09/12/14 04:38:02 6m3KTw410
ここで選択肢をみると、①②があるのは、肢3です。【ものの】が【しかし】の要素を受け継いでいるのを確認してください。
なお肢4にある、【かえって】は、実はかなり難物です。というのは、【かえって】は文脈によっては【しかし】に近い意味のときもありますが、
そうでないときもあるからなんですね。ただ、肢4は、【出鱈目である【そこに】満足の理由がある】と読めますよね。でも、
【それでも】の本義からすると、出鱈目である、そこには満足の理由はないわけです。ですから肢4は不正解です。
もっとも、これがわからなくても、肢4の【現在の自分が置かれている、追い詰められ、周囲に反抗したいという精神状況の反映】
という要素の本文上の対応がないので肢4は切れますが。まあ、問題作成者は、このあたりで受験生が混乱することを
意図しつつ問題をつくっているわけです(とおもいます。もっとも、問題作成者の意図にうまく乗ってひっかかるには学力が低すぎても
うまくいきません。そのあたりの受験生の学力を読むのが問題作成者の腕なのでしょう)。
あとは肢3の検算ですが、【自分が執着し云々】は本文上の根拠があるし、その理由で「僕」が満足した、と、考えても
論理的に破綻はありません。>>530さんの表現を借りるなら、
【僕が自分の絵に対して妖しい魅力を感じていたという興奮は既にない、また、絵を見てもただうすぐらい~】【それでも=逆接】【満足の理由】
であることを確認してください。
結局肢3が正解となります。
(以上)