10/01/26 11:03:29
私はこの発言を聞いたとき、「あー、こりゃ駄目だ。こんなことを言っているから、
ケインジアンの評判がガタ落ちになるのだ」と絶望的な気分になりました。
ちなみにクー氏が「戦艦大和を造れ」といったのは、軍事主義的観点からではありません。
あくまで「役に立たないものを造るべき」ことの象徴として「大和」を挙げているのです。
(大艦巨砲が実戦で威力を発揮したのはせいぜい日露戦争までで、空母の登場によって
まったく意味を失ったのは周知のことです。彼が本当に軍事ケインズ主義者であったなら、
「戦艦大和」ではなく「イージス艦を造れ」と主張したことでしょう)。
さて、実際に戦艦大和を造ったとすれば、第一に潤うのは、慢性的に設備過剰の状態にある(過剰供給力を抱えすぎている)
鉄鋼業界と造船業界でしょう。鉄鋼業界と造船業界にとっては非常に大きな需要が発生することになり、設備稼働率は上昇します。
一方で、戦艦大和という「インフラ」を整備しても、それが新たな財の供給力を生むことはほとんどなさそうです。