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あす鳴門市長選告示 競艇不振財政を圧迫
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鳴門市長選は4日告示される。同市は、競艇事業の不振が響くなどして、
2008年度決算では企業会計を含めて約360億円の市債を抱えるほど、
財政状況は厳しい。公共下水道の整備は進まず、県内でも有数の豊かな観光
資源に恵まれながら、生かし切れていない。市政の課題を探った。(中安真
人)
「昔は、捨てられた外れ舟券で床が真っ白になるぐらい、人気があったの
に」。払い戻し業務を35年間行ってきた年配の女性は、かつてのにぎわい
を懐かしんだ。「お客さんが減り、職員も減った。新市長は施設を改修する
などして、もう一度客足を増やしてほしい」と期待する。
市財政課は「競艇事業の停滞が市の財政悪化の一番の要因」と認める。
1977年度に約44億円あった市への繰入金は、2008年度には3000
万円にまで減少、事業自体の累積赤字も4億2200万円に増え、この繰入
金に頼ってきた市財政は苦しくなった。 市は04年から財政健全化計画を
作成、08年度から5年間かけて市立保育所の民営化、指定管理者制度の導
入などで計692人の職員を減らし、人件費や経費を削減。同課は「打てる
手はすべて打った」と言い、これ以上財政状況を良くする方策に頭を痛めて
いる。
総事業費の内、国の補助などを除いても市は約200億円を負担する見通
しのため、「市財政を圧迫する」として事業見直しを掲げる立候補予定者も
いる。市は「下水道は最低限の公共投資で不可欠」と説明。新市長が市民の
意見をどうまとめるかが注目される。
(2009年10月3日 読売新聞)