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派遣切りや雇い止めで職を失った非正規労働者の再就職を支援するため、厚生労働省が昨年末に
大阪など全国3カ所に開設した「キャリアアップハローワーク」の実績が上がっていない。
正社員への就職希望者が専任職員からマンツーマン指導を受けられるため、連日数十人から数百人
の失業者らが殺到しているが、再就職にまでこぎ着けた例はごくわずかだ。“低調”の背景には、急速
な景気悪化による求人の落ち込みや雇用のミスマッチなども指摘されている。
キャリアアップハローワークは昨年末、東京と大阪、愛知で開設。雇用情勢が急激に悪化したため、
当初の予定より数日~1カ月半ほど前倒しして始まった。
派遣社員や契約社員らに、正社員としての就職に向けたサポートや、生活資金の貸し付け相談などを
専任ナビゲーターが行っており、札幌と福岡にも開設される予定だ。
ハローワークプラザ難波(大阪市中央区)に設けられた「大阪キャリアアップハローワーク」では昨年
12月19日の開設以降、毎日数十人が訪れているが、正社員として採用されたのは11人だった。
「キャリアアップハローワークあいち」(名古屋市中区)では、多い日には500人以上、1日平均で約350人
が訪れている。自動車関連企業の元期間従業員や契約社員らが登録しているが、正社員として採用された
のは10人にも満たない。
ハローワークプラザ難波の大谷英理子室長(51)は「特に製造業での求人が減ってきており、年度末以降
にさらに厳しい状況になるだろう」と指摘する。社員1人の募集に200人以上が申し込むケースも。最近で
は東海地方の失業者も大阪まで職を求めてきており、競争は激化の一途をたどっている。
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