糞スレ創作at MITEMITE糞スレ創作 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト101:名無しさん@お腹いっぱい。 08/10/22 19:51:11 BgQNYRBA 【ガセルダの炎】 夜のガセルダに居並ぶ軍勢およそ6000、状況で言えば五分五分、いや攻め手に回る分不利か? 昼間あれだけ吹きつけた砂嵐は既に止み視界は良好、兜の中に篭る粉塵を掃きだし、敵の姿を探す。 誘い込むように開かれた門の前には、敵の軍勢らしいものは見当たらない。 「参謀、どういうこったこいつは?」 「街中に部隊を展開したのち地勢を活かし、 各個撃破を狙うつもりか、いや……灯りも見えぬようではどう動くのか判断出来んな」 「こいつは何かある、油断するなよ、トリ」 「こういう地味なのは、柄じゃないんですがね、 アデニオン、先駆けて先行するぜ、ついてこい」 砂防用の外套から腕を伸ばし銅柱を銅鎧の本管に接続し稼動を開始すると、 傍に置いていた長さ1mほどの槍と剣を背負い、ゆっくりと門の傍へと侵攻していく。 別働隊の奴隷部隊が俺達傭兵の前を先行し、街中へと侵入すると、射出槍を構え周囲を哨戒する。 「トリ兄貴ィ、この辺りはあばら屋にテントばっかですね」 「砂漠の街は、みんなこんなもんだ しかし妙だな……歩哨の姿すら見えねぇのはどういう了見だ」 「傭兵隊! 何をもたもたしている、進軍せよ!」 「へいへーい、隠密行動中にガナるんじゃねぇよ、素人将校が…… アデニオン、後続を引き入れて上手く回せ、俺は上方の城壁を確保する」 小声と手信号で合図を送ると、城壁の上へと向かう階段へと差し掛かる、 素早く転進しながら射出槍を階上へと向け、一歩づつ踏みしめる、射出槍の長さや推進剤の重量は大したこと無いが 全体の重さは結構なものだ、両手でしっかりと保持して抱えると腕が攣る、芋の皮むきでもしてた方がマシだ。 「おいおい、奥に入りすぎじゃねぇのか?」 階下を見下ろすと血気はやった奴隷隊の面々が貧民街を抜け、中央の住宅街を目指し進軍しているのが見える。 ベアトリス軍の学習の成果なのか、妙なことばかり覚えが早い。 俺は階下のアデニオンに手信号を送るが、流石にこの暗闇ではどうにもならない。 「チッ、灯りがいるな……お?」 願いが通じたのか灯りが視界の中へと飛び込んでくる、正確には火矢なのだが。 俺は次々と撃ち込まれる火矢をしばらく眺め思考する、貧民街に撃ち込まれた火矢がテントへと燃え移っている。 何かあると感じた団長の勘は当たったらしい、俺は音が漏れるのにも構わず、階下へと声を送る。 「アデニオン罠だッ! テントから離れろッ!!」 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch