09/02/19 11:23:10
『行書』
僕は道を歩いていて時々頭がおかしくなることがある。
嗚呼、僕は資格コンプなんだ…と思うと悲しみが込み上げて来る。
大量の高卒がオマケで貰える低レベルな行書を試験で取って3年。
あの日の複雑な心境が今だ続いている。
無能で一生を終えねばならないのだろうか…
しかし先輩は僕に語りかけます。
「いいかい?君が行書として何をするかを問うてはならない。
国家資格の底辺として目立たないように生きるかを問い給え。
そして、上位資格を見たら目線を合わさずまっすぐ逃げなさい。」
僕は資格コンプに打ち震えます。
でもそれは、上位士業には絶対勝てない底辺としてのコンプなのでしょう。
低学歴の巣窟たる行書の深い恨みなのでしょう。
こうして僕たち行書は、国家資格コンプを日々紡いでゆくのです。
嗚呼、なんと恥ずかしき行書なり。
権限は最低。実力、収入共に他士業の足元にも及ばず。彼氏にしたくない職業の並びなき王者。
類を見ない廃業実績。余計な説明は一切いらない。
ただ、周りの人に「ご職業は?」と問われ「行政書士です」と答えるだけで、「は?行虫?」
合コンの度に繰り返される若い女性達からの悲鳴や罵声。会場から逃げ出す人は数知れず。
街を歩くたびに浴びせられる哀れみのまなざし。
そして、2ちゃんに来る度に思い知らされる他士業との圧倒的格差。
上位士業になりたかった。上位士業になれたら本当に良かったのに…