09/05/10 20:17:44
最近、このトピックで「大槻哲也・全国社会保険労務士会連合会会長の件」にて盛り上がっていますが、実は官公庁側としては、
社会保険労務士の急所を見抜いて、ほとんど信頼していない事実があるのです。
日本年金機構様の職員募集について、ナンと「社会保険労務士」資格が明記されませんでした。
その理由は、ナンでしょうか?
日本年金機構様の職員募集については、もし社会保険労務士試験みたいに、上位1000名を、
ペーパーテストのマークシート方式だけで判定するなら、合格者の大部分が、社会保険労務士登録又は資格者に独占されるのは確実です。
でもそしたら、ペーパーテストのマークシート方式試験特有の急所である、知識は豊富だけど、その豊富な知識を実際の書類作成・手続・相談業務など、
具体的実務に応用するのが苦手な人材だけが大勢選出される危惧があるのです。
率直に言えば、ペーパーテストのマークシート方式の社会保険労務士試験を勝ち抜いただけで他に何もない人を採用するなら、例えば、事務手続き部門の窓口に配置したら、
いきなり来客から「書類を書いて手続してください!」と指示されても、自分の社会保険方面の知識をその書式や手続に対して、
どのように当てはめれば良いかわからずに途方に暮れて、結局誰かに助けを呼ぶだけ!
もし社会保険事務所の年金窓口とかに配置しても、来客からいきなり「・・・で結局、いつからどの位の金額の年金をもらえるのですか?」
と相談されても、社労士の断片的で抽象的な知識構造では、どの様にして来客にどのような質問して、それを元に答えを導いて良いかどうか
そのノウハウがわからずに、チャランポランな相談対応しかできない・・・・
これでは、顧客に満足のゆくサービスが提供できることが、期待できないです!
そこで、日本年金機構様の職員募集としては、社会保険労務士試験の募集要項の失敗を反面教師として、
あえて「社会保険労務士」の資格を明記せず、断片的で抽象的な知識だけでなく、本当に顧客に対して
満足するサービスを提供できるような、実務に役立つ人材を発掘するための採用試験工夫をしたワケです。