09/08/18 17:13:02
このように専門性が時代の推移と共に希薄化ないし消失した業務は、
誰でも行える業務であり、これに国家資格制度を存続させることは、
それこそ不合理な参入規制をかけることになる。これを放置しある
いはこのような専門性のない国家資格制度を残すことは、それこそ
単なる「既存権益の保護」に腐心していることの典型である。
時代の推移と共に専門性が希薄化されている典型的な士業は
【行政書士】であろうと思われるが、これに目を向けず、益々専門
性が高まりつつある弁理士業務に業務開放の手を入れようとする見
識はいかがなものであろうか?
ちなみに、行政書士が、弁理士法違反、弁護士法違反、司法書士法
違反、税理士法違反等々あらゆる士業法違反を繰り返しているのは
何故だろうか。
多分その制度本来の「専門性」が希薄化ないし消失した結果、制
度として社会的需要が喪失し、業務として成り立たないことによる
ものであろう。政治はこの不正義と不合理を直視するべきである。
知財分野の国家資格者である弁理士の業務に、その知識も資質・能
力が国家試験で担保されていない他の国家資格者を参入させて弁理
士と競争させることは、競争の前提を欠くものであり、弁理士制度
を崩壊に導くだけである。
規制改革会議では、「官公署に提出する書類の作成」や「その提
出の代理」を業とするのみで、試験で知的財産分野の資質・能力に
つき何らの担保もない行政書士に、弁理士の専権業務である「商標
業務」を開放させる方向の議論をしかけている。