人間の精神状態では無かった」
「子供達は?」
「子供達?」
「ええ。あの当時施設に住んでいた子供達。そのケアも行ったのでしょう」
「当時いたのは殺害された少年が最年長よ。その子ですら十二歳だったわ」
「子供が殺人を犯す事例は過去にも多数ある。年齢はあまり問題ではない」
「……たしかに、子供達の中にはいくつか心に問題を抱える子はいました。ですが、あの施設にくる子達は元々問題を抱えていたからこそ来た。それにとくに異常性のある子は見当たらなかったわ。一人一人の精神鑑定をした訳でも無いですし」
「では、先生が行った犯人の行動分析とは?」
「私は精神科医であって心理学者ではないから詳しくは言えないんですけど」
「構いません」
「犯人は……やりたいからやった」
「それだけですか?」
「ええ。その犯人が何を思って行動したかは解らない。でも理由は簡単だった。ただ殺したかった」
「異常な人間ですか?」
「私達から見ればそうですね。でも、犯人にとってはそうでも無い。当たり前の行動だった」
「怪物ですね」
「そうですね。ですが警察側でもそれは解っていた事では?」
「なぜです?」
「刑事さんが聞きたかったのは当時の事ではないわ。単なる確認作業に過ぎない。犯人の目星は付いている」
「ばれましたか」
「ええ。心理学は専門外だけど七年前のおかげで勉強する機会ができましたから。刑事さんが最初から事件の本筋が見えているように思えた」
「……数日前に起きた殺人事件はご存知で?」
「ええ。ニュースで見てます」
「犯人は恐らく同一犯です。そして犯人は多分、当時施設にいた子供達の誰か」
159:命の皿~遺伝②~ ◆wHsYL8cZCc
10/04/26 22:17:48 BHOTh2E2
「なぜそう思うんですか?」
「それ以外考えられない。犯人は痕跡も残さずに少年を殺害し、施設の台所から包丁を奪って少年を『解体』した。それを行った理由までは解らないが」
「ですが子供達にそれほどの異常を持つ子供達は……」
「先生は精神鑑定までは行ってないとおっしゃってましたよね?」
「当時いた子供達の書いた絵や作文を借りて来ました」
「はい?」
「これから何か解る事は無いですか?」
「私は精神科医よ。心理学なら専門家に……」
「当時、直接子供達に関わったのは先生しか居ない。先生、この犯人は必ずまたやります。それも理由なく、証拠も残さず。シンプル過ぎるんです。我々の思考の外側に居る」
「私に何をさせたいんですか?」
「心理学の専門家でない事は解りました。が、先生のお知り合いに誰かいませんか?」
「直接頼めばいいのでは?」
「七年前の繋がりをいちいち調べてるのは今のところ私だけです。
警察側としてはおおっぴらに七年前の事件を掘り起こす気が無い。捜査協力を依頼すれば上層部に知れる事になる。となれば昔の事は出来る限り触れたくない上の連中が邪魔になる。
ですが、先生が昔の事件を元に医師として研究したいとなれば別です」
「つまり……私が資料を頼んだ事にしろと?」
「勝手なのは承知しています。ですが、この犯人はまたやる。絶対に。なりふり構っていられない」
「はぁ……。確かに、七年前に助言を求めた方は居ますけど」
篠田の申し出は常軌を逸していた。一匹狼だとは解ったが。
「解りましたよ。『私が頼んだ』資料はお預かりします」
「ご理解感謝します」
「篠田さんは本当に子供が犯人だと?」
「はい」
「……正直な所、問題を抱える子供達には犯罪走る傾向があるのも事実です。私が見る限り、あの時の子供達には見受けられなかったけれど……。特に親の虐待を受けた子供は大人になると繰り返す事もあるわ」
「ほう?」
「悪意は遺伝する……。あまり考えたくはないけれど」
160:命の皿~遺伝②~ ◆wHsYL8cZCc
10/04/26 22:20:19 BHOTh2E2
終了
161:創る名無しに見る名無し
10/04/27 21:14:29 bwqhe3nx
どう繋がっていくんだ・・・
色々想像できるが・・・何か、想像は外れてるような気しかしない。
162:命の皿~遺伝③~ ◆wHsYL8cZCc
10/05/03 19:39:29 mHGXMBaM
緑色の光が暗闇の中で朧げに点滅している。
規則正しく、振動を伴いながら。
ずっと。
「う~……ん。ん?」
彼女はそれに気付いた。振動を伴う光は彼女の側で点滅している。
