09/02/26 03:19:53 0aR9y2Wa0
アスラン どうしたんだ?一人でこんなところで。
カトウ 別にどうも。貴方こそいいんですか?いろいろ忙しいんでしょ?フェイスは。こんなところでサボっていてよろしいんでありますか?
アスラン ほんとうに突っ掛かるような言い方しか出来ない奴だな、君は。そんなに気に入らないか?俺が戻ったことも、君を殴ったことも。
カトウ 別にどうってことありませんけどね。でも殴られて嬉しい奴なんかいませんよ。当たり前でしょ?
だいたいこの間までオーブでアスハの護衛なんてやってた人が、いきなり戻ってきてフェイスだ上官だって言われたって。
それではいそうですかって従えるもんか。やってること滅茶苦茶じゃないですか。貴方は。
アスラン それは、そうだろうなぁ。認めるよ。確かに君から見れば俺のやっていることなんかは滅茶苦茶だろう。だからだと言いたいのか?
カトウ ん?
アスラン だから俺の言うことなど聞けない、気にくわないと。そういうことか?
自分だけは正しくて、自分が気に入らない、認められないものは皆間違いだとでも言う気か君は。
カトウ そんなことは!
アスラン なら、あの秋葉原での乱のことは?今でもまだあれは間違いじゃなかったと思っているのか?
カトウ …はい。
アスラン …。派遣先でつなぎを亡くしたと言ったな君は。
カトウ 隠されたって言ったんです。派遣先に。
アスラン ああ。そう思っていたければそれでもいいさ。だが、だから君は考えたっていうわけか?あの時ナイフがあったなら、ナイフを手に入れさえすればと。
カトウ ぁ!なんでそんなこと言うんです!?
アスラン 自分の非力さに泣いたことのある者は、誰でもそう思うさ。多分。
けど、そのナイフを手にしたその時から、今度は自分が誰かを泣かせる者となる。
カトウ …
アスラン それだけは忘れるなよ。俺達はやがてまたすぐに革命にでる。その時にそれを忘れて、勝手な理屈と正義でただ闇雲に力を振るえば、それはただの破壊者だ。
そうじゃないんだろ?君は。俺達は軍としての任務で出るんだ。喧嘩に行くわけじゃない。
カトウ そんなことは…分かってます!
アスラン ならいいさ。それを忘れさえしなければ確かに君は優秀なパイロットだ。でなけりゃただの馬鹿だがな。