09/08/10 15:34:03 E1HM1P+U
歩道の真ん中でセミが2匹抱き合ったまま転がってた。
一旦行き過ぎて気になったので戻ってきた。
落ちてた割り箸でつつくと生きてる。
お楽しみの所悪いけど、こんな所でやってると自転車に踏み潰されるぞ。
一度ブレークしてやり直した方がいいぞ。
と言ってものの一向に気に留める様子が無い。
というかそれどころじゃない、という雰囲気。
子孫残す前に死んでしまうのも可哀想なので、雑誌の表紙を破いて、割り箸で表紙の上に載せてみる。
ジージー鳴きながら抵抗するも離れる気配は無し。
離れたくても離れられない状況にあるのかな?と勘ぐってしまう。
どっちが♂でどっちが♀かわからんが、ひろしと優と名づける事にする。
時折りジージー鳴くひろしと優を表紙に載せたまま、どこに置いたものかと考えながら 置き場所を探す。
道行く人がすれ違いざまに怪訝そうなそうな表情でこちらを見る。
そらそうだな。端から見たら単なる変なおっさんだな。
子供を連れた母さんなんか子供を隠すようにしてすれ違う。
もう勘弁して欲しい。
前方に太い街路樹を見つける。
あの根本に置こう。
ひろしと優は相変わらずつながったままだ。
根本にそっと置く。
ひろしと優はジージー鳴きながらそれでもつながったまま、さらに奥の方へ転がって行った。
ひろしと優よ、一生を終えてあの世に行った時に
神様に会ったら
人生のクライマックスに心優しい人間に親切にしてもらった。
願わくばあの心優しい欲の無い人間にBIG一等というささやかな幸運を授けてやって欲しい。
と伝えてほしい。