淋しげに。助けを求めるように。
「誰だぁ……?こんな時間にぃ~」
彼女の携帯はずっと光っている。一体いつから着信していたのか。
正直眠気が勝っていた。出る気は無かったが、せめて相手だけは見ておこう。そして明日の朝一番に、思い切り文句でも言ってやる。
そう思って彼女は携帯を開いた。
だが、その電話の相手を見て彼女は飛び起きた。携帯の画面には「長谷部彩」と表示されていたから。
彼女はすぐに応答のキーを押し、携帯を耳に当てた。
「彩?どうしたの?ずっと電話してたんだよ!?」
《……三咲?》
「どうしたの彩?どこ行ってたのさ?」
《三咲……。ごめんね》
「何言ってんの?何で謝る訳?」
《……ごめんなさい。三咲……》
「だからどうしたのさ?」
《……》
「彩?」
僅かな沈黙だった。しかし、携帯の向こうから聞こえる小さな音だけは聞こえてくる。
「……彩?泣いてる?」
《三咲……。ごめん》
「ちょっと、ホントどうしたの?何があったのよ?!」
《三咲……》
「……今、家に居る?」
《え……?うん……》
「判った!じゃ今から行くから!待ってて!」
《今から……?》
「そうよ!だって何があったか電話じゃ言いづらいんでしょ?直で聞きに行くさ!」
《三咲……》
「なに?」
《ありがとう》
「よせやい」
三咲は飛び起きて着替え始める。髪は寝癖が付いていたが直す時間が勿体ない。適当に纏めあげ、ゴムで止める。
携帯と財布だけを持ち、玄関へ向かう。その様子は家族にもすぐにバレてしまった。
「どこ行くんだ三咲?」
「げ」
「『げ』じゃない。こんな時間にどこ行くって聞いてんだ」
163:命の皿~遺伝③~ ◆wHsYL8cZCc
10/05/03 19:40:13 mHGXMBaM
「なんでバレた?」
「こんな夜中にでかい声で電話してりゃすぐ気づく。しかもあれだけドタバタしてればなおさらな」
「いいじゃんお父さん。見逃して?」
「馬鹿者。夜中に娘が出歩いて喜ぶ親父が居るか。せめてどこ行くか言いなさい」
「……彩の家」
「彩?ああ、あのよくうちに遊びに来てた娘か。しかしいくら仲がいいからってこんな夜中に行ったらあちらさんも迷惑だろう?」
「でも……」
「でも、何だ?」
「今行かなきゃ駄目なの!だってこんな夜中に電話してきて泣いてたんだよ!?心配じゃん!」
「しかしだな。いくらなんでも……」
「いいの!私行くから!!」
父の制止も聞かずに三咲は玄関へ向かう。早く行かなければ。それしか考えて居なかった。
「おい三咲!」
「じゃ行ってくるから!」
「おい!……。ったく」
三咲は外の自転車に乗って道路に出る。風が冷たかった。薄着だったせいか肌寒い。しかし、今は構っていられない。
彩が待っている。
164:命の皿~遺伝④~ ◆wHsYL8cZCc
10/05/03 19:42:47 mHGXMBaM
「彩~?居る?」
真っ暗な空間に声が響いた。家には誰も居ない。玄関の鍵も開いたままだった。
「彩~?」
「三咲……。そのまま二階来て」
彩の声だ。どうやら家族は出払っているようだ。今はこの家には彩一人なのだろう。だからこそ三咲に電話したのかもしれない。
三咲の性格ならば、突然訪ねてくる事も容易に予想出来たから。
三咲は靴を脱ぎ玄関から見える階段を急ぎ足で登る。どたどたと大きな音を立てるが今は彩以外誰も居ない。気にする必要は無かった。
彩の部屋は分かっている。
そのまま部屋へと直行し、ドアを開ける。中はまたしても暗闇だった。
「彩?どうしたのさ明かりも点けないで」
「付けたくなかったから」
「……明かり、点けてもいい?」
「うん」
三咲はドアのすぐ脇にあるスイッチを手探りで捜し当て、それを押した。
蛍光灯が二、三度点滅し、そして光りだす。
暗闇に居たせいか目が慣れるまで数秒必要だった。ぼんやり見えたのはパジャマ姿で膝を抱え、うずくまった彩の姿。
目がようやく明かりに慣れた頃、その異変が目に飛び込んで来た。
「ちょっと……!どうしたのその顔!誰にやられたの!?」
「……」
「彩、何があったのよ!?」
「三咲……」
「なに?」
「ごめんね。電話でなくて」
「いいよ……。それよりさ、何あったの?」
「……」
「何か言ってよ……。お願い」
「私ね……。レイプされちゃった」
彩は事の顛末をこくこくと涙ながらに語る。それだけでも相当な精神的苦痛だろう。三咲以外には、おそらく話せない。
