10/05/20 09:41:18
6月には奥さんの妊娠がわかり、嬉しいはずなのに率直に喜べない状況になっていました。
一息つくと襲ってくる次の「ボーナス返済」。12月にボーナスをもらっても、2月のボーナス返済のために使えません。固定資産税の12万円も大変です。
子供が生まれる1か月前まで大きなお腹で働いていた奥さんも、出産のために退社せざるをえませんでした。
子供が生まれてからは、奥さんは育児と住宅ローン返済でストレスが溜まりだしました。実家が2人とも東北で、両親が手伝いに来るには遠すぎます。
そして、カードローンのキャッシングが始まり、次にサラ金です。楽しいはずのマイホーム生活が一転して地獄です。
子供が2才になる前に田中さんの収入ではどうにもならなくなりました。「金の切れ目が・・・」ではありませんが、奥さんの気持ちも、どうにもならなくなってきてしまったそうです。
平成19年1月に協議離婚をして、奥さんは子供を連れて青森の実家に帰ってしまいました。田中さんは転職し、トラックの運転手、そしてクレーンのオペレーターになりました。
そして、破産を決意。私たちは弁護士の依頼で田中さんのマンションを訪れました。玄関を入り廊下を歩いても、生活感はまったくありません。
3LDKのマンションで田中さんの一人暮らしです。3つの部屋は使われておらず、LDKで寝起きをしているとのことですが、それでも広すぎるくらいです。奥さんが家財道具や家具のほとんどを持って行ったようでした。
クリーニングをすればすぐにでも売却可能です。奥さんにも連絡をして専任媒介契約書に押印をしてもらい、販売活動に入りました。
むろん、奥さんには残債務返済の請求がくることを伝えました。マンションの売却価格は1,480万円でした。
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