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もちろん、なぜ外泊を連絡しないのか?といった疑問もあるだろう。
しかしそれは、現場運営が混乱するなかで、施設の電話番号がきちんと入所者に伝えられず、どこに
連絡していいのか分からなかったからだ。
でも、本当に暗い気持ちになるのは、こんなふうに「釈明」を重ねないといけない立場にすぐに
追い込まれてしまうことだ。
確かに、一部に良くない行為はあった。
しかし、それが「二〇〇人」になり、「無断外泊」「行方不明」となって、あっという間に「クズども」になる。
その転がりようは、「一度に二〇〇人もそんなことするのかなあ」とか「きっと何か理由があったに
違いない」といったブレーキがまったく利かない。
むしろ「やっぱり!」といった納得の雰囲気、容疑者の悪事を見抜いたときの得意げな高揚感すら漂う。
生活できなくなるような人は、人間的にも劣っている----これだけ貧困が広がっても、この偏見からは
どうしても離れられないのか…。
暗澹たる気分の年始だった。
NTT労組新聞「反貧困の現場から」(2010年1月16日)