09/10/10 19:55:15 MmBVn+Pj
鳴門市長選 財政立て直し争点
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11日に投開票がある鳴門市長選は、悪化する市の財政をどう改善す
るかが最大の争点だ。市を潤してきた鳴門競艇はレジャーの多様化など
で低迷。老朽化した施設の改修費用も重くのしかかる。公共下水道はよ
うやく4月に一部で供用が始まったが、将来にわたり巨額の支出が避け
られない。3人の候補者は選挙戦で財政問題をどう訴えているのか。市
財政の現状と3人の主張を紹介する。(大隈悠)
「30~40年前に競艇にはまった世代が、そのまま年を取った感じ。
若い人がおらんな」
鳴門競艇場の老朽化したスタンドで観戦していた60代の男性が言っ
た。月に10日ほど競艇を楽しむが、年金暮らしになってからは1日に
1万円までと決めているという。
市によると、舟券の平均購入額(1レース)は98年で1人当たり4
万1700円だったのが、08年には1万8600円まで落ち込んでい
る。
1953年4月にできた鳴門競艇場は人気を呼び、8年目から21年
連続で売上額を更新。80年度に462億円に達し、市の一般会計への
繰り入れは42億円と歳入の約2割を占めた。市は小中学校の鉄筋化や
文化・福祉施設の建設を次々と進めた。
売り上げはバブル経済に乗り、91年には519億円に。だが、バブ
ルがはじけると287億円(02年)と激減した。市は、明石海峡大橋
の開通(98年)を機に、兵庫県明石市から直通バスを走らせるなどし
たが効果はなかった。
さらに今、100億円はかかるスタンドの耐震化工事の必要に迫られ
ている。老朽化対策は99年から数十億円かけて進める予定だったが、
その年の市長選で競艇場への新規投資に慎重な新顔が当選。計画は白紙
になっていた。
競艇の売り上げは08年度決算見込みで219億円。一般会計への繰
り入れは3千万円にとどまる一方で、累積赤字は4億2200万円にの
ぼる。市議会では競艇事業の廃止論も出始めた。
◆元市収入役潮崎焜及(てるちか)氏(62)=無新
競艇事業は30億円かけて施設改修を進め、存続させる。
◆前市議泉理彦(みちひこ)氏(47)=無新、民主推薦
競艇事業は、民間への運営委託も含めてより良い経営形態を考える。
◆不動社賃貸会社長山本善幸氏(38)=無新
競艇事業は有力選手のレース参戦でも売り上げが改善しない場合は廃
止もある。