09/01/06 10:50:20
焦点は薬剤師の待遇
最大の焦点は、新資格者の登場で薬剤師の待遇がどう変わるかだ。薬剤師国家試験の
合格者数は毎年9000人程度。同資格保有者は希少価値が高く、小売業者間での獲得競争が
恒常化、「管理薬剤師の月額上乗せ報酬額は10万円」(プリモ・リサーチ・ジャパンの鈴木
孝之代表)と言われる。管理薬剤師の給与が、同師を管理するドラッグストアの店長より高い
例も散見された。
登録販売者の月額上乗せ報酬額については「5万円前後」(鈴木氏)、「5000円」
(ツルハホールディングスの鶴羽樹社長)との声があり、互いに出方をけん制し合って
いる状況。しかしいずれの場合も、ドラッグストア業界の収益性を落とすコストアップ要因
になる。自身も薬剤師資格を有するカチタスの中村氏は、「商売下手で、資格の上にあぐらを
かいてきた薬剤師の待遇は落ちていかざるを得ない」とし、総人件費を圧縮しようと努力する
ドラッグストア企業では登録販売者が重用され、薬剤師の果たす役割も変わるとみる。
野村証の繁村氏は、ドラックストア業界最大手のマツモトキヨシホールディングスが薬剤師
の月額上乗せ報酬を引き下げると推察。マツキヨHの松本南海雄社長が投資家説明会などで、薬剤師
全体のコストは下がっていくと発言していることを根拠に、「最終的に薬剤師手当は、登録販売者手当
に1万円程度上乗せしたものになる」(繁村氏)と予測している。
マツキヨHでは、「08年7月に新人事制度を導入し、薬剤師は基本的に年俸制とした。社内資格に
応じて給与を決めていく」(広報室長の高橋伸治氏)と話し、コストの抑制を図っていることを事実上
認めている。
マツキヨがいざ薬剤師手当を改定したら、維持していた他も追随するにきまってる。
コストダウンは経営者には好都合だもんな。やはり調剤に専念するしかあるまい。