09/11/13 19:27:06
「私が見た反権力雑誌『週刊金曜日』の悲惨な内幕」(『新潮45』)よりガス室該当部分
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「本多氏はもう一つ言いがかりをつけてきた。
「『リベラルに』といつも言う人(Mデスク)に、『木村愛二の原稿を載せるな』と言われた。編集長が副編集長に折れることがリベラルなのか」
というのだ。
これは簡単な説明が必要だろう。前年、医師の西岡昌紀氏が「アウシュビッツまぼろし説」の原稿を編集部員に軒並み郵送してきたことがある。
私はタイトルを見ただけでごみ箱に突っ込んだ。
しかし、本多氏は大いに興味を抱いた。
西岡氏の集会に「編集長代理」としての出席をMデスクに求めたほどだ。木村原稿は西岡原稿と同じ「ナチのガス室はなかった」という論調だった。
木村原稿を掲載しないよう、Mデスクが本多氏に強く主張したのは、適切な判断だった。
しばらくして西岡氏の寄稿が原因で『マルコポーロ』が廃刊に追い込まれた際、そのことを知った本多氏は編集部内でMデスクの方を見て「助かった」と漏らしている。
この件ではMデスクは本多氏にとって〃恩人〃なのだ。逆恨みしては罰が当たる。Mデスクの退社後、さらに社員二人が退職を申し出た。本多氏は「嫌なら辞めてくれていい」と公言してはばからない。創刊から二年も経たないうちに、
二〇人弱の社員のうち、解雇も含めると、なんと半数が退社していた。
ある時、本多氏にまた誘われて会社の近くの喫茶店に行った。朝日新聞の一線記者募集を受けてみてはどうかと勧めてくる。」