09/05/30 08:19:48 Y+3pT71E
>>97
不具合ってカーボンのこと?
別に後になって分かった話じゃないでしょ。三菱も発売前から洗浄効果
の高い専用エンジンオイルを用意していたんだから。直噴といってもカー
ボンや騒音などマイナス面もあったけど、消費者はそれより燃費の向上
の方を評価してくれるだろうと考えただけ。ところが排ガス規制が予想以
上に進んだおかげで、燃費向上の最大要素であるリーンバーンが使え
なくなった。
排ガスの浄化には三元触媒が使われていて、排気ガス中の有害成分を
酸化・還元することで無害な物質にしているが、これには燃料と空気の
比率を理論空燃比に保つ必要がある。リーンバーンでは理論空燃比より
大幅に空気が多いため、空気中の窒素と酸素から生じる窒素酸化物を
還元できない。
排ガス規制に対応するためリーンバーンを適用できる範囲がどんどん狭
くなり、結果としてリーンバーン方式の直噴エンジンからは全メーカーが
撤退した。最近になってダイムラーがリーンバーン方式の直噴エンジンを
出したけど、高価な触媒を3基も搭載しているので高級車以外には採用
できない。
今の直噴は、主に応答の速さを生かしてシリンダ内を理想空燃比に保つ
ために利用されている。トヨタの直噴は燃料の大半をポート噴射で供給し
て補正分を直噴で供給している。マツダは直噴のみだが、燃費の改善は
ポート噴射と比べて7%程度。効果としてはあまり大きくはないが、直噴
関係の部品が安価に調達できるようになったので採用されている。
カーボンについては、今のディーゼルと同じで燃墳の高圧化により固体
粒子化しないことは当時から知られていたから、いずれは解決する問題
と考えられていた。