04/09/03 20:31
≫1はあまり過剰に反応してはいけない。
たしかにこれも一理ある。現に中曽根康弘が警視総監をやっていた時代に、
「赤軍派などは、ある程度泳がせておいたらいい・・・」と発言したことがある。
これによって国会内における左翼政党の評判を貶めることも可能だから。
しかし、この中曽根発言にはもう一つの狙いがあったことも見落としてはならないだろう。
それは、社会党や共産党の過剰反応を誘発し、左翼勢力の不統一にハッパをかけ、国民からの左翼勢力全体の切り離しを目論んでいたということだ。
共産党がこの罠に嵌まってしまった。共産党による左翼内の覇権を握ろうとの魂胆もあったろうけど。
「新左翼」の各セクトを十把総からげにして「ニセ左翼」「トロツキスト」などの表現で一括りにしてしまった。
また、これが社会党との協力関係をも台無しにしてしまったと言えよう。
その結果、保守が息を吹き返してしまったのだ。
・・・中曽根は、とてもバランス感覚がすぐれた政治家だ。
「どう転んでも得策」と考えての、先の発言なんだ。
ダテに中曽根は、通称「政界風見鶏」とは言われてはいない。