09/09/19 11:10:39 XCyayKZX0
>>886
ある結果や結論を説明するための仮説を形成することをアブダクションという。
早慶ダブル合格者の大半が慶応を選ぶ → 結果
早慶併願者は元々慶応第一志望者が多い → アブダクション
となる。アブダクションの正しさを示すには客観的データが必要とされるが、本件についての
客観的なデータは現在存在しない。
このアブダクションの正しさを示すために、かつて客観的データの代わりに慶応の受験科目の
特殊性(数学必須)を根拠に掲げた某大手予備校があった。準備が大変(数学)な試験対策を
するのだから、志望優先順位は当然高いはずだという理屈である。
しかし、慶応法(2教科)vs早稲田法や政経(3教科)、慶応商B(2教科)vs早稲田商(3教科)の
ように、国語(古文・漢文)対策をやらねばならない早稲田の方が準備が大変だと思われるケースでも、慶応
圧勝の結果に終わっており、某予備校もこのアブダクションを主張することはもはやなくなった。
事実と違う強引な仮説は簡単に覆るということだ。
では正しいアブダクションを考えよう。
早慶ダブル合格者の大半が慶応を選ぶ → 結果
慶応の方が就職が良い → 早稲田も認める客観的事実=証明されたアブダクション
慶応の方が企業社会では偉くなる → 同上
慶応の方が講義満足度が高い → 同上
慶応の方が創設時から一貫してエリート→ 同上
要は、受験生は正しい選択をしているという当たり前の結論になっているだけなのだった。