10/02/06 03:00:32
>>587
さらに続けよう。円の価値がいくら高まったところで、
流通しない貨幣には価値が存在していないも等しい。
流通するからこそ価値がある。流通しなければ、
貨幣以外のものを所有していた方が価値がある。
貨幣を所有するのは流動性からだ(流動性選好)。
流動性を失った価値はやがて価値を毀損することに
なるだろう。それは金融政策によって貨幣価値が
下がることを意味しない。
単純に価値が高すぎて流動性を持たない貨幣には
価値を見出せなくなるということだ。つまり、
この時点で貨幣以外の財などからみて、貨幣は
無用の物になっている(たとえば物々交換が
行われていて、自給自足が浸透し、生産財は
ほとんど使われず機能を失っている状態)
当然だろう。資源を買えない、働いて「円」を
稼ぐ人もいない、円などなくてもなんとかやっています
という状態でもはや円という通貨は必要しない。
円を持っていることに何の意味があるか?
無限大に発散していた貨幣価値は、一気に
0へと収束し始める。そして、円は貨幣としての
役割を終える。