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>>131
2.2 バブル崩壊直後のマクロ政策
まずバブル崩壊直後のマクロ政策について検討してみよう。バブル景気の山は、91
年2月であり、これが長期低迷の起点といえる3。
金融政策については、この景気の山から5 か月後の1991 年7 月の公定歩合引下げ
( 6.0→ 5.5%)をもって、政策の転換時期とみて問題がなかろう(図表1)4。公定歩合
はこれを含め92 年7 月までの1 年間に5 次、累計2.75%の引下げにより3.25%まで
低下した。その後も民間設備投資の反発力が鈍く、景気の回復が捗々しくないことを
眺め、公定歩合は93 年2 月に0.75%引下げられ、過去最低の水準となったあと、同
年7 月にはさらに1.75%にまで引下げられている。