10/02/18 03:10:13
>>545
だから、利害調整が政治の最大の要因だよ。
だが、アメリカの場合は、大義名分がはっきりある。
例えばFRBは雇用に対して責務がある。
雇用が改善されなければ、当然批判される。
国民のどこまで認識しているか知らないが、
少なくとも国民は必ず問題にする。
個人の利害という面からも。だが同時に、
米国民は国家に忠誠を誓っているので、国民一人一人が
常に市民としての義務を問われ続けている。
だから、大義名分が必要になる。例えばイラクに大量破壊兵器が
あればどうすべきかとか。政府が「ある」と断言していた物が
なかったらどう反応するのかとか。
経済も同じで、「国家としての経済はどうあるべきか?」というのは
常に問いかけているし、国民自身が問われている。それが
個々の利害とも絡んでいる。自己責任論がある一方で
寄付などもある。小さな政府を望む声もあれば、政府の使命を
要求する声もある。
日本の場合は、理念も大義名分も国民としての忠誠心も市民の
義務もない。何もない。あるのは個人的な利害追求だけ。
今までは「お上にしたがう」だったのが、「お上に従う必要はない。
自分さえ良ければいい」になり、更には「面倒だから経済なんて
考えたくないし、ダメな奴に責任を負わせればいいじゃーん」に
なって終了。それ以上は深入りしないし、する必要性もない。
だから閣僚に優秀なスタッフなんて必要ない。なぜなら、国民が
それを必要としていないし、「自己責任では税金の無駄遣い。
事業仕分けで切り捨てれば票を入れてやる」になる。