10/05/30 21:32:04
バーナンキFRB議長講演に対する誤解について
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透明性と説明責任(Transparency andAccountability)
中央銀行の独立性は重要ではあるが、先にも触れたように、中央銀行の独立性は無条件で認められるものではない。
民主主義の原則は、政府の代理人(agent)という立場に置かれている中央銀行に対して以下のことを要求する。
つまり、中央銀行は、政府によって課された目標を追求する過程において説明責任を果たさねばらならず、
国民や政治家(選挙を通じて選ばれた国民の代表)の声に敏感であらねばならず、
政策決定プロセスの透明性を確保しなければならない。
特に金融政策決定プロセスにおける透明性は、中央銀行の説明責任の一層の向上に役立つだけではなく、
金融政策の有効性を高めることにもつながる。
将来的な政策方針や中央銀行のあり得る反応(様々な経済状況に対して中央銀行が政策的にどのような反応を見せるか)
に関して透明性が高まることになれば、政策にまつわる不確実性が低減することになり、
また、家計や企業が中央銀行の行動を予測しやすくなることで、
金融政策が長期金利に及ぼす影響力が高まることになるからである。
そして、透明性の向上と(それに伴う)不確実性の低減とは、
経済成長やインフレーションに対する中央銀行の影響力を高めることになるだろう。
バーナンキ講演「中央銀行の独立性,透明性,説明責任」:導入部分
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バーナンキ講演「中央銀行の独立性,透明性,説明責任」:「透明性と説明責任」部分
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バーナンキ講演「中央銀行の独立性,透明性,説明責任」:結論部分
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