08/05/05 16:16:49 F1lRXZ/H0
僕は道を歩いていて、ときどきクスッと笑うことがある。
「ああ、自分は慈恵医科大学の学生なんだ」と思うと、嬉しさがこみ上げてくる。
正規合格者数400名、そして繰上げ補欠合格者数250名、更には水増し入学者数120名という
超高度・超難関入試で不合格から一転、追加につぐ追加で補欠の補欠合格を勝ち取ってから1年。
慈恵医科大学に補欠合格したときのあの喜びがいまだに続いている。
「慈恵医科大学・・・」・・・・・
その言葉を聞くと、僕は自然と身が引き締まります。
慈恵医科大学卒の先輩方に恥じない自分であっただろうか・・・・。
しかし、先輩方は僕に語りかけます。
「いいかい?伝統というのは自分で作り上げていく物なのだよ」と。
僕は感動に打ち震えます。
「そして君は慈恵医科大の人間なのだ。慈恵が君に何をしてくれるかを
問うてはならない。君が慈恵に何をなしうるかを問いたまえ」
僕は使命感に胸が熱くなり、武者震いを禁じえませんでした。
入学直後から、一般教養、いや臨床教育ですら許されず、ただひたすら
医師国家試験だけを目指す厳しい受験生活の日々が続きます。
でもそれは将来日本の各界をになう最高のエリート予備軍である僕たちを鍛えるための、
先達の深い知恵なのでしょう。