10/07/15 11:45:42 BVaAhdUT
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閔氏政権の腐敗
閔氏政権の腐敗ぶりは、外交史料には直接の記述が少なくて分かりにくいのであるが、
軍のトップが兵卒への給与を私有したり更に掠め取る汚吏がいたということである。
前記した山ノ城管理官の建白にもあるように、国は腐敗し搾取と収奪は横行し人民は塗炭
の苦しみにある朝鮮の国情とも言うべきその姿は想像を絶するひどさだったようだ。
それはまた次のように条約締結後の9月2日に朝鮮国王高宗が八道四都の人民へ諭告した
書からも窺うことが出来る。
高宗自ら、その不徳を謝罪し、また厳罰を以って国法を正さんとする文意であるが、ここでは
「これ予の罪なり」の語を添えて繰り返し謝罪する部分を取り上げる。
(中略)
延々と腐敗しきった朝鮮の実情を吐露しており、国王自ら朝鮮の実情を述べた史料として貴重であろう。
以上のように朝鮮事変は、別技軍と「旧軍」の差別待遇とか、米価高騰とかが原因ではなく、更に軍兵
卒への給与遅配と石交じりの給与米なども「導火線」のいわば薬剤であったに過ぎず、そもそも叛乱の
チャンスを窺っていた大院君が爆ぜて起こしたものであり、その背景には閔氏政権の恐るべき腐敗が
あったと言うことである。