09/12/31 11:48:42
「ロスジェネ」4号刊行延期のお知らせ
本誌を御愛読の読者のみなさま。および関係者のみなさま。
このたび「ロスジェネ」4号の刊行延期を御連絡致します。すでに「ロスジェネ」3号(「エロスジェネ」)で告知されていたように、
大澤責任編集の4号は12月発売予定となっておりましたが、諸般の事情により刊行が遅れます。楽しみにしていて下さった方々に心よりお詫び申し上げます。
8月に自民から民主へと政権が代わり、2号に登場して頂いた湯浅誠氏が内閣府参与に、1号に御寄稿頂いた雨宮処凛氏が政府の研究会に加わりました。
我々に「具体的な政策提言」の必要を御説教してきた自称「学者」のみなさんは(本当は商売気たっぷりの論壇ウォッチャー&クレーマーとしか思ってませんが)、
この機会を存分に生かして彼らとアクセスしてみるとよいでしょう。そんなに親しい間柄でもないですが、お話ししたかぎり、相手の言葉と問題意識に真摯に耳を傾けてくれる方たちでしたよ。
そういうなかで我々が本当にやるべきことは何なのか。すでに方針は決まっています。情勢の変化があったからでなく、創刊号を出して以来、自分の心のなかで決めていたことがありました。
しかし、それをやり通すことの価値は、今だからこそ問われるとも思います。これまでの「ロスジェネ」のフォーマットは壊します。
おそらく多くの読者にとって予想外のものとなるでしょう。しかし、すべての議論が「格差是正」と「貧困解消」に落とし込まれた現在のメディアの無風状態のなかで、本当に必要なこととはそういうことだと確信しています。今こそ新しい議論を始める必要がある。
僕は騒ぎの後の冷え冷えとした空間から出発することにはわりと慣れている。そうやってきた10年でした。そして次の10年をここからはじめたい。
刊行は来年3月を予定しています。本誌の読者が、この寒い冬を自力で生き延びてくれることを心から願っています。また春に会いましょう。