10/01/15 15:00:15 7TTXoALd0
>>452
解説はいろんな人が書いてて、どの人の実力も今ひとつだから、読む側からすると、
基準がバラバラでわかりにくくなる。そこで、①読む側が自分自身をもう少し信じて、解説の役に立つことは取り入れるし、
意味のわからないところは取り入れない②友人や信頼できる先生と議論してみる、といったことが必要になる。
もう今回の試験には間に合わないけどね。
それで、2006年本試小説の問2でいえば、解く手順は、
「ああ、やっぱりそうだ」を辞書的に解釈する→
「やっぱり」はなんらかの予期が的中したときのことばだから、ヒロミはなんらかの予期をしていたはず→
予期そのものの内容は書かれてないが、予期の根拠となったであろう事実は、ヒロミのことばの前に書かれてる→
事実は満遍なく振りまかれてるので、細かく拾う→
設問の肢を細かく切り分けて、拾った事実と適合するかを調べる(消去法)。以下、「」は肢、【】は問題文の表現で、
肢2は、「大人びた物言いをし」が、【先輩のおとなびた言葉よりはずっとナオコの言葉のほうが】と適合しない。
肢3は、「天衣無縫で自由」が、【先輩たち・・・に振り回されて】に適合しない。
肢4は、「他人の知識に影響されず」が、【膨大な知識・・・に振り回されて】に適合しない。
肢5は、「他人とのつきあいを極力避けて」が、文芸部に属して合宿に出てることや、「耳を傾けていた」と適合しない。
肢1には、そういうところがない。(細かいところは、別の考え方もあるかも)。
もうひとつの考え方としては、主題や話の展開と適合してるかどうか(積極法)。
話の展開上、「ああ、やっぱりそうだ」ってところは、ヒロミとナオコが、お互いに<僕>だと
見出しあう(ナオコのほうも、【顔を上げてヒロミを見た】とある)シーンんなんだから、当然、ヒロミは、ナオコのことを、
<僕>の一人だと納得した、ってことになる。
そうすると、<僕>ってのはどういう人なのか?それが答えで、この小説全体を踏まえれば、肢1だろう、ってことになる。
センター試験がなんとなくできちゃう人は、こういう積極法による解き方が上手。
そんで、センター試験が本当にできる人は、消極法、積極法両方を駆使できるんだよ。