09/12/11 02:13:39 HRFj0wS20
>>331
>>選択肢1,2,5を消去してました
ってことは、肢3か肢4で悩んだんですね。
肢4は、「じゃあ、母さんは・・・信用してるのね」という直前のセリフが母親の痛いところを突いている点を、やはりうまくひろえてません。
それに、肢4は「友とたのむ人をげんになじられ」と書いてますが、
直前のセリフ自体は、友人をなじっているのではなく、むしろ母親をなじっていることに注意してください。
肢3は、げんのことばが母親の心を突いたことはとらえていますが、その内容が十分表現されてないし、さらに、
母親が「自分の信じ込んできた事が激しく揺さぶられ」たって
ところがまちがいです。逆に、「田沼夫人のいうことをまったく信じ」ているという表現があとにあります。
>>登場人物は論理に完全に則った行動しかしないということで理解しました
小説読解のための基本的作法がまだよくわかってない、ってことですね。
ためしに、ここの母娘のやりとりのところを、映画的に想像してみてください。志田未来と松下由樹とか、まあ、好きな俳優で、
文章表現にしたがって表情や動作もふりつけしながら。
そうすると、
母親が「ちょっと話したいことがあってよ」と呼ぶ。
やりとりがある。
母が言うだけ言うと、無言になる。
げんも無言になる。
母がたまらなくなって「どうして何もいわないの?・・・」という。ここから母は感情的に多弁になる。
やりとりがある。げんは、むしろ少し落ち着いている(が、年齢的に?母に配慮するようには話せない)。
げん「じゃあ、母さんはあのおばさまのいうことを全部信用してるのね。」
母はぐっと詰まって、(それまではむしろ多弁だったのに)ことばが返せなくなる。
そのあとしばらく、げんが一方的にしゃべる。しゃべりながらげんも興奮し感情的に多弁になる。
母の捨て台詞的なことばが出て、場面終了。
どうでしょうか?「じゃあ、母さんはあのおばさまのいうことを全部信用してるのね」というセリフと、そのために
母が言葉に詰まったところが、二人のやりとりの
雰囲気をそれまでと変える重要なポイントになってることが感じられませんか?
こういうところが小説読解のポイントで、だから、そこがうまくとらえられてるかが問題になるわけです。