09/04/23 09:46:55 Bs9kWiBM0
【日電硝、液晶回復で最悪期は過ぎたが 】 2009/4/15
日本電気硝子の株価が戻り歩調にある。株価は４月１４日に一時、８６７円を付け、連日で年初来高値を更新。
年初からの上昇率（終値ベース）は７割に達し、堅調ぶりが目立つ。背景にあるのは主要顧客である中台のパネル
メーカー向けの液晶用基板ガラスの出荷増だ。中国の景気刺激策も追い風となり、想定を超えて回復。
市場では「液晶用基板ガラスの最悪期は過ぎた」との見方が広がっている。
日電硝の２００９年３月期の連結営業利益は前の期比２７％減の７４０億円程度になったもよう。
従来予想（５５０億―７００億円）の上限を４０億円上回った。
日電硝は昨年１２月末時点では、０９年１―３月期の液晶用基板ガラスの販売量（面積ベース）を０８年１０―１２月期
と比べて１０％減と見ていたが、フタを開けてみると同１０％増。計画から２０ポイントの販売増が営業利益の上振れを招いた。
足元の稼働状況は生産能力に対して５割の水準だが、休止している設備を再稼働する検討にも入った。
回復を支えるのは主要顧客である韓国のＬＧディスプレーと台湾の友達光電だ。ウォン安を逆手にＬＧディスプレーが
世界的な販売攻勢をかける中で、中国が景気刺激策の一環として家電購入に補助金を出したことが重なった。
三菱ＵＦＪ証券の岡芹弘幸シニアアナリストは「需要増は０９年４―６月期以降も続きそうだ」と分析。
日電硝の阿閉正美取締役専務執行役員も「（液晶需要は）結果的には昨年１２月が底」と指摘する。