07/03/05 14:28:05
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首都“台所”の安全どうする 築地の豊洲移転『NO』
東京都が進める都中央卸売市場築地市場(中央区)の江東区豊洲への移転計画で、
築地市場の水産物仲卸業者らが七日、都心をデモ行進し農林水産省などに移転反対を働き掛ける。
「移転先の土壌が有害物質で汚染されており、都などの安全対策は不十分」と世論や国にアピールする作戦だ。
四月の都知事選候補者への質問も準備中で、「食の安全」が首都決戦の争点に浮上しそうだ。
築地の仲卸業者の有志が昨年五月に結成した「市場を考える会」(山崎治雄代表)。
現在約八百の仲卸のうち約二百十が参加する。
デモ行進は昨年十月に続き二回目だが、省庁への移転反対の請願書提出は初めて。
考える会の野末誠さんは「都は豊洲移転を決めていて自分から方針を変えないから」と狙いを話す。
移転先はかつて東京ガス豊洲工場だった。
操業開始から約二十年間、石炭を原料に都市ガスを製造する過程で有害物質が生成された。
東京ガスは二〇〇一年一月に土壌や地下水の汚染状況を発表。
発がん性のあるベンゼンが環境基準値の千五百倍、ヒ素が同四十九倍-などだった。
環境基準で「検出されない」とされる有毒なシアンが四九ミリグラムあった。
東京ガスは発表直後から、汚染土壌の処理工事を始め、今月末に完了する予定になっている。