「信じられない……。正彦が!?」
「うん。アイツ、仲間連れてた」
「そんな奴らと連るんでたなんて……」
「ごめんね三咲」
「なんで謝るのよ!?悪いのアイツじゃん!」
「だからってさ、どうにも出来ないじゃん。警察行くのだってイヤだよ。あんな連中ほっとけばいい。もう関わりたくない」
165:命の皿~遺伝④~ ◆wHsYL8cZCc
10/05/03 19:44:46 mHGXMBaM
「それでいいの彩!?」
「よくないよ。けどさ……」
「けど……何さ。言ってよ」
感情は殺そうと思っていた。出来ればもう忘れて無かった事にしたい。だが、傷が痛む度に思い出す。何より、三咲の声が聞こえる度、心が痛む。
心を許せるだけ、感情が引きずり出されてしまう。
「三咲……」
「なに?」
「悔しいよ……」
「彩……」
「絶対許せないよ。でも何にも出来ない。悔しいよ……!」
涙が溢れてくる。忘れようとしていた涙が。
伝う涙が腫れた頬にしみる。痛い。それでも涙は止まらない。
「……泣くなよ。可愛い顔台なしだぞ」
「三咲……」
「そんな連中、いつか天罰落ちるさ。大丈夫。絶対にね」
「うん。ありがとう」
「よし、後は思う存分泣け!」
「言ってる事メチャクチャだよ」
「いいの。ほら」
三咲は彩を抱き寄せて頭をぽんぽんと叩く。着ていたジャージが彩の涙でぐしゃぐしゃに濡れていたが、三咲は気にしていない。
「ごめんね三咲」
「謝るなってば。今日は朝まで付き合ってあげるからさ。お姉さんの胸で心置きなく泣きなさい」
166:命の皿~遺伝⑤~ ◆wHsYL8cZCc
10/05/03 19:45:35 mHGXMBaM
「警部補殿」
いきなり呼ばれた。
ソファーで横になっていた篠田は寝ぼけ眼で声の主を見るがぼやけてよく見えない。
俺も歳か と思っていたら向こうからさらに声が発せられた。
「起きて下さい篠田警部補殿。お話があります」
「ん~?これはこれは……。警視殿」
篠田をたたき起こしたのは藤村辰治警視。七年前の事件の時の篠田の上司であり、そしてもっともバッシングを受けた男だった。
「わざわざご苦労様ですな警視殿」
「皮肉のつもりですか? 貴方のせいでここまで来たんだ」
「もうバレたんですか」
お互い明らかに不満気に挨拶を交わした。
久々の再開とは言え、あの『先生の依頼』が知れた以上は現在の関係は敵同士だ。
「ずいぶんと……。面倒な事をしていますね」
「ええ。性分ですから」
「何をしているか解っているんですか? 確実に貴方の今後に影響しますよ。それも悪い方に」
「警視殿のように器用じゃないですからね。元々昇進なんて気にしてません」
「また皮肉を……」
「わざわざご忠告に?」
「ええ。元々勝手にやる人だ。けどこの件に関しては今まで通り自由にはやれない。いずれバレるぞ」
「構いませんよ。どうせまた表ざたになる事件だ」
「どういう事ですか?」
「……またやりますよ。この犯人は。バレると言ったが、それはマスコミ相手だって同じだ」
「嗅ぎ付けられると?」
「ええ。現に今回の事件だけでもかなり騒いでる。関連性を見つける奴だってきっといます。そういう連中だ」
「捕まえる自信は?」
「あります」
藤村は下を向く。苦悩した表情は彼の微妙な立場を表しているのだろう。現場の篠田には理解出来ない悩みだ。
「……いつまでもダラダラやってたら確実に邪魔が入ります。急いで下さい」
「出来ればそうしたいですね」
「こっちは何とか押さえます。うまくやって下さい」
「いいんですか」
「……私も悔しいんでね。ケリをつけたい。もう一度聞きます。逮捕する自信は?」
「はい。あります」
167:命の皿~遺伝⑤~ ◆wHsYL8cZCc
10/05/03 19:47:16 mHGXMBaM
投下終わり
168:創る名無しに見る名無し
10/05/03 22:31:35 mX0ffldt
なんか、警察パートが渋カッコよくていいなぁ。
次辺りで話が大きく動くのかな? わくわくどきどきリサイクルあそび。
169:創る名無しに見る名無し
10/06/17 17:50:36 IjrQOsXr
今夜スティッカムで20時から希美まゆ生出演するよ
URLリンク(webmaster.stickam.jp)
四匹の蝿ってホラー映画の公開前夜イベントだそうな