10/02/10 12:21:07 8N/pcMaQ
<日経>◇東芝、8000億円で半導体新工場 四日市、3年後に能力倍増
東芝は携帯電話やデジタルカメラの記憶媒体に使う半導体、NAND型
フラッシュメモリーの新工場を建設する。
2010年度から3年間で三重県四日市市に計約8000億円を投じ、
凍結していた工場建設を再開する方針。
月産能力は現在の約2倍になる見通し。
同メモリー最大手の韓国サムスン電子を抜き、世界首位を目指す。
半導体各社は08年秋の世界経済危機後、投資を控えてきたが、
需要拡大を見込み再び競争が激化する。
東芝の新工場は09年度内に詳細を詰め、5月にもまとめる中期経営計画に
盛り込む見通し。
早ければ10年夏ごろに着工し11年春の稼働を目指す。
同社は08年2月に四日市と岩手県北上市に計1兆7000億円を投じ
新工場を建設する計画を発表したが、その後の需要減で凍結していた。
需要拡大と価格上昇を受け、まず四日市で再開する。
東芝は四日市にNAND型フラッシュメモリーの工場を計4棟持つ。
新工場は5棟目で、現工場群の隣接地に建設する予定。月産能力は
直径300ミリウエハー換算で15万~20万枚とみられる。
同メモリーの月産能力は現在約26万枚。
10年度は第4棟で増産投資を始める方針で、計36万枚になる。
サムスンは現在同30万枚弱。
東芝は増産と新工場建設で早期に同50万枚体制を整える考え。
新工場では半導体の回路の線幅が20ナノ(ナノは10億分の1)メートル台の
最先端品を生産するもよう。
生産効率を向上させ市況が 悪化しても採算がとれることを目指す。
投資資金は銀行借り入れなどで賄う見通しだが、四日市で共同出資している
メモリーカード 世界最大手の米サンディスクも資金の一部負担を検討している。
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日経新聞朝刊より