10/02/11 06:46:25 Alyg8tQ9
なぜトヨタだけ?同じハイブリッドでもホンダ大丈夫なワケ
プリウスはブレーキを踏むと、そのときの走行状態によって、2系統のどちらか一方か、もしく
は両方を作動させる。その判断はプログラムが行っている。
プリウスのブレーキが瞬間的に利かなくなるトラブルは、滑りやすい路面やでこぼこ道を回生
ブレーキだけで減速中に、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)が作動すると発生する。
ABSの作動には回生から油圧への切り替えが必要。プリウスの従来のプログラムでは、こ
の切り替えに一定の時間がかかるため、その間、ブレーキが利かなくなったように感じるわけ
だ。これが今回のブレーキ不具合の“正体”だ。
一方、ホンダのインサイト。同社広報部によると、「インサイトも油圧と回生の2系統を使って
いますが、(動作の仕方が若干違うため)プリウスのような症状は起きません」という。
プリウスは油圧と回生を切り替える際、タイムラグができ、不具合が発生した。が、インサイト
は「そうした切り替えがなく、ブレーキを踏めば油圧と回生の両系統が利く構造」(広報部)のた
め、プリウスのようなトラブルは起きない。
ホンダの方がすっきり単純なブレーキシステムになっているのに対し、トヨタは複雑な仕組み
になっている。その複雑さが今回のトラブルにつながっている。
なぜ、トヨタはあえて複雑なシステムを採用したのか。業界関係者はこう指摘する。
「トヨタのシステムの方が回生ブレーキの作動によって蓄えられる電力量が多くなるとみられ
ています。蓄える電力量が大きくなれば、それだけ燃費性能も向上します。トヨタはプリウスで
量産車最高の燃費性能をアピールしたいがために、あえて複雑なシステムを採用したのでしょ
う」
エコカーにとって燃費性能は重要な項目。しかし、プリウスはそれがアダになってしまった。
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