09/03/14 10:58:24
これですね。
LEC大に改善勧告へ 認可審査わずか3か月 審議会「良い悪い判断できず」
文部科学省が大学に対する初の改善勧告に向けて動き出した。
「LEC東京リーガルマインド大学」(本部・千代田区)は、特例によりわずか3か月の審査で設置認可されていた。
審査を行った大学設置・学校法人審議会の複数の委員は「認可時の審査が性急だった」と証言している。〈本文記事1面〉
大学の設置認可は通常、4月末までに申請を行い、7か月の審査を経て、11月末に出される。
しかし、構造改革特区制度で株式会社に大学設立が解禁された初年度の2003年度だけは、新制度を推進するためという理由から、
10月末に申請を出せば、翌2月中旬に認可が出されるという特例が認められた。このため、LEC大学は3か月の審査で、
04年4月に開校した。
「全く新しいことを始めるのだから、慎重にやるべきだったが、短い期間で結論を出さなければならず、良いとか悪いとか判断できる状態ではなかった」。
同審議会の委員として、審査を行った荻上紘一・元東京都立大学長は振り返る。
LEC大の経営母体となる株式会社「東京リーガルマインド」が展開する予備校との区別について、疑問視する声も委員の間で上がっていたという。
委員を務める前筑波大学長の北原保雄・日本学生支援機構理事長は、「(大学が)給料を払わない専任教員がたくさんいるなど、審査途中でおかしい点にいくつか気付いたが、
『改善します』と約束され、どうしようもなかった」と明かす。
審議会委員で審査を担当した黒田寿二・金沢工業大学学園長も「認可した側として忸怩(じくじ)たる思いがある」とした。
読売新聞(東京朝刊)2007.01.18