09/11/14 16:14:29
先日、IPAの西垣理事長の話を聞く機会があった。
IPAではITスキル標準をレベル7まで想定しているようだが、「試験」で判断できるのはレベル3までだと白状している。
レベル4は「試験と業務経験で判定」としているが、やや恥ずかしそうな意見であった。
即ち、自ら認めているわけだ。高度試験の限界を。
現状のST試験で言えば、午前1はとても「標準・共通」と呼べるレベルではないし、午前2は「専門」と言える内容には程遠い。
午後1は問題・設問・(想定される)解答のどれをとってもおよそ企業内のIT戦略策定者に相応しいものではなく、午後2は試験方法そのものに問題がある。
つまり、自分で認めている通りだ。
しかし、他の司法書士・中小企業診断士・社会保険労務士・行政書士・宅地建物取引主任者クラスの試験もそんなもんである。
数時間~数日のペーパー試験で評価すること自体に限界があるんだよ。
従って、(自社の人事部門がこれで評価するならその意味で取得する意義はあるが)本当にIT戦略を考えたいなら、こんな試験の勉強するより、経験を積みなさい。
その方が自分のためになると思うよ。