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福島 須賀川市立第一中学校 柔道部 リンチ 隠蔽事件
「(3年生が引退してから)2年生のSが部長となる。顧問が選任したが、他の生徒たちは知らされていなかった。
部長が“集中攻撃”と称するものを始めた。最初は遊び感覚で、2年生同士でやっていたが、だんだんエスカレートした。
道場に鍵をかけてやっていたこともある。標的にされた生徒は、鼻と口から血を出していた。標的を決めるのは部長である。
初めのころは、練習前とか休憩時間とか練習以外の顧問がいない時に行っていたが、次第に練習中にも行うようになった。
標的は1年生で弱い者に集中していた」
「(事故当日)1回目の乱取りを始める。部長は1年生に負け、足を痛めてカッカしていた。
A子は足の痛みがひどくなり、途中で休憩を取る。それを見て部長は激怒した。
A子の襟をつかみ、引きずり出した。『いやです。いやです』と言ったが、数回投げつけた。
その後、柱に数回怒鳴りながら叩き付けた。その際、柱に頭部を打ち付けた。
その後、体を持ち上げるようにして数回頭から叩き付けた。
他の部員はその様子をイジメを超えたリンチだと思ったほどだ。
恐ろしくて止めに入れなかったし、自分が何をされるか分からず、怖かった。
その後は、部長はイスに座り、A子を正座させ、説教した。
『反省文を原稿用紙800字で書いてこい』と言う。
そのうちA子は『頭が痛い』と泣き、うつ伏せになった。
部長は『大袈裟に泣くなら救急車を呼ぶぞ』と怒鳴り、泣いているA子の襟をつかみ、廊下に向かって引きずり出した。
その途中で容体が急変し、意識がなくなり、口からよだれが出て呼吸困難に陥った」
3/11 Sの母親は、2回目の柔道部保護者会でSによる暴行の事実が指摘されると、
「私はA子さんのことが心配で、仕事の合間をぬっては病室を訪れている。息子は
やっていない。無実だ。息子はひどく傷つき、柔道着に袖を通すことはないと思う」と
泣きながら訴えた。
A子さんの母親が、一度もSの母親が見舞いに来たことがないことを指摘すると、
「すみませんでしたね」とケロリとして言ったという。
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