10/06/03 08:02:05
最近の曲が劣化してるように思えるのは、すでにいい曲を多く知っているからだと思う。
後から出てくる曲は、物真似をしているように見えてしまって、刺激を感じないもの。
ただ自分が知っている良い曲というのも、何か他の曲の影響を大きく受けて作られていたりする。
サザンのデビュー曲「勝手にシンドバッド」は、
当時ベストテンの1位と2位を独占していた「勝手にしやがれ」と「渚のシンドバッド」を
足して2で割ったタイトルで、サザンはコミックバンドとして認識された。
他人の真似から独自性を加えて面白いものを作り出す、それが日本人の得意技であって、
サザンはそれをよりコミカルに前面に押し出したから、(気に食わない人もいただろうけど)根強い人気を獲得した。
その後、「いとしのエリー」でちゃんとした歌も歌えるということを披露した。
最近は、電波ソングとか、アニソンなども人気がある。どこかで聞いた’はず’の曲を
原型とどめないくらいアレンジしたような歌だったりして、刺激がある。
漫画やアニメもそうだけど、いろいろな作品・アイデアに触れることで、
そのいいとこどりをしつつ、独自の作品を生むことに日本人は長けている。
そしてそうやって作られた作品・アイデアが日本では流行る。
秋葉文化も元を正せば同人文化。そういう文化が世界的にも認められている。
そこが中国のパクリ商品とは違うところ。
逆に、見たことも聞いたこともないような斬新なアイデアは、日本では流行らない。
ドクター中松が発明した「フロッピーディスク」も、日本ではどの会社も取り扱わず、
日本で流行ることはなかった。ところが、アメリカの会社に売り込んだら、アメリカでは大ヒットし、
それが日本に渡ってくるという形で、最終的に日本でも流行った。
使い方、楽しみ方がある程度知られたものでなければ、日本人は興味を持たない。