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【労働環境】「ハケンの時代は終わった」嘆く派遣会社社長-昨年の倒産件数は過去10年で最多[09/02/06]
スレリンク(bizplus板)
不況で派遣労働者の中途解雇や契約打ち切りが問題となるなか、派遣労働者の供給元である
派遣会社も苦境に立たされている。昨年の労働者派遣業の倒産件数は過去10年では最多で、
今後も増える見通しだ。好況時に「日本の雇用を守っている」と自負してきた立場は一転し、
「ハケンの時代は終わった」との声も漏れる。
民間調査会社の東京商工リサーチによると、08年の労働者派遣業の倒産件数は56件と、
99年からの10年間で最多だった。05年(16件)以降、06年(32件)、07年(41件)と増え
続けている。同社の経済研究室は「不況で派遣労働者の職が失われ、供給側に連鎖反応が
起きつつある。倒産件数は今後も増える可能性が高い」と指摘する。
愛知県岡崎市で派遣会社を経営する男性社長(50)は倒産を覚悟している。
資本金は1千万円。派遣会社を始めて20年ほどで、いまは社員約100人を大手自動車
メーカーの生産技術部門などに派遣している。愛知労働局によると、県内の派遣会社は6744
事業所(昨年12月末現在)あるが、「数人規模の派遣者数の小さな事業者が大半」(同局)といい、
この会社は大きい方だ。