09/09/12 11:54:42 263TUc1G
困難校に勤め、クラブ活動にも、学級経営にも絶大な信頼を得ているY講師が採用試験の場面指導の時に、こう思ったそうだ。
まず、携帯を持ってきた生徒をどう指導するか、不要物を持ってきた生徒をどう指導するかの場面指導だったそうだが、その指導を他の受験生がしているのを見て、聞いて、「あほらしなった」と言っていた。
理由は、指導が「規則だからだめだよ」とかしかもほとんど普通の声で、説教しているからだったという。説教でよくなるなら素晴らしい学校だ。実際に生徒と対峙するとき、声は真剣勝負、荒げる時もあり、力を振り絞って訴える時もある。
しかし彼は考えが甘すぎるというのだ。今どき、「規則だからやめなさいね」で辞める中学生はほとんどいない。それで辞めるのはよほどお坊ちゃま学校だと言う。その通りだと思った。
困難校では、社会のルールでもいとも簡単に日常的に破られているのに、どうして、学校の規則だからやめましょうね、で済むのかと、私も思う。もし試験官がそれで合格させたら、その人たちは、その県の学習院とまではいかずともそれに近い学校に赴任させてあげてください。
少なくとも私の現場にはいりません。お断りです。完全に重荷になります。
心ある鍛錬された試験管なら、悪いことは悪いとはっきり言わなくてはならないが、それをどう彼らのハートに迫るように届けるか、くどくどと説教じめたことは通じないと知っているだろう。
彼らは小さい時から教科書に書いてあるような説教は言われ続けてきているんだ。もう耳にたこ状態。そんな彼らに通用するのはそれを打ち破る我らの震えるハートしかない。それと目だ。
言葉でつらつらと言う教師ほど言うことを聞かなくなるのだ。それを面接官様は御理解されていらっしゃるでしょうね。
面接対策や場面指導対策を攻略本で抜けてきた頭だけの優秀な新採用より、少々荒くたくてもいい、味のあるやつが我が校に来てくれることを切に望む。
そういう奴は困難校では即戦となる。