08/10/09 22:51:41 V5DhDsVi
カーテンが僕の苦痛を緩和したとは思えない。時には、隠されているがゆえに、より向
こう側が気になってしまうものなのだ。
なにか禍々しいオーラが、カーテンを隔てて絶えず放たれているのを僕は感じる。
それに耐え切れなくなって、カーテンを勢いよく開ける。
はっきりと確認すれば逆に不快は消え去るのではないか、と期待するのだが、いざ目の
前に便器が出現すると、先ほど以上の不快が体内に一気に込み上げ、すぐさまカーテンを
閉めてしまうのが常だった。
端から見ると滑稽以外の何ものでもないだろうと思う。しかし僕にとっては死活問題だ
